2013 BRM106静岡200


2013年最初のブルベシーズンは、2年前と同じく静岡の「いちご200」でスタート。
2月や3月に近畿や中部などの山あいを走るコースから始めると、あまりタイムが伸びないから仕上げてきた感を感じられない。
やはりここはまず体を慣らす意味で少し暖かい静岡で始まるのが気持ち的にもいい。
1月から初めて徐々に回数や距離を伸ばしていくのが自分に合っているみたいだ。
なんだかんだ言ってもアスリートなのか・・・


静岡のブルベ、特にこの「いちご200」は、他と比べても駿河湾を走っているときは本当に温かく、太陽の日差しが充電池に充電されているかのように気持ちよく体が動く。

今回の作戦は、後半の向かい風でスピードが落ちないように、折り返しまでは抑え気味に走り後半勝負。
心拍数はハートレートモニターで管理しながら
平坦:115〜125(基本は120以下)
登り:120〜140(基本は130前後)
をターゲットに設定した。
まずは無理をせぬよう、ポジションや体調のチェックが最重要課題だ。



今回から使用バイクは長らく慣れ親しんだコラテックから、リドレーへと変わった。
今シーズンからベルギーのプロチーム「ロット・ベリソル」も使用するヘリウムSLと言うモデルで、軽量でしかも剛性も十分。
そして長時間走行でのストレスを緩和してくれる衝撃吸収の良さがウリのフレーム。

コンポはようやくというか、カンパニョーロ・レコードEPS。
電気式のシフトは、長距離での後半に握力低下や腱鞘炎気味でシフトもままならないようなときに、走りをサポートしてくれるに違いない。

タイヤはオリジナルタイヤの「MASSA T2601」
26Cのワイドタイヤ。空気圧は6.5気圧
空気容量が多く衝撃吸収性は非常に高い。
T2301よりもコンパウンドやケーシングも見直しして乗り心地を更に改善した。
(ちなみに現行のT2301もこっそりとマイナーチェンジを施し、乗り心地は向上している)
タイヤ表面のアールが緩いので、実は走行抵抗も改善されている。
何よりもこのオリジナルタイヤのセールスポイントは、耐パンク性能が非常に高いこと。
多くの人が口を揃えて「パンクしない」という。
実際にタイヤ表面にほとんど傷がつかず、パンクも自分が使用して過去に一度しかしたことがなく、ブルベではまだゼロだ。


朝6時半からスタートが開始し、自分は7時半スタートの組。
スタートまでの約1時間、いつものように着替えたりバイクのチェックをしたり、そして装備品の再確認。
スタート時は既にまわりも明るく、ライトの点灯もない。
まだ体が温まっていないので無理をしない程度の強度で袋井市街地を抜けていく。
静岡手前でR1に合流するまでは山あいの日陰や峠を越えることでまだ肌寒くスピードが思った以上に上がらない。
2年前にも同じで、200kmで8時間を切ることが出来なかった。


最初の1時間が約27km。
最初の1時間のペースをたたき台にしてペースを決めていく。
ここから折り返すまでは、登りを増えるので平均時速は上がらないはず。
無理をして上げていくのではなく、あくまでもイーブンペースで後半にペースダウンを最小限に抑える体力を残しておく。

R150に入るといちごを売るために旗を振ってアピールする女性がいっぱい。
今年は強烈な追い風はなく、スピードも時速33キロぐらい。
そして日本平への登りは約5km、勾配と距離、曲がりぐあいともに好きな峠のプロフィール。
右手に富士山を見ながらオーバーペースにならないよう、頂上を目指す。

頂上ではいちご大福をいただく。
ここまで補給なく走り、少しお腹がすいたなと感じていたのでちょうどよかった。

下りきってから海岸線は微風程度の向かい風。
2年前はハンドルの下を握って、いや、しがみついて走っていた。
時速30キロ強のペースを維持。強風ではなく微風、やはり楽だ。


大崩海岸は好きなルートの一つ
人間の知恵を絞って作った人工物が、自然にあっけなく潰された、自然の強さを感じられることが自然の怖さを思い知ると同時に、やはり人間は自然には勝てない、自然と共存するということの意味をはき違えちゃいけない、と感じられる景色。
そんな自然の強さを、人間の非力さをまじかで感じられるここが好きだ。


焼津港から御前崎まで個人的には好きな景色の裏道的なルート。
交通量も少なく、ペダルを漕ぎながら何かほかのことを考えて走りたいと思えるルートだった。
太陽の日差しが温かく、自転車に乗っている時間が本当に幸せだと感じられた。

PC2到着。
冷たいドリンクにパンを1個。
パンは走りながら食べるので袋だけを処分し、ほおばった状態でスタートする。
このあたりから徐々に風は強まり、袋井までは十分に強風でスピードは一気に低下。
ある程度こうなることは予想していたし、少し頑張り気味にペースを作り7時間40分でフィニッシュ。


今までブルベを走ってきて、シーズン最初のブルベで8時間を切るのは今回が初めて。
強烈な風は今年はなかったし、気温も比較的暖かかったしコンディションにも恵まれていた。
そして機材も新しくなり、幸先のいいスタートだ。

走行データ

  • 走行時間:7時間44分
  • 走行距離:203.7km
  • 平均時速:27.9キロ
  • 積算高度:1,465m
  • 平均心拍数:123回/分
  • 消費カロリー:7,085キロカロリー


PC停止時間

  • PC1:約1分
  • PC2:1分57秒



とうとうリドレー・ヘリウムSL+カンパニョーロ・レコードEPSでブルベへ
楽しみだ



今回はヘルメット前面に風よけのついた非売品のレジモスを使用
温かいと言えど、おでこを冷やすのはスピードが一気に低下する。