フランドルを終えて

バイシクルクラブの撮影、そして群馬県での走行会を終えて久しぶりに帰宅。
その前もずっと台湾に行っていて、そのママ帰宅せずにブルベ2つを「はしご」と、この2週間はホテルの方が長かった:笑


ほとんど毎日違うホテルへ宿泊していたので、お約束のように違う部屋へルームキーを差し込んで
「開かへんやないかいっ!!」

もちろん開くはずもなく・・・俺の記憶の部屋番号は前のホテルの部屋番号だったわけで(-_-;)
去年はホテルに160泊ほど。
そりゃ歯ブラシが家にいっぱい溜まるわけだ(笑)



週末は”ロンド”ことツールデフランドルが開催され、カンチェラーラが他を圧倒する2勝目を果たしました。
3回目のオウデクワーレモントの石畳まで決定的な攻撃を仕掛けずに進み、これは手遅れになるのでは??と思いましたが、アタックを仕掛けたらサガン以外は誰も追従できず。

そのサガンと先行していたルーランツもパーテルベルグの急勾配区間で加速して引きちぎり、そのまま独走勝利となりました。
向かい風とは思えないスピードで後半を走り抜け、追走する2人に10kmで1分以上の差。
もうだれも止めることはできない、そういう印象のフランドルでした。


優勝候補の一人だったボーネンは19km地点でリタイヤ。
骨折こそしなかったようですが怪我の方は思いのほか深く、パリ〜ルーベの出場は絶望的。
そしてフランドル2位に入ったサガンもアルデンヌクラッシックに備えてパリ〜ルーベをパス。
パリ〜ルーベカンチェラーラの独断場となるのか?
それとも、絶対的支配力をかいくぐって伏兵優勝となるのでしょうか?
まだまだ春のクラッシックはスペクタクル!目が離せません。
そのパリ〜ルーベ、Jスポーツで放映されますが解説で出演いたします。
私自身も解説という立場でありつつ、みなさんと一緒にパリ〜ルーベを楽しみたいと思います。

フランドルの初めて出場した99年。
霧でもやのかかったブルージュ郊外、ファーストアタックをするも集団は一列になり、その後あまりのスピードで一列なのでつく場所が最後尾までなく、そのまま千切れていくかと一瞬ひやり(-_-;)
しかし初めて走ったフランドルは、今まで走ったどのレースよりも過酷で、足もだけど精神的に叩きのめされた感が強かった。
その後、ほかのセミクラッシックなどでちゃんと賞金を持って帰れるまでになったけれど、今でもあのフランドルでのキチガイじみたレース展開、観客の異常な熱狂ぶり、スタート前ブルージュの広場に設置されたポディウムでの出走サイン後にみた景色は忘れないですね。