2018.07.28 BRM728高岡300 有峰林道へ


7月末は変な動きをする台風12号の影響で日本全国が翻弄された。
長く九州の方に停滞して被害があったようだが、皆さん大丈夫だったでしょうか?

そんな7月末、富山県高岡市スタートゴールで開催された「BRM728高岡300」に出場した。
突然湧いて出てきた台風12号。週初めには何の不安もなかったのに。



ドラマはスタート前に突然やってきた。台風以上の事件だった。
実は・・・目覚ましをセットしながら寝てしまうというまさかの展開で、起きたら4時20分だった。
なんだか頭が回っていないが大急ぎで準備し、ブリーフィングへ。久々に焦った。
そしてブリーフィング終了後は駐車場でバイクを用意する。
朝食、ウェア、バイクの空気入れ、そのほかいろいろ前日に用意していて何とか助かった

今回のルートは有峰林道を走る。これに尽きるだろうか。極端な話、有峰林道さえ通ればもういいや、みたいな(笑)


この先のルートは前日の大雨の影響で大きく変更。高山市へ行ってから白川郷へと行く、本格的な山岳コースだったが変更されたことにより並みレベル?の山岳コースに。
有峰林道を越えてからはR41で富山方面に戻り、そして八尾からR471でR156平らへと抜けて白川郷に行ってUターンして高岡へ、という、PCも2か所(と通過チェック1ヵ所)難易度は決して高くない、個人的には「ボーナストリップ」な、主催者からのクリスマスプレゼント的なブルべ、だと考えていた。


以前にも言ったことがあるのだが、簡単なブルべなんて存在しない。
有峰林道入口までけっこうなハイペースで、もうそれだけで汗まみれ。
有峰林道のゲート手前の自動販売機で冷たいドリンクそしてボトルの減った水分を補給。
登り始めると冷たい雨が。雨と言うよりも低い雨雲に突入したようだ。
予想よりも低い気温。15℃前後だろうか。登れど登れどパノラマビューなどになりはしない。
そして通過チェックに行くと、まだお店は空いておらず写真撮影してUターン。
おっと、ここからどのぐらい厳しいコースかわからないから、もう一度ここでコーラでも、と移動しようとしたら、縁石の上にクマのウンチが・・・ムッチャデカい!と言うよりも、どう見ても出来たてホヤホヤ。
灰色なので木の実をしっかりと食べているようだし、お腹空かせてないから普通なら襲ってはこないだろう。あとは突然のご対面だけしなければ大丈夫(な、はず)


有峰湖畔では冷たい震えそうな雨の中を進む。自分のタイヤノイズと登りでの呼吸、そして登りでシフトする機械音以外まったく音のない世界。広い自然の中を貸し切りのような、ぜいたくな時間でありつつ、しかし一人の瞬間が怖いと思える時間だ。


標高1,400m
一気に1,000mほどを下ってPC1のある飛騨市神岡へ。
有峰林道の鳥肌立つような寒さが嘘のよう。暑いというほどではないが半袖で適温よりやや高めと言った感じ。
ここまで5時間。110kmなのでアベレージ22キロほど。少しエネルギー枯渇気味な感じで、コンビニで最初に目がいったのはシュークリーム・・・冷たくて甘いものが体は求めているようだ。
菓子パンを買ってポケットへ。
今日はブルベジレも新製品のポケット付きのブルベジレ。小雨を想定したレインジャケット生地のものだからか下りでも全然寒さを感じなかったのだろうか。


ポケットに菓子パンやチョコレートバーを突っ込んでスタート。ここからは下り基調で八尾(やつお)へと向かう。あまりにもR41を直進するので逆に不安になる。

今回キューシートはない。
突然のルート変更で「PC1からPC4に行ってください」と地図をもらう。ちなみに地図はプリントアウトしたもので、有峰ダムの時点でほぼ紙粘土に近い状態に変化していた・・・

もしやこの紙粘土には自分が知らないR41からそれるルートがホントは書かれていたのではないだろうか?そんな不安で何度か停まってはスマホで確認。結論から言えば、今回のルートは最短ルートで近道のしようがない。
八尾では暑くて仕方がない。体の細胞が熱で動かない。エリートの保冷ボトルにはあまり暑くないかも、と2本ともスポーツドリンクに。まぁ関西の37℃級からすればまだ許容範囲。スポドリを少し口に含んで、先へ進む。
栃折峠はなかなか勾配のある、パンチのある素敵な峠だった。高低差が本格的に登り始めてからだと300mもない小さな峠だったので、素敵〜!から主催者ムカつく!に行くまでに頂上を越えているのがこれまたいい(笑)

R156はちょうど前日に散策がてら走っていたのでコースプロフィールは把握していたので非常に楽。途中側溝に何かケモノがいて、フタの下に走って逃げて行ったが体全部は入らなかったようでお尻部分だけをはみ出した状態でフタの隙間からこっちを威嚇している。いったいなんだ?とあまりいい感じの印象がなく変な胸騒ぎ。
これは確認しないほうがよさそうな動物だな・・・小グマか??そのまま先を急ぐ。もし後続に何かあったら・・・いや、考えるのはよそう。ブルべは基本事故責任、いや自己責任だ。


台風の影響か上平付近から白川郷までは予期せぬ爆追い風。じわじわと高度を上げていくので追い風なのは感謝だが、逆に折り返したら・・・いや今考えるのはよそう。
白川郷のコンビニではちょっとしたハプニング。
到着直前にバスがコンビニへ。どこかの高校部活なのかジャージ姿の高校生が一斉にコンビニへ入り、おやつなどを手にレジへ並んだ。が、店員は一人で・・・うっ、手が遅い・・・
15人ほど並ばれて、15分ほどかかってようやく自分の番。15分あれば5km以上進めるのに。


復路は風が舞っているのか追い風も時折混ざり、結果的には走りやすいと言える範囲。
富山の平野部に出てからは強烈な向かい風。
今日ここまでどんなに試練と感じるような暑さや急こう配、風に雨があろうとも、まだまだ今日のブルべはなかなか過酷じゃねぇか!と割り切れる範囲。ラスト20?を切ってようやく「ちょっと試練盛りすぎじゃね?」と思えたが、あと1時間も我慢しなくていいと思うとポジティブに考えられる。
12時間35分でゴール。流れるように走れるほどコンディションが良かったわけじゃない。そう考えるとまずまずのタイム。スタート前にこの変更後のコースは大きな登りもそれほどないし、PCも少ない、キューシートの行数も少ない(と言うか、正確にはキューシートがないような・・・)タイムはそれほど悪くないだろうなとは思っていたが。


今年はSR600のパーマネントコースがかなり災害の影響でチャレンジがままならない。
あと2つほどはエントリーしているが、できれば今年中にひとつぐらいはSR600にもチャレンジしたいなぁ。



朝5時スタート。
ギリギリまで寝ていたから?まだ意識半分は夢の中・・・



有峰林道へ
途中からの冷たい雨、防寒具を持っていないことに最初は後悔。



有峰ハウスが通過チェック



有峰湖畔は雨で寒い
気温は15℃なかった



暑い。有峰湖畔が懐かしく感じる30℃越え
日陰の神社などは恰好の休憩場所



平野部にでるとゴールはもうすぐ