2018.10.12 国道309号 笠木・河合越え 奈良県道21号 虻峠


何をこいつ今更言い出すねん!という声があちこちから聞こえてきそうですが
自転車に乗るのってムッチャ楽しいですよね。

もう35年もひたすらペダリングしてますが、最近ますます面白いです。
最近は特にですが、旧道。
例えば、峠道でトンネルが出来て峠道が使われていない、とか。
あとは味のある街道な国道がバイパス化されて県道に格下げされた、とか。
あとは旧街道など。
地形を感じつつ、道は進んでいく。
トンネルや山を大きく削って突き進んでいく道とは違う魅力があります。
今から峠だ!って入り口に、神社や小さな祠、お地蔵さんなんかがあると、はるか昔にはこの峠を越えていくというのは一大事だったのだろう、なんて想像・妄想してしまう。


連休の間、以前から気になっていた奈良の山奥へ。
山岳グランフォンドin吉野や試走会で黒滝から天川へ行く国道309号線。
この間ってね、新しいトンネルがこれでもか!ってほど面白くないのに長い。
もうね、長すぎ。
下っていても長くて面白くないんだけど、登っていると危険だわ長いわとつまらないにも程がある。
で、こういうトンネルには必ず旧道がある。と言うわけで行ってきました旧道へ。

旧道のいいところは・・・ほとんど人の手が入らなくなり、場所によってはこの世に自分しかいないような錯覚に陥る。
あれだけ往来のあった道でも、使わないとあっという間に傷んでいく。
そんなところを、まるで見る景色がモノクロに見えるような、そんなところを進んでいく。
まるで止まっているモノクロの時間に、自分だけが違う時間軸で色を塗っていくような。

先日の災害が原因なのか落石や倒木、ガードレールが痛んだりしている道を進んでいく。
それでもそこは元国道。まだ身が引き締まるような危険を感じることは少ないけれど、それでも「廃道」と言う言葉が見え隠れするような旧道は、時折背筋が凍るような思い。それが振り返るとクセになるというか・・・


さ、また少しずつ気になる道を走りたいと思います。


高取城へ向かう道から今回の「道との遭遇」はスタート。



いざ旧道へ


廃道同然。すでに国道扱いではないためか、国道部分は白くされている。新しい看板を作る気はない、と(笑)


笠木トンネル
なかなかゾクッと痺れるトンネルだった。



洞川に向かう県道21号のトンネル上部に通る虻峠へ。




ここまで荒れていると、廃道も近いのかなぁ、と思ってしまう。



洞川ではおいしそうな焼き餅発見