関西シクロクロス第9戦堺は、思いがけず砂地獄

関西シクロクロス第9戦、堺みなとグリーン広場、カテゴリーCM1で2位でした。
前日のスクールでは西風がまっすぐにコースに入ってくる悪劣なコンディション。どのぐらいすごいかって、自転車を担ごうと右に持ち上げた突端に自分にぶつかってくるほど。そして向かい風は時速8キロ・・・平坦ですよ平坦。
補助輪付きの子供でも出せるスピードしか出せなかったです。
冷たい風の影響で体はどんどん冷えてくるし・・・それからすると日曜日は常識範囲的な寒さ&強風でした。


堺のコースは正直単調で難しいところのほとんどないコース。
しかし今年は違いました。
区間は掘れて難しくなり、そして冷たい風の影響もあり例年よりは難易度は高めでした。


スタートは最後尾列からのスタートだったのですが、京都はじめ各地降雪の影響で少し参加者が少なかったのか、先頭からは横8人で6列目。
本当だと8列あたりかなと覚悟していたんですが。それでもコース幅は狭いし、おまけに微妙に左右に振られているので直線ラインの話で言うとコース幅1m。序盤は無理に前に上がることを考えず、抜けるポイントで一気にということを基本に走りました。

最初の砂セクション、そこまで徐々に順位を上げて順調だったけれど、前の選手たちが「そう走るか!!」って、そこで直線的に走らずに曲がるのか〜!!って(笑)そのまま入ってはいけない砂地獄に突き刺さって前転。走っているときは気が付かなかったですが、寝るまで鼻ほじるたびに中から砂の塊が・・・(*'ω'*)口もジャリジャリしていたし、勢いよく顔から突っ込んだのか??
気を取り直して砂セクションは少しだけ余裕を持たせた走りにスイッチ。先頭ははるかかなただけど、今日は今シーズン目指す体力レベルへ向けて最後まで頑張ろう!と追走。
とは言いつつも、実はそんな底なしな体力があるわけもなく、あとは今までの経験を駆使して重たい体を動かし・・・あと5秒がホント詰まらない。そしてラスト3周の林区間でようやく先頭のパックに合流。もう脚はスッカラカン。耐えて耐えて・・・バリアーと砂セクションで差を削り、アドバンテージを作り、ラスト2周の砂で後続を振り切って、そのまま独走〜〜
というはずだったのですが、ラスト周回の林区間でコーナーでスリップし落車。
そのまま2位でのフィニッシュとなりました。


終わってからいろいろと自分なりに分析していたんですが、多分コーナーでタイヤグリップの抜け方からすると、低圧だったこともあるけれどそれ以上に最近のフレームの構造上の変化に今回は全く順応していませんでした。
今年に入って使用開始したエディメルクスのシクロクロスバイク「エークロ70アルミ」ですが、自分のわがままでディスクブレーキではなくカンチブレーキ。そのための廉価版のアルミフレームなのですが、フロントフォークの基本設計は上位グレードのディスクブレーキ仕様のフォークと形状など変わらないようです。これはどこのメーカーも下位グレードは上位グレードとなるべくコンセプト的に一緒にして設計段階から被らせることで生産コストや販売価格を抑えているのかもしれないです。
従来のフロントフォークは、クラウンから先細りなのですがディスクブレーキ用ではフロントフォーク先端でストップパワーが強いため、先端まで太いまま。本来はフロントフォークで衝撃を吸収したりしていたのですが、ディスクブレーキの台頭によりフロントフォークの役割が変わってきていると感じます。
その影響でコーナーでウィップして曲がるはずがウィップ無く、タイヤは低圧にしたにもかかわらず抜けるようにスリップ。ワンテンポ遅れて滑る分には感覚でわかるので対応していたのですが、今回はアッと思ったらすでに滑ってました(笑)
これは今後慣れていかなければいけない感覚のようです。
あとはタイトなUターンもブレーキの効きとフォークのウィップの相互関係が今までと違うので、走るライン、ブレーキングの位置も変わるなぁと感じました。
元々アランのアルミフレームに乗っていてスチールに。そしてカーボンになったときも、バイクの素材や設計で走らせ方が変わってきているので、これは次回までに十分対応できると思っています。


