2018.06.16 BRM616高岡600

masahikomifune22018-06-25


今年最初の600kmブルべ、BRM616高岡600に出場しました。
高岡600はオダックス近畿(以下オダ近)主催。年々オダ近はスタート地点が分散していて、オダ近京都班こと今野くんのスタート地点は京都だったり枚方だったり、徳島だ高知だ、そして高岡・・・もう近畿ちゃうやん!誰がそんなの出るねん!と思ったが、静岡や岡山へ行くよりも「速い」「安い」そして「走ってみたいやん」の3拍子。これは完全に策略だ・・・

静岡と距離が変わらずに交通量少ないから早く着けるし、岡山よりは遠いけれど、高速道路回避ルートで行くと所用時間が高岡の方が少ない。
そのうち東北だ九州だと言っても驚くことはないだろう。きっと今野くんからすると近畿みたいなものだろうな。


前半は高山から白鳥高原を抜けて大野へ。
山中温泉から内灘へ抜けて能登半島一周。アップダウンはそれほど難易度が高いとは思わないが、能登半島は風や街灯など、オールナイトで走り続けるとなると難易度は格段に上がる。

起きて走り続けられる時間には限りがある。スピーディに走るのか否か。
今回今野くんがゴール受付は日曜朝9時ごろから開始とのこと。朝5時スタートなので28時間ならドンピシャ。それ以前ならゴール地点で待機(ちなみに新高岡駅界隈には時間を潰せる場所はない)さてさて・・・

今回一緒に関西から車乗り合わせでベックオンの野村くん、そして今年一緒に走る機会の多い山本くんらと一緒にスタートから走る。
天気予報的には雨は回避したと思っていたが、高山に向けて国道41号に合流するまでは雨・・・山際は天気は読めない。まだ山間部は霧に覆われているため、しばらくは不安定。


高山から本格的にアップダウンコース。大きな峠ではないが険しさを増してくる。白鳥高原への登りなど、一瞬日本ではない峠のようなつづら折れの連続。
大野へ下ると「飛騨」から「越前」へと入ったことをなんとなく肌で感じる。この体で感じる「国の違い」が、自転車でロングライドをしていて妙にハマる感覚だ。
自転車で旅をしているというよりも、自転車に乗ったタイムトラベラーという例えの方が個人的にはしっくりくる。
これはブルべに限らない。自走で遠くへ行くとき、とりわけ峠を越えて空気感の変わるときやナイトランの時により強く感じられる。


丸岡ロードのコースだったところもルートに設定されていて懐かしく走る。
ここまで来るとアップダウンもひと段落。内灘からかほく、いよいよ能登半島へと向かう。
実は能登半島、いろいろ縁あって何度か訪れている。実業団チーム監督をしていた頃は輪島まで自走。そしてツールドのとにも呼んでいただいたし、なんとなく土地勘はある。それだけにポイントごとに苦しい

タイムスケジュール的にはほぼオンタイム。途中から山本くんと2人だが、登りが苦しそう。
こちらも大野からペースを合わせていて24時間台ペースから落としているので、それだけ長く走ることになるので結果的に消耗する。それを加味して後半どういう風にペースが落ちるのかを予測しつつのライド。


輪島からは日付を跨ぐ。能登半島に入ってからはすでにナイトランモードだけど、日付を跨ぐというのは、何度経験しても何かスイッチが切り替わるような感覚だ。
日中ならさぞかし素晴らしい能登の景色を堪能できる輪島〜珠洲〜七尾を、ほぼナイトランとは・・・泣
しかし県道40号などは、かなりのアップダウンと酷道ぶりで、ここは多分暗いほうが良かったのかもしれない。ただライトに照らされたところを見てペダルを漕ぐしかない。


自分では把握しているつもりの地図も、時々いったい自分がどこをどちらに向かっているのか把握できていないときがある。
珠洲から七尾へは自分思っていた方角ではなかった。
信号も少なく地形に沿った道路。トンネルでまっすぐ突き進むわけではないので、常にくねくねとしているし、海岸沿いでもなく輪島以降は空も曇り。

徐々にペースダウンし疲労も蓄積。七尾西湾では明るくなる。今日はかなり気温が上がりそう。朝から既に暑い。

新高岡の駅には8時18分に到着。27時間18分。
9時前には今野くんもゴール地点に到着し、ほぼオンタイムで無駄のない動きで対応できた。
しいて言えば、あと1〜2時間速いペースで走り、どこかで仮眠するのも良かったかもしれない。


今回荷物はかなり絞り込んで出走した。
最高気温の時間帯は松ノ木峠〜白鳥高原付近。逆に最低気温と思われる朝方2〜5時は珠洲〜七尾もしくはその先か。
最高24℃前後、最低で12℃ほどか。
これをベースに装備や使用するウェアを決めていく。
着用したもので足りないのなら、何が必要か。そうやって見ていけば装備品の重さはある程度決まるし、どのぐらいの重量増までなら耐えられるのか、がわかれば予測時間も想像がつく。

比較的湿度が高く暑いと予想したが快適で、少し肌寒くは感じたものの、まったく困ることのない、経験に基づいた「ドンピシャ」な装備だった。これほどハマることも実は年に何度もないのだが(笑)
ペースが予想よりも途中で落としたために夜明け前に眠くて仕方なかったぐらいか。



次回のブルべは7月にSR600四国山脈チャレンジ。SR600の面白いところは、こういった経験がより如実に反映されることだ。





朝5時スタートに向けてゾクゾクと参加者が新高岡駅に集結。


雨予報は消え失せて絶好のブルベ日和・・・しかし雨が降りだす
なんで??



松の木峠へ
爽やかな天気の中をいく



なんだ、このSNS映えする写真は!!
と、地面にかやぶき屋根だけを置いた公園を発見(;゚Д゚)



白鳥高原の登りは、まるでグランツールに出てくるような名だたる峠のような急勾配なうえにつづら折れ




山中温泉へ向かうダウンヒル



尾西湾で見た夜明け



七尾に向けて、ゴールヘ向けて