シクロクロス小話

masahikomifune22008-11-14

そういえば俺がまだベルギーで走っていたときの話し。
シクロクロスで世界チャンピオンを3度獲得したことのあるマリオ・デクレルクは当時、パルマンスからドモに移籍した。ドモは10段を採用。パルマンスはまだシマノ9段だった。
デクレルクは自分のシマノ用ホイールをそのままレースに使うため、カンパ9段でシクロクロスを戦うことを決意した。
シクロクロスの場合、世界のトップレベルはタイヤ幅28mmから34mmまで2mmm刻み、そしてブロックとダイヤ目、スペアホイールで20ペアぐらいは常時スタンバイしている。
すべてチューブラーを使用しており、絶対タイヤが剥がれないように接着しているため、パンクか磨耗しきるまでは使用するらしい。
中途半端に剥がしてしまうとタイヤを傷めるし、当時はハンドメイドのタイヤを使用しており、値段もだが流通にも問題があったので一流選手でもそうそうタイヤは用意できなかったようだ。
ちなみに当時俺のタイヤは94年世界チャンピオンでチームメートだったポール・ヘレイガーから売ってもらった(それも太っ腹に10本以上も)
グローネンダールに相談したら、「今年はあまり買えなかったから譲れない。アドリー(ファンデルポール)は50本も作ってもらったのに俺は20本だ…これじゃあシーズン終わりまで持たない…」と。

そんなことを思い浮かべながら俺の練習タイヤはTUFOエリート32mm
昨シーズンの決戦ホイールだ。
でも剥がれない…既に手元にはモデルチェンジしたTUFOの新型タイヤが入荷しているのに…
とりあえず走りまくって磨耗させることにした。

俺のお気に入りのフィールド。
木の階段があるところは、傷をつけないように走る、斜面は削らないように歩く。
MTBタイヤが斜面をえぐりとるように走ったタイヤ痕を見つけ悲しくなった。
同じサイクリストとして、走れるフィールドは大切にしよう。
基本的には自転車のためのシングルトラックはないのだから。
おかげで今日は担ぎ歩きがメイン、脚パンパンだよ