2018.02.11 BRM211近畿400高知

masahikomifune22018-03-12


昨日の200は雨の影響か思いのほか疲れた。やはり雨のライドは疲れる。
ただ、内臓系がそれほどダメージを受けていない、寝起きも体がだるくないのは昨晩ほとんど食べなかったからだろうか。
食べるというのは回復に必要だが、しかし食べることで内臓に血液がいってしまって体の乳酸除去に血液が足りなくなってしまう。
昨日はゴール後に山本くんとゴール近くのラーメン屋へ。そしてコンビニで少し買い込んで、そして靴も濡れていて出歩くのが億劫だと思っていたら、ヤマネサイクルさんからまさかのお酒と鯖寿司の差し入れ。おかげで部屋でサッと食べて、さっさと眠りについた。これが良かったのかもしれない。


朝6時スタート。まだ暗い。
スタートして早々と7〜8人のパック。今年初の400だし序盤は無理しないペースで。しかし明日のことも視野に入れつつ遅くはなりたくない。
久礼の先にあるフォトコントロールを過ぎての峠が今日唯一の気になる登りで、ここをどう料理するかで一日が決まるだろうと考えていた。あとは無難に走ればそれほど危険に感じるほどではなさそうだ。

フォトコントロールまではスムーズに行けたので時間的には貯金できた。落ち着いて峠を「ゆっくり」と走れる。喋りながら走れるペースで淡々と「ゆっくり」走る。
一定ペースと聞いて多くの人はスピードメーターの時速をコントロールしようとするが、そうではなく一定ペースとは強度が一定。ハートレートを上げないよう、ゆっくりと登っていく。
予想していたとおりのペースで登り終え、クリアーした3人で先頭交代して負荷を分け合う。
四万十川は景色に没頭できないぐらいの爆風。これは海から延々と川をさかのぼってきていると思って間違いなさそう。ということは、足摺岬までは最低でも爆風なのだろう。

チェックポイントの道の駅ではサッと買い込んで先へ進む。道の駅は美味しいものもあるのだが、補給を仕入れるという観点だと意外と難しい。今回は大福餅を購入し走りながら食べる。

今日は相当の「爆風」四万十川沿いは襲いかかるような向かい風。しかしそれは、足摺岬を過ぎて宿毛まで行ってしまえば「爆風」を味方につけられるのではないか。ゆっくりと走っていくと向かい風に苦しめられた挙句に、宿毛あたりからの追い風区間では日が暮れて無風で走るという、何の恩恵もない、ご褒美のないブルべになりかねない。
向かい風は向かい風。どうあがいても向かい風。ならば突き進んで無理やりにでも追い風をいただこうじゃないか。その方が結局楽だ。
風の入らない入江やアップダウンではスピードを維持できるように意識して走る。


足摺岬をクリアーし、時間は止まることなく進んでいく。1メートルでも明るいうちに進める方が暖かいし安全だしいいことづくめ。けっして苦しいペースではないが淡々と。
途中PCに指定されていないコンビニに止まって補給。きっとここでの補給が明暗を分けてしまうかもしれない、絶対に止まって糖質を入れておいた方がいい、と山本くんを説得。
結論から言うと、ここのでの補給は非常に大きな意味があった。ここで止まらずに走り続けていれば、その先で空腹で力が入らずに大きくタイムロスしていたはずだし、きっと翌日のブルべにも影響していたはず。
道の駅から宿毛のコンビニまでの距離が140kmほど。間の足摺岬では補給できるような店はなかった。このコンビニで道の駅から80kmすぎ。ある意味ちょうどいい距離であり、ここを逃すとパフォーマンスが低下するポイントだったのだと思う。


宿毛からは思った通りの追い風に。そして高知へと近づくにつれて日が暮れていく。
東の方へと進むので太陽は後ろ。これは太陽を見ながら走るのではないので走行にはすごく適している。太陽に向かいながらの走行は危険だしストレス。もしそうなったら・・・ヘルメットの下にレーサーキャップをかぶり、つばの部分を下ろして太陽光を遮る。でないと前方の確認も遅れてしまう。今回は背後でよかった。ただ、ここで気をつけるのは自分は見えていても前からやってくる車のドライバーには自分たちの後ろに太陽があると確認しずらくなる。ドライバーには見えている、と思うのではなく「もしかして太陽が背後にあるので見えていないかも」と思うことも大事だ。


