2012山岳グランフォンドin吉野 第1回試走会

masahikomifune22012-05-06

去年は台風の影響で開催されなかったけれど、今年は奈良県の復興支援の一環として俺の大好きなロングライドイベント「山岳グランフォンドin吉野」が10月7日に開催されます。

この国内でも指折りのグランフォンドのロングコースとスーパーロングは何がすごいかっていうと、吉野の山々を登っては降り、そして再び登っては降り・・・と延々に繰り返す。
獲得標高は約4,000mと健脚!と自信をもって挑んだ人たちをも容赦なく失意のどん底へと叩き落とすほどの超難コース。
パンクや落車、そして機材トラブルにハンガーノック・・・
さまざまな理由はあるにせよ、いずれにしても俺の知る限りだけどぶっちぎりで過酷なことには変わりはない。
その過酷な山岳グランフォンドin吉野のロングコースとスーパーロングは相変わらずの人気カテゴリーで(どれだけみんな変態なんだ・・・)、いきなり出場することはできない。
まずはショートコースに出ないといけないんだけど、特例があって、その特例の一つがこの試走会に参加するというもの。
そんな難易度の高い山岳グランフォンドin吉野のアドバイザーとして、この試走会では講師を勤めさせていただきました。


今回は18名の方が参加。
今回はGW最終日と言うことも関係しているのか、参加者の車のナンバーがかなり遠方の方が多い!
それだけこのイベントが注目されているということでもあるし、講師ということできっちりと伝えなきゃという思いでした。


吉野町の吉野運動公園をスタートし、このイベントの注目峠である足ノ郷峠へ
標高約1,000mまで上る急勾配の峠で、本番では何人もの人が押して歩いている人が出るほど。
そして下りも半端ない急勾配で、握力のない参加者だと下れないんじゃないかというような峠だ。
峠の麓で簡単にレクチャーし登坂開始。
中には俺のペースじゃ遅すぎたかもしれないけれど、過去にスーパーロング190kmを約7時間15分を走ったときも実はそんなに変わらないペース。
要は最初から後半まであまりメリハリをつけない淡々と走ることが一番速く走れる。
スピードじゃなく体感強度を一定に(ハートレートモニターを持っていればもっとわかりやすいどね)。
そんなことをレクチャーしながらの走行。
下りでは降雨の影響で滑りやすくなり、あまり気にせず走っていたら
パスッ!
と前輪パンク
そしてプシュ〜〜!
と空気が数秒抜けて音が止まった。
ん?なんで??
わからないけれどスローパンクしているのは確か。
まだ3分の1しか下っていないけれど、行けるところまで下ろうと思ったら、下りきってしまった。
(最後は2気圧ぐらいしか入っていなかったけれど、何とか下りきってからチューブ交換。
タイヤには穴も異物もないし・・・ちょっと不思議なパンク・・・


今年は行者還林道を走るのでそのまま叔母峰トンネルへ向けて走行。
湖畔を終えるとトンネルが多くなるんだけど途中ループがあったりで変化に富んでいる。
そしてトンネルを抜けると
雹!!
そして嵐!
更に
雷!
オマケに
寒っ!!


休憩ポイントへ一気に下り、そしてそのまま雨宿り。
風もきついし雨もすごい
そして何よりも寒さが半端ない。
しばらく主催者側も悩んだようだが、残念だけどここで中止。
走る体力・気力のあるメンバーはここから最短ルートでスタート地点へ。
もちろん俺も自走で戻る
叔母峰トンネルまでは結構な登りだったけれど、登ってしまえばあとは下り基調
そして吉野町まで下ったときには雨はすっかりとやみ、気温もポカポカと暖かく・・・
でも無理をしてコースをトレースしていたら大変なことになっていたかも知れないし、主催者の英断には賛同かな

今日参加されたみなさんは行者還林道を通れなかったのは残念だけど、吉野の激しさを体験できたという意味では、すごく貴重な体験ができたのかも
是非本番では準備万端で無事にゴールできるよう、今日の教訓を生かしください。
ということで皆さんお疲れ様でした!



足ノ郷の入口で簡単なレクチャー



足ノ郷峠の簡単な説明



もうすぐ頂上



路面はこんな感じで地道のようなアスファルト