久々のロードレース、美山ロード

週末に開催された美山ロードに出場したんですが、完走果たせずでした。
4周めの九鬼ヶ坂の途中までは誤魔化しながら集団に食らいついていたんですが・・・
集団から離れてからは完走に対して強い意志があるわけでもなく、6周めの九鬼ヶ坂入口で先頭から5分遅れでの足切りに。


今回の美山ロードは、7月に出場するニセコクラシックに向けて「何が足りないのか」「何をするのか」を知りたくて出場。最低限データ収集ができるレベルでレースを走る必要がありました。
出場前は、もしかして1周めの九鬼ヶ坂で千切れるのではないだろうか?と少しビビっていました。
というのも、GW明けにチャレンジしたSR600四国山脈のダメージがいまだ尾を引いていて、というか今までのエクストリームライドを振り返るとダメージが残っているのが当然なんだけど・・・
先週の初めはまだ脚が激しく浮腫んでいて、ソックスを履くと食い込んで苦しくて裸足じゃないと仕事ができない状態。
食べると朝昼晩問わずすぐにトイレへ、晩は集中できずに寝落ちの連続・・・そんな状態だったので美山ロードに出場すると言っても何一つポジティブに向かう要因がなく。その中でいったい何ができるんだろう、と。
一つ言えることは、今までの選手経験でレースに向けての準備の仕方を知っている。そして限られた「資材」での戦い方を知っている。そこは他の「ただ速い」「ただ強い」だけの選手とは違うと言い切れると思います。だからそんな自分で何ができるのか。今の自分からするとある意味「十分」な走りだったのかもしれません。


マスターズ、45歳以上のマスターズカテゴリーと言えど、結局はエリートやアンダー23と一緒に走るというのはエリートのレースと一緒。そりゃさすがに今の自分には酷だ。
自分たちがエリートで走っているとき、同時出走でもマスターズやアンダー23、ましてジュニアと一緒にゴールするなんて絶対にあり得ない、勝負を見つつも意地でも格下のカテゴリーと同グループゴールなんてしちゃダメだという気持ちがあったし、そう考えたら食らいつくのもかなり厳しそう。そこでどうするのか。
ポイントとしては九鬼ヶ坂の上り。もちろん他にもポイントはあるのだけれど。
約1kmを2分10秒〜2分30秒で走ると予想。さすがに今の自分には2分20秒を切ると厳しい。なので入口でなるべく前で登りはじめラスト150mまでは位置を下げつつ(心拍を上げないため)集団に食らいつく。そしてそこから頂上まではオーバーヒートしないようにクリアーし、下りで集団後方から前に上がっていく。


もう一つのポイントは下りきってからゴール前の直線。
ここは下りで集団が一列に伸びるので、耐スピード能力がないと中切れする可能性が高い。
今の自分だと中切れを詰められる能力はない。とにかく中切れするポイントよりも前にいるようにしたい。

スタートから最初はローリングスタート。高校生や大学生、それに経験の浅いエリートカテゴリーの選手が多いので余り後方にはさがりたくない。が、スタートは最後方からスタート。まぁローリングスタートだし、体力に余裕があるうちは集団内を泳ぐことはできるだろう。

昔オランダでアマチュアだった頃、チームメートとクリテリウムでどちらが先に先頭まで上がれるかなんてレース中に裏勝負をして遊んでいた。
最後方からスタートし、集団が一列でコーナーだらけのクリテリウムでだいたい3kmで100人抜き。あの裏勝負を何回もこなしていたおかげで今でも最後尾から道が狭いと言っても上がれないと思ったことはない。

九鬼ヶ坂の上りは今の自分には十分に速く、頂上付近流したものの

  • 1周目 2分23秒
  • 2周目 2分18秒
  • 3周目 2分18秒
  • 4周目 2分37秒

1周目、先頭はもっと速かったと思うが集団がまだ大きかったので流す時間を確保。
3周目は集団がコンパクトになり、これ以上遅れてはいけないというポイントがすぐ後ろで、流し切れずに下り始めた。その影響で4周目は平坦区間からずっと心拍が高い状態が続いて余力のない状態で九鬼ヶ坂へ。頂上まで250mほどを残して失速。現時点での最大心拍160?を越えている162を中腹でマーク。これはクリアーできないだろう。その影響でそこまで帳尻を合わせていた下り(1周目から3周目まで1分51秒。頂上が流した上で誰よりも遅かったことを考えると、コーナーが始まるところからは集団内でも最速レベルで下っていたことになる)で脚がなく、追いつける差だったのに追いつけなかった。
もしオーバーヒートを避けて、少しだけ遅れるのを覚悟で登っていれば、もしかするとこの周は集団後方で耐えていた可能性も否定できない。



今回のレースのデータから、7月のニセコクラシックに向けての対策として、

  1. 耐乳酸性のレジスタンストレーニングを行う
  2. ペダリング効率の向上
  3. そのタイミングでのベストコンディション

この3点を意識して行ってみたいと思う。


2004年の美山ロードで優勝。この時最後の九鬼ヶ坂は時速30キロを切っていないペースで駆け上がっている。ということは2分を切っている。
13年経過して48歳になり、さすがに2分を切るとか考えもつかないが、もし来年も美山ロードに出られるタイミングがあれば、その時はなんとか先頭集団に食らいつけることを目標にしてみたいと思う。



今回は普段ブルべで使用しているエディメルクス・ムーラン69を使用
ライトやベル、サドルバッグにポンプをはずし、カンパニョーロ・ボーラを装着したらなんとなく「いい結果が出そうだ!」とその気になっていたのだけど、そんなに世の中甘くない(笑)


約1時間もの間、普段出さないスピードで走り続けた結果、知らず知らずのうちに体力の余裕はなくなっていました。
それでもその脱力感がまた懐かしく楽しい。
やはり自分はレースが好きだなぁ、と改めて感じたし、また機会があればレースにも出場したいな。
でもさすがにエリートと一緒はダメだ、きつすぎる・・・


2004年の美山ロード
雨が降りスリッピーで九鬼ヶ坂の下りは非常にテクニカルに。
ラスト1周で抜け出した選手を常に射程圏内に入れ、最後の九鬼ヶ坂でアタックし合流。そして下りで先行してラストの直線勝負。
美山は優勝1回、2位が2回?個人的には好きなコース「だった」ですね。今はきついわ・・・