この時期の太陽はつるべ落とし。夕日がきれいだ!と思っても、数分後にはもうシャッターチャンスはなくなっている。先頭を交代しながら前へ進む。残り100kmほどとなって精神的にはかなりゆとりが生まれる。あと4時間もすればゴールできると思うだけで、リミットが見えるだけで落ち着ける。

最後の登りを越えて窪川へ。さほど難しい峠ではない。ただ低温なのと今年最初の400kmということが難易度を1ランク上げている。まだ20時前なのに標高が高いからか気温が一気に下がる。
最後のPCのローソンでエネルギー補給。長居は無用だ、
走り出すと粉雪。気温は氷点下に突入した。後続のメンバーは一体ここを何時に通過していくのだろう。かなり寒い時間になるのは間違いないはず。

ブルべで気を付けていること、装備を決めるときに参考にしていることとして

寒い時間に寒い場所を避ける

速く走ったほうがいいのか、はたまた少しペースダウンしたほうがいいのか。
今回四万十町〜須崎が一番寒い。ここをなるべく早い時間帯に通過できることが重要。逆にやってはいけないのは、例えばだが朝3〜6時に走ること。20時だとまだ温まった空気が冷えていく時間だし、寒いと言えど朝方よりは比べ物にならないぐらいマシ。しかしこの場所で氷点下は意外だった。

ちなみに夜明け前に走った人たちは、橋が凍っていたり氷点下4℃まで下がったりしたそうだ。高知のブルべに出るメリットは気温が関西や中部に比べて高いことなのに、一体なんなんだこの低温は。いつから高知はツンドラ気候になったんだ・・・


七子峠の下りは真っ暗。そして切り裂く風が冷たい。交通量が少ないと言っても高知と四万十市宿毛を結ぶ主要道、油断してはいけない。車にしても、真っ暗の中をロードバイクが氷点下の中をダウンヒルしてくるなんて思わないだろう。
今回は軽装備でライトはキャットアイ・VOLT800を2灯。
オールナイトで暗い区間を走る時間が伸びるならばVOLT1700を使用するが、今回はこの七子峠の下り以外はライトの光量不足を感じる区間はほぼない。もちろん暗いよりも明るいほうがいいのだが、今回はこの仕様で十分と判断。

下りきると少しだけ気温は上がった。が、相変わらず寒いというか冷たい。やはり異常気象なのだろう。黒潮の影響を受けているはずの高知なのに。


高知に辿り着き16時間半ほどでゴール!と思いきや、最後のレシートチェックのコンビニを勘違いしていた・・・再びUターンしてコンビニへ。
集中力が切れたから?途端に体が震える。コンビニからホテルへ戻る途中に晩御飯をサッと食べる。ホテルに到着後、明日の準備。何時に寝られるのか。どれだけ寝られるのか。これが明日気持ちよくスタートするために必要。
最短ゴール目標15時間台だったが無理だったので、インナーウェアだけは新品にするがアウター系は明日も着よう、仕方ない。まぁ季節的にもう一日着用しても大丈夫だ(たぶん)
それよりも睡眠不足になったり、今から洗濯して乾かないほうが危険だ。
大急ぎで明日の準備をして日が変わるころにはベッドの中へ。そう、ここまでが「とさにっき2日目」。実はゴールまでではないのだ・・・




朝6時のスタートを前にブリーフィング
気合入りまくり?な参加者のおかげで寒さを感じない(笑)



海岸沿いで朝日を浴びる。夜から走っているときに一番気持ちいい瞬間だ



高知県須崎以西の県道320号は、素晴らしい海岸線を走るルートだが、細くてくねくね



四万十川沿いを走る
青空でサイコー!
と言いたいが、実は超がつくほどの爆風だった・・・


足摺から宿毛への海岸沿いも素晴らしい青空
が、ここも実はそれなりの向かい風だった



足摺岬の先にある万次郎足湯、ここがチェックポイントだった



おっと!20時時点で氷点下1℃。
こんなことを体験するために高知へ来たんじゃないのに(笑)
高知がこんなに寒いとは思いもしなかった