内灘サイクルロード あ、現地へは自走がお約束です(笑)

masahikomifune22018-06-26

*[イベントレポート] 2018.06.24 内灘サイクルロードレース

週末は内灘で開催された「内灘サイクルロードレース」に行ってきました。

エディメルクスを取り扱われている株式会社フカヤさんが大会事務局であり、長らくこの大会を支えてこられています。
そりゃもちろん出ますよ!

この内灘サイクルロード、今回が3回目。
28年前?90年に初出場(タイムトライアル2位)その次が2003年(タイムトライアル新記録、オープン参加でチャンピオンカテゴリー1位)
なんと15年おきぐらいに出場している。ということは20代、30代そして40代で出場か・・・
過去2回出場したときは、もう少し周回が大きくて逆回り。


今回は大会直前に完成した2018年モデルのサンレモ76でタイムトライアルとチャンピオンカテゴリーに出場。
なんと元愛三工業レーシングで走っていた広瀬くん、そしてブリヂストンアンカーで走っていた井上くんも参加。
彼らはまだまだ普通に練習をしているとのことで、さてどうなることやら、と言う感じでスタート。

話は前後するのだが


この大会に向けて、移動は京都から自走。
実は前回大会も内灘まで自走(笑)内灘=自走距離です。
まっすぐ来ると250kmほど。今回はR1号→R8号で長浜からR303→R417へ。

ここで「ん?R417?行き止まりだぞ」と思ったあなた。なかなか鋭いですね。そう、徳山ダムと池田町の間は国道はつながっていません。R417は不通区間です。
そして「そうか、林道冠山線か」と思ったあなた、もっと鋭いです。その通り。今回は林道冠山線で池田へと抜けられます。そして大野〜勝山、そしてR157号で峠を越えて手取ダム〜白山で金沢を通って内灘へ向かいました。


到着15時ぐらいで計画し逆算すると22日21時に京田辺の事務所を出発。
R303八草トンネルなどは真夜中の通過で、なかなかパンチありました。
もしこれがトンネルではなく八草峠通過だったら・・・余談だけど八草峠、通りたいなぁ・・・(通行止めできっとこのまま朽ちていきそうですが)

横山ダムからトンネル祭りな徳山ダムに向かう頃にはあたりは明るくなり。
林道冠山線は明るい時間だったらそれほどではないですね。逆に福井県側からだと暗い時間はかなりリスキーな険しさを感じましたが。

壮大な冠山を見つつの峠越え。振り返ると暗黒の世界か?と言うような重い色の雲。しかし峠の向こうは明るい空。
土曜日、関西は雨予報で北陸は曇り。稜線で天気が完全に変わっている。
結局まともに降られることなく現地入り。
約340kmの楽しい旅でした。
夕方の懇親会までに1時間半ほど爆睡し、夜は少しトラブルがあったために2時間半ほどだけ睡眠・・・朝は体が鉛のよう。タイムトライアルまであたりでサイクリング。
ゆっくりと脚を動かして。


-タイムトライアル

スタート地点に行ったらノーマルバイクがほぼほぼいない(;゚Д゚)
DHバーは当たり前でスペシャルバイク、ディスクホイール、エアロヘルメット・・・
おまけに自分が年代別最初のスタートで、前走者は影も形も見えない状態。そして後続は2秒おき・・・
オレは巻き餌か???
スタートからハンドルの下を持ち続ける。
まだアマチュアの頃、DHバーがなかった時代にオランダのクラブチームで
「タイムトライアルの時はハンドルの下を持て」と言われたなぁ〜と思いだす。
いつの頃からDHバーになったっけ・・・90年代は既にDHバーだった。
コーナーの前に後ろを見ると、直後の選手はかなり迫っていたが・・・なんとか追いつかれることはなかった。
10kmしかないのでスタートからゴールまで全力。14分ちょっとで年代別で12〜3位ぐらいのタイムでゴール。

https://flow.polar.com/training/analysis/2588517325



-チャンピオンカテゴリー

みんなスタート前から井上くんにソワソワしている。そりゃちょっと前まで国内トップライダーの一人だったし、今でも普通に練習しているようだ。まぁ別格だろう。
スタート直後、彼のアタックに広瀬くんやその他何人かの有力選手が追従し、あっけなく先頭グループ形成。
追走する選手もいまいちであっという間に30秒差。
それ以上は広げたくないし、こちらも単独合流する脚はさすがに今はないので、呼び水になるようにアタックしてペースアップ。しかし続かない・・・
もうここが最終便で合流可能ラストポイント!と見極めたところでアタック。追従してきた2人とローテーションし、結局一人千切れて一人追いつきの3人で前の6人に合体。
さすがに1周以上の追走は堪えた。昔ならTOJや全日本レベルでも、1分のタイム差なら独走で終えたのだが・・・orz


