MAZDA CX-5 試乗してきましたよ!後編

試乗の朝、滞在ホテルに現れたCX-5 は「ジールレッド」と呼ばれるメタリックのエンジ色、モーターショーで見たときよりもちょっとコンパクトな印象で「あれ?市販モデルはサイズダウンした??」と感じるほどに大きさを感じなかった。 なんでだろ?
ドアを開けるとブラックの本革が良い感じ。
試乗コースはアクアラインで東京から海を渡って、房総半島のアップダウンを試して帰ってくる120キロ程のコース。
まず最初に走り出して感じたのは音と振動。前出のようにディーゼルに乗り継いできていたので、ドライバーシートでの感想はこれが本当にディーゼル?と思うほどに静か。
走り出して感じたのは軽快な操作感とボディサイズを感じさせないこと。カタログデーターでは全幅が1,840mm もあったので、でかいなーと思っていたが、実際には全く車幅が気になるような感じはなく、着座位置が高いこともあって視界が広いので乗用車よりもずっと気持よく走れる。


今回走った首都高速アクアラインでは新鮮な視界が広がり、運転しやすそう。 これなら普段買い物などにのみマイカーを使う妻も説得できそう(ん?俺って既に乗り換え気分?) このCX-5
の売りの一つだと思うトルクを痛感したのは、アクアラインのトンネルから海ほたるへ出る長い上り坂での加速時など。タコメータースピードメーターにも変化なく、それまでの速度を維
持、上り坂であることを全く感じない安定した走り。加速するときもシフトダウンせずにそのままのギヤで引っ張りあげちゃうのが気持ちよかった。

ここでふと考えたのは、チームのサポートカーにしちゃいたいな、と。
でもレースでのサポートを前提とした機材を積み込んでとなると・・・・・もう少しルーフへのアクセスがし易いワゴンがあったらチームのサポートカーの潤・候補間違いなし!・・・・・。マツダさん、そんな車も早く出してください(笑)

ツールドフランスなどの海外ロードレースでは、ディーゼルのワゴンの使用が幅を利かせている。
というか大半を占めている。
アルプス越えなどで速度の落ちた集団の後ろを走り、状況によってはまるで車のレースのような走りで前の集団まで一気に追いつく。
軽快な走りはもちろんだが、正確なハンドリング、安定したブレーキ性能など、サポートカーには高度な要求が突きつけられる。
連日の長距離を楽に走りきれる安定感、そんなレースシーンを想像しながら走り、海を渡ってからは山間の道を選んで、気分はサポートカーのインプレッション。
スカイアクティブと呼ばれる新世代のATは、今までのATの様にスリップさせてショックを吸収してシフトアップしていくシステムを大きく改革し、シフトアップ、ダウンに伴うスリップする時間を大幅に短縮化、6 速ギアを効率よく直結状態に持ち込んで走る。タコメーターの針が先に上がって、後から速度が付いてくるような今までの感覚とはまるで違う、マニュアル感覚の加速が味わえる。

聞くところによると今までのATは、約半分しか直結状態を達成できていなかったものをこのスカイアクティブドライブでは80%を超す領域でロックアップを実現しダイレクトなフィーリングを楽しみ
ながら走れるという。実際信号からのスタートで少し踏み込んでみたときのシフトのつながりは、まるでスポーツカーのようなシフトフィーリング。これなら燃費も走りも両立できた訳に
も納得がいく。でもそんなことが出来るなら、何故今までどこのメーカーもやっていなかったのか?と感じたんだけれど、でも一つ言えることはユーザーメリットが大きいことは明らか!

帰り道には余裕が生まれたため同乗してくれたクルマに詳しい友人からスカイアクティブのさらに詳しい情報を聞いていると、なるほど!と納得しながらの楽しいドライブだった。
また走行中に後続車が接近してきた場合、レーダーにより検知して迫り来る側のドアミラーに組み込まれたLEDが点灯して、ドライバーに注意を促す。さらに、その方向に進路変更をしようとウインカーを出した際は警告音も発してくれるという機能等々、聞けば聞くほどにCX-5を自家用車にして、スカイアクティブディーゼルのワゴンをチームマッサのサポートカーにする計画(妄想だが)が大きく前進していったのである。

今回は急な話だったので、残念ながら機材の積載性能など実際に試すことが出来なかった。
次回は是非とも積み込み性能などもインプレッションさせてほしいとお願いして、試乗を終えました。

CX-5の詳しい情報はこちら