2017 BRM108静岡200


今年最初のブルべ「BRM108静岡200」は今年最初のブルべを飾るには、あまりにも過酷過ぎた。
予想された気温よりも低温、スタートして粟ヶ岳の北側の小さな峠を越えて袋井に出ると向かい風。そのまま折り返す日本平入り口まで延々と100kmも向かい風で、気持ち的には
「なんでシーズン最初の、気持ちよく走りだしたいブルべでこの天気よ?」と凹みました。
まさか嵐の幕開けとは・・・


往路の宇津ノ谷峠を降りたころから雨が降り出し気温はますます下がり、焼津までは風は不安定でグルグルと回り(=追い風にほとんどならず)、焼津から大井川まではようやく追い風。そしてラスト15kmは横風がメイン。
オープニングのブルべに静岡を選んでいるのは、天候が暖かいからなのに・・・

しかし、雨、低温、風・・・すべてを受け入れるのもブルべ。雨が降ってリタイヤする、心折れるということは、ベストコンディション以外は走れない。それじゃあダメじゃないか。そのために練習して克服しないといけないはず。


とは言いつつも、何度も心が折れそうになっては踏ん張り・・・その都度、過去にもっときつかったブルべがあったはず。壁を越えれば、一度でも乗り越えれば自分が越えられるのか否かわかるはず。
無茶を薦めるつもりはないが多少の無理をして壁を乗り越えていく必要はあるかもしれない。
自分の限界を見極め、そして越えていく。
それでも勢いで走っているわけではなく、例えば今回であればラファのシャドージャージやSKSのマッドガード、そして途中あまりの寒さに耐えきれずコンビニでゴム手袋購入など、常に危険信号点滅まで行っても点灯するところにはいかないようにする装備やアイデアはあったと思います。
逆に言うと、マッドガードなし、防寒ウェアが充実していない人で完走したのは、自分なんんかよりもはるかにすごい精神力と忍耐力だと思いますね。


今日のポイントは、雨という天気予報は外れなかったものの、予想気温と風は完全に予想よりもはるかに悪かったと思います。
それに対応できたのか否か、ということでしょう。
自分も完全に装備や気持ちが不十分だったため、日本平以降は正直かなりテンション下がってました。ちょっとしたきっかけでリタイヤなんてことも考えてしまいかねない状況でした。
軽食過ぎてのハンガーノック気味だったのがそのネガティブな気持ちを増大させていました。
宇津ノ谷峠にあるコンビニで完全にウェットになって感覚が麻痺していたグローブの代わりにゴム手袋購入。そして暖かいものが欲しくて缶コーヒーに肉まん、カレーパン(温めてもらう)そしてチョコバーも。
缶コーヒーなのは、缶が熱いので、しばらく手を温められるから。味はドリップなんだけど、寒いときに味は二の次です(笑)


食べると急に気持ちもポジティブになり、スピードも上がりました。やはりハンガーノック気味。
焼津からの追い風でも少しケイデンスを上げて足を動かすことを意識。
最後のPCではなるべく早くスタートしたかったのに、ゴム手袋があまりにピッタリとしすぎてはめられずタイムロス。
大井川沿いのリバティでは横風から追い風に。本当にきついオープニングブルべで、9時間を切れなかったのは記憶にないかも・・・


今年機材が一新され、今年からバイクはエディ・メルクスに。
ブルべには完成車で販売されている「ムーラン69」を使用。
コンポはシマノからカンパニョーロに交換していますが、基本的には市販車ベース。
見た目のボリュームが相当あるので、ロングライドには向かないぐらいに硬いのでは、と懸念していましたが、いい意味で完全に裏切られるほどの乗りやすさ。立ち漕ぎが軽いこと、そしてフォークがやや細身だからか路面からの衝撃・バウンドをうまく「さらりとかわす」という表現がピタッとはまるような感触でした。
今月末には300kmそして200kmと続くので今から楽しみです。



何回ブルべを走ってもシーズン最初のブルべは緊張する。
忘れ物はしていないのか?トラブルなく走り切れるのか?
暗いときに準備をするのはいつでも不安だらけだ。
30分毎3つのグループでウェーブスタート。前のグループのブリーフィング。
今日は雨予報だからかDNSが多いのだろうか?少なく感じる。



今年はバイクがエディ・メルクスに変更。
子供の頃からあこがれていたメルクスのブランドにまたがるとは。
スタート前からドキドキワクワク。どんな走りをしてくれるのだろう。



降り始めはかなり遅れたので「もしや降らずにゴールできるかも」と思いきや、ふり始めた途端すべて帳尻を合わすかのような冷たく激しい雨。
というか嵐・・・


ゴール地点ではいつも静岡のブルべを支えているスタッフさんたちがゴールで待機。
走っている人たちよりもはるかに過酷で精神的につらいはず。
いつも楽しませてくれてありがとう。