今回使用したタイヤはチャレンジのシケイン。空気圧は1.7気圧ほど。
そしてスペアバイクはチャレンジ・デューンTEソフト。空気圧は同じです。
直前までどっちで走るか決めかねて、結局1台ずつ変えました(笑)
全体のしなやかさが高いのでデューンを持っている方がオールラウンドです。個人的にはグリフォとデューンがあれば1シーズンどんなコースに行っても何とかなります。
それにさらに選択肢を作りたいならベイビーライムスでしょうか。今回実は普段シクロクロスレーニングで使っているシケインを車に積んでいて、後輪摩耗してきていたから使って早く処分したいなという理由での選択・・・
それでもコーナーでのタイヤのコシのある感じ、コーナーによっては粘りが出てきていたので結果的にはシケインには適したコンディションでした。


そして今年からペダルはLOOKに。シクロクロスもそれに伴い変更。
ペダル面がSPDよりも小さいので慣れは必要ですが、泥抜けの良さ、ペダルリリースもスムーズです。
SPDだとペダルもクリートもメタルなので、泥が付着したままにしていたり、錆びついてきたり、クリートが摩耗してきたりすると意外と外れにくくなります。
クリートをマメに交換して、ちゃんと洗車してペダルとクリートにはサッと注油しておけばなんの問題もないのですが、無頓着は人は気をつけてください。LOOKだとそのあたりはナーバスにならなくていいようです。


しかし優勝した選手は最後まで強かったし落車後は追いつけなかったです。
そして他の優勝争いをしていた選手たちも本当にしぶとくて(笑)何度心折れかけたか。
5秒ぐらいの追いかけっこの時に何度も
「もう無理!踏むのやめよう!」と思いました。
その都度、たくさんの人が応援してくれたり、砂セクションのたびに期待するまなざしに後押しされながら頑張れました。


さて、いよいよ22日はくろんど池CX。大会オルガナイザーとして参加することはできませんが、参加していただく皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。
そして関西シクロクロス第10戦桂川(2月5日)にも参加して今シーズンのシクロクロスを終えたいと思います。
桂川はさらに強いメンバーが終結するでしょうし簡単ではありませんが、最後まで集中してよい練習になったと思えるようにしたいですね。


エディメルクスのエークロ70アルミモデル
むっちゃ格好いいですね。けっこうシックで渋い中に、何か洗礼された今風の風格があり、個人的には跨っているときにまるで現役時代のエディ・メルクスが憑依しているかの錯覚に陥ります(はい、スイッチ入りやすいですw)
実はこのモデル、TIAGRA完成車で税抜き16万円の廉価版。俗にいう「エントリーモデル」
パーツはこちらの都合ですべてカンパニョーロに変更。と言ってもこちらも廉価版の「ポテンザ」なのですが、多くの人が軽さにビックリ。
ホイールを交換してやるだけで、意外と戦闘力の高いバイクです。
今回はこれを2台。パーツが揃わなかったので1台はロードに使っていたコーラスのクランクに隠し持っていたTAのアウター46Tをチョイス。
それ以外は基本2台とも同じスペックです。



最後の最後まで悩みに悩んだチャレンジ・デューンTEソフトコンパウンド
これはかなり使いやすいです。
少ししなやかで柔らかいかなという印象だけど、砂に入るとスピードが違いますね。
グリフォとデューンを持っていれば、1シーズンを通じてストレスなくシクロクロスを楽しめると思います。



PHOTO:Hideaki TAKAGI
短い区間ながら今回の砂はなかなか破壊力のある、ある意味楽しいコースだった。


PHOTO:Hideaki TAKAGI
芝と風、そして砂
平坦ながら面白いコースでした。



PHOTO:Hideaki TAKAGI
久々の表彰台。
やはり表彰台の上は気持ちいな。
頑張ってう桂川も表彰台目指して頑張ります!