2012 Fleche

気温は徐々に下がってきている。
先週の中部300のように濡れた後の低温のように痺れる寒さではないが、痛寒い感覚。
それはベルギーでよく体験した氷点下の寒さだ。
濡れていなければたいして寒さを感じないが、濡れたところでこの寒さだと、体のダメージが大きい。
寒さと疲労と慢性的なエネルギー不足で集中力が切れていくのが自分でもわかる。


真夜中に自転車で走っていると、意外と車は怖くない。
まさかこんな時間に自転車!!と注意してくれているのだろうか比較的安全運転で追い越してくれている。
逆に細い道や交通量のない交差点などでは気を付けないと、「まさか」と言う気持ちからか一時停止していない車も多い。たとえ赤信号でも・・・
たまにこちらが驚かされることもある。
八王子から川越へ行く際に長いトンネルを通ったが、中間地点あたりでふつうに歩いているOLがいたり・・・どこまで歩くねん?と


ここからは黒澤君のテリトリー。
俺はあまり把握していない。
川越には夜中0時50分頃到着。
そして6分半ほど滞在。
ここまで全体で見ると24時間600kmのペースよりほんの少し下回っている。
当初の目論見では、追い風で稼ぎ出してその後は俺も疲労困憊ながらフレッシュな残りメンバーに引いてもらい、ギリギリでクリアーか否か・・・
そういう思惑だったが・・・実際はもう少し貯金はあるかなと思っていた。
トラブルもあったが実際は信号などのロスタイムが大きい。
休憩も無駄に長く取らず、なるべくペダルを漕ぐ時間を作り出す。


闇の中でどこをどう走っているのか見当がつかない。
蓮田、久喜、上尾、さいたま、春日部・・・
関西にいるとなじみのない地名を標識は表示している。
高速で見たことはあるが、あまりにも遠いところの地名なのでピンと来ない。
川越のコンビニから寒さが増してくる。
利根川を渡る。
八王子から横田基地の横を抜けてからはアップダウンが徐々に減っているのを体感、信号以外ではスピードは安定してきている。
ただ疲れているから徐々にスピードは低下している。

そして関宿のコンビニ。ここでサポートカーと合流。
サポート隊も段取りはどんどん手馴れてきている。
鮫島さんは体調復活しているようで、元気で率先してサポートも手伝ってくれる。ありがたい!


ここを抜けると次のサポートは22時間のチェックポイント地点。
しかし非常に微妙な距離だ。
約2時間20分で70km。
信号ストップなどを考えると序盤のペースと変わらない、いやそれ以上の走りが要求される。
関宿には13分滞在。
長居は出来ない。
ここからが正念場、夜中3時の冷え切った空気の中を22時間のチェックポイント、ミニストップ河内金江津店を目指して突き進んでいく・・・