向日町競輪場で もっと元気な「夢・未来」スポーツ 体験事業開催

masahikomifune22016-02-21



平成27年度 もっと元気な「夢・未来」スポーツ 体験事業 自転車競技
■主催:京都府教育委員会 京都府競技力向上委員会 京都府自転車競技連盟
■後援:(一社)日本競輪選手会京都支部
■主管:京都府自転車競技連盟
の講師として、今年も呼んでいただきました。
小学4年生以上高校生までが参加対象で、未来のトップアスリート育成の一環として行われています。

京都の向日町競輪場で開催、午前中には選手宿舎内で講義と検車場にて基本的な注意事項とローラーを使っての走り方を指導。そして午後からは実際に競輪場内を走行するというもの。

マンガやブームとしての自転車、入り口はどこでもいいと思います。しかしそこをどうやって競技として未来へつなげていけるのか。

向陽高校の坂井田先生から今年も講師として呼んでいただきました。
高体連自転車競技理事長でありJCFの理事もされていて、国内の競技発展には欠かせない人物ですが、坂井田先生とは高校1年の最初、向日町競輪場で向陽高校の自転車部の副顧問だったかで来られていて、まだ新任なので私も1年生、いろいろ教えて欲しい、そして一緒に頑張ろう!と、高校生の自分たちと同じ目線で話してこられたのがすごく衝撃的であり新鮮でした。
それ以降インターハイや国体などでもお世話になり、先生の言葉通り一緒に成長していけたと思います。
今はお互いに忙しく、この体験事業ぐらいしかゆっくりとお会いしてお話しする機会はないけれど、いつも夕食後にお酒を呑みながらたくさんの思いを、どうすれば本当に選手を強くできるのか、ということを語りあえる、リスペクトできる先生というよりも一人の人間としてリスペクトできます。
今回もそんなわけで結構おいしいお酒がかなり進んでしまいました(笑)


毎回心がけているのは、自分もそうだったけれど今の瞬間がすべてではなく、今からもっと先が非常に重要で、そのための今の瞬間。気持ちがすべてを支えているということを理解してほしい。
その気持ちを作っていくために、時間をかけて少しずつ強い気持ちが出来ていく。そのためのお手伝いができれば・・・
手綱は持つけれど基本的には放し飼いが三船雅彦流。
小学生には少し話しが難しかったかな?高校生でうたた寝していた選手を見ると、自分の話はあまり面白くないかな?と。
他の自転車関係の話し上手な有名人とは違うので、申し訳ない限りです<(_ _)>


午前中のフォームチェックの時間、基本高校生は自主的に動いてもらうのですが、今回は敢えて高校生にも立ち会ってもらいました。
それは、速く走るという時に重要なこと、それは普段の練習で事故をしない、ちゃんと周りを気遣う、ということを再度理解してほしかったから。
どんなに速くても、落車や事故をしてしまうとコンディショニングは遅れてしまう。
だから、普段の練習で気を付けてほしいこと、そして楽しいスポーツだけど、最悪の場合は死亡する可能性もあるということ。
こんな厳しいことを言う必要があるのか?と思われたかもしれないけれど、どんなスポーツでもリスクを理解する必要があるし、何よりも集中しないといけない瞬間にできていないことは、最終的に取り返しのつかないこともあり得るということ。
ルールを守り、そして楽しんでもらいたいということを、ご父兄を含めたみんなに伝えたつもりです。


午後は実走。冷たい風が吹き付ける厳しいコンディションだったけれど、みんな楽しんでいて本当に嬉しそう。
そして高校生の練習をバンク内で見ては「速ぇ!!」「すげぇ!!」を連呼。
最後はハロンがけをしてもらいましたが、ペースメーカーにマサヒコミフネドットコム・サイクリングクラブの笹井くんにスタッフとして頑張ってもらいました。彼には3本連続でペースメーカーをお願いし・・・
最後は中高生に捲られるか??と言うところから、本気で踏んで逃げ切り(笑)
なぜかご父兄さんから笹井君に拍手喝采。いやいや、そこに食いついてもらっても・・・
(-_-;)

そんな楽しく、厳しく、そして未来へと続くこのイベントも無事に終了。
今回参加したすべての少年たちから、日本を背負って立つような選手が出てくるのを楽しみにしています。
(そのときはちゃんと三船先生のおかげです!と言って、お礼の一言を添えたサイン入り色紙をくれよ!!www)



向陽高校の坂井田先生とは、30年以上のお付き合い
“熱血”というわけじゃないけれど、先生の生徒の自主性をサポートする指導方法は、ひとつの理想だと思っているし、それこそ熱血の表れかもしれない。

いい選手、特に高校を出てから自立した選手が向陽高校出身に多いのは、坂井田先生の指導によるものだろう。



会議室で約1時間、講演させていただきました。



自分の話をきっかけにして、何かひとつでも役に立ってくれると嬉しいですね。




フォームチェックでは、高校生にも基本的なことを理解してもらう、頭で理解してもらうように話しをしました。



ローラー台は小学生には難しいかな?と思ったけれど、器用にあっという間にほとんどの子が乗れるようになりました。



コーナーの一番きついところに登ってみる。
高さ、勾配のきつさにご父兄さんもビックリされたようで。
こういう機会がないと、まず一般の人がここに足を踏み入れることはないですから、そういう意味ではこの体験事業は本当に有意義なものだと思います。


走路内側で高校生の周回練習を見学。
近いところで見ると、そのスピードや迫力に感動したり驚いたり興味津々。



まずはバンクのついていないところから走り始め、徐々に高いところへ
誰も怖がらずにメニューをこなせたのは、みんな才能があると思うよ。
あとはその才能を伸ばせられるのかは、本人のやる気。