真の軽量化はここなんだよ、君たち!

先月は岡山1200kmとフレッシュで400km、トータルそれだけで1,600kmも走り、月間のトータルでも3,650km。引退してから初めての月間3,000km越え。選手の頃は3,000kmはそれほど珍しいことではなく、過去最高は月間4,400km。
でもさすがに引退して仕事をしながら3,000kmを走るというのは本当に難しかったですね。


岡山1200を終えてフレッシュまでの猶予は3日間。
移動を考えると実は1日。その中で1,200kmを走ったバイクのメンテナンスをしなければなりません。
ブルベをするようになって、ランドヌールの人たちの中には自転車に対する知識がかなり低い人が多く感じます。
競技者でも機材に関しては無頓着な人は見受けられますが・・・


機材をきちんとメンテナンス、掃除することでトラブルを早期発見でき、そして機材の寿命も伸ばすことができます。そしてトラブルを軽減できるうえに走りも軽くできます。


フレームはきれいにされているけど、駆動系などは油でギトギト、という人が少なくありません。
私は選手時代から駆動系のメンテナンスはきちんとしなければ、と考えている方で、ブルベだと基本毎回完全に脱脂して新しいチェーンオイルを塗付します。


チェーンは毎3,000kmオーバーごとに新品に交換。
これはチェーンが傷んだり伸びる(実際今の製品は伸びることはないと思いますが、チェーンのローラー部分が摩耗することで回転していくとピッチがずれていく。で歯飛びするのでイメージとしてチェーンが伸びた、という認識です自分の場合)その状態で他のバイクのホイールやスペアホイールを装着すると、最悪歯飛びしてしまうことになります。
チェーンが伸びた状態にスプロケットが慣れてしまうと、複数のホイールを使用していると非常に同じ状態を保つのは難しくなります。
今でもバイク数台、ホイールを10ペア以上使っているので、ピッチがずれるとホイールを好感した途端に歯飛びして走れないということになります。
ちなみにランドバウクレジットで走っていた当時、約2,000〜2,500kmでチェーン交換していましたが、ロットなどは1週間おき!
約1,000kmで交換していました。
そりゃアシストがエースにホイールを渡した途端、歯飛びして走れなかったら話になりませんから。

もし完成車としてホイール交換することがないのであれば、5,000kmでも大丈夫だと思います。ただし新品のチェーンにしたときに、スプロケットが摩耗していると歯飛びする可能性はありますが。
結局チェーンをマメに交換しているほうがトラブルも少ないし、お安くつくということになります。


そして走行毎にチェーンオイルに付着した汚れを落とすことでスプロケットやチェーンの摩耗を最小限にできますし、何よりも走った感覚がわかるぐらいに軽いです。
いろいろな方法がありますが、私の場合は市販の油落とし(WAKO'Sフィルタークリーナー)とチェーンクリーナー(スーパーB)を使用しています。最後の仕上げにはブラシを使いチェーンの内側に付着した油汚れを落とす・柔らかくして拭いて落としていきます。
完全に脱脂してフィルタークリーナーが完全に乾燥してからチェーンオイルを塗付。
走行距離やコースプロフィールやコンディションによって使い分けをしていて、1,200kmのときはPBPでも使用した雨用のもの、フレッシュのときは雨用を薄めに。ほかにもドライ用のものや走行抵抗少なめのものなどを使い分けしています。


もし一緒に走って速い!と感じたとしたら、もしかしたら駆動系のメンテナンスの差がほとんどかもしれませんよ(笑)
体感できるほどに軽さを実感しますから!!
どれだけ高級なパーツや軽量パーツを組み入れても、駆動系の掃除をきっちりとしていないと、走行抵抗は増えますよ!


岡山1200を走り終えたスプロケット
オイルはPBPで実戦投入した雨用の耐久性の高いものをやや多めで走行したから、黒く油汚れはしっかりと。
途中ウェットコンディションもあったので、よく見ると砂も絡んでいる



チェーン周りの掃除にはWAKO'Sフィルタークリーナーを使用。
チェーンを掃除するチェーンクリーナーとセットにすれば、洗浄力も高くなるし、何よりも清掃時間は大幅に削減できる。



チェーンクリーナーにフィルタークリーナーを入れてセット。あとはグルグルと回すだけ
透明だったフィルタークリーナーはもう真っ黒



スプロケットはスプレー式のものとブラシを使いブラッシング。
徹底的にきれいにしたいときは、いったんホイールから外してギヤ1枚ごと拭きあげていく。



チェーンはこのレベルにはしておきたい。
そしてフィルタークリーナーが完全に抜けたら、チェーンオイルを塗付