最初の追いかけっこ以外に労力は少なかったはずで、前の6人は自分たちよりも消耗していないが、それは逃げ遅れた自分が悪い。そして現役の頃のように逃げながら誰が強くてを見極めようと・・・
結論は自分が一番脚がないな、と。
ただ、多分一番自分が冷静にまわりが見えている。
特定の選手の動きだけをチェックしている他のメンバーよりは全体が見えている。
さぁ、少ない脚で何をどうする?
と、ラスト周回の横風区間で仕掛けてみる。
そこからはアタック合戦。向かい風区間でアタックが続き、井上くんが抜けだす。
頭では分かっているが体が・・・orz
さすがに数え50歳では無理だ。昨日も340kmほど自走できているし、脚はスカンスカン。
スプリントの位置取りもできず集団最後方からのスプリントで5位でゴール。

しかし久しぶりに刺激的なレースだった。
基本的にレースに出場する気はないが、シクロクロスをはじめ年代別があるレース、そしてエンデューロなど勝負に関係のないオープン参加のものは呼ばれれば、そして気持ちが入れば走ろうかな、というスタンス。
内灘サイクルロードは平坦だけど風次第ではエキサイティングで面白いし、何よりもレースをちゃんと知っている元選手たちと一緒に走れたのが楽しかった。



-今回のレースのハートレートデータからレースを見る・トレーニング計画


https://flow.polar.com/training/analysis/2588517995


前日の自走でHRが上がりきらなかったはず。推測だがおおよそ10は低かったと思う。
低い=乳酸を運ぶ能力は低下しているので、ざっくりだが6〜8%はパフォーマンスが低下していただろう。
序盤はアタックや追走などでHRグラフは山形。そして追走グループができてからはフラットながら高い次元で。
今回ケイデンスを記録していなかったが、意識していたのは90〜100回転のケイデンスピッチ。
そしてハンドルの下を持って空気抵抗を少なく抑えるということ。
最近はハンドル下を持ち続けられないようなポジションのライダーも多いが、ドロップハンドルの基本はハンドル下だ。
先頭に合流してからは約5〜10HRが落ち着いている。ここで回復していく。
そしてラスト1周は攻撃開始(その後ディフェンスで精いっぱいだったがwww)
グラフは高い次元での山形に変わる。
そして最後は集団後方からのロングスプリントなので最高HRを記録。


ここでこのようなレースで結果を残すために必要な練習は、このデータでみると追走開始からゴールしたHRでの強度を把握しておくこと。もしくはその時の出力(ワット)だ。
この辺りはちゃんとコーチングしている人と相談したりして決めるのが良いのではないだろうか。効率も良いし。
もし自分だったら
250〜380Wの出力もしくは145以上の高強度での巡行トレーニングで約20分。そしてそこからのラスト5分はそこからノーレスト(インターバルなし)でアタック連続トレーニング。
ん?これって現役の時の練習と変わらないな(笑)

次のレースは・・・ニセコクラシック
こっちもゴールまで全力で頑張って、楽しく走れるように練習だ!!ってあと10日しかないし・・・





内灘へ向けてGO!
真っ暗・・・R303はなかなかスリリング



R303の八草トンネルを通過して、ようやく明るくなり始める



徳山ダム



徳山ダムではトンネルが長い



R417 



R417終点
いよいよここから林道冠山線



さすが林道な雰囲気



路面は、荒い
ちなみに福井県側はさらにもっと荒かった



冠山峠



R157で石川県へ
勝山からピークまでは意外と長かった



内灘到着
21時に京田辺を出発し14時15分到着。
330kmほど。そして宿のあるかほく市まで走り、トータル340kmほどでした。



今回使用するバイクは2018年モデルのサンレモ76
青がすごくきれいで、完成してからもいろいろと反響いただきました。
そりゃバイクのおかげで!と言えるような走りをしないとね



チャンピオンカテゴリースタート



先頭グループとの差は最大35秒。
追走グループを形成し1周半かけて合流、もう寿命が50年ぐらいは縮まったな・・・



ゴールスプリントなんて、もう10年ぐらいしてなくて忘れかけていた。