BRM423名古屋600 その3

当初の目論見ではPC3を出発しR41までは薄暗いながらも路面が見える環境で走っているはずだった。しかし嵐の影響で1時間以上遅いスケジュール、自分のスケジュールより遅いことでストレスに感じる。
そのストレスが何でもない判断力を鈍らせていて、キューシートで左に曲がるところを右に曲がろうとしたり、信号が青になってもボォ〜ッとしていたり・・・
暗くなってからは往路で通った道でさえ確信がない
真っ暗な県道25号あたりでたくさんの人と連れ違う。ということは50km以上の差か・・・
普通のサイクリストだとこの悪天候で走り続けるのは心身ともに過酷だ。みんなの無事を祈りながら声をかける。


R41は風が弱まっている。
早くたどり着けたら往路で体験した爆風に押されて進めると思ったが残念、日が暮れて風はない。
真っ暗で川の水の音が不気味で怖い
今何かがあって落ちたらまず出てくることはないだろう
ずっと川のうねりが見えることろでは怖いが、何か引き寄せられてしまう力を感じる・・・
真っ暗な中、徐々に標高を稼ぎ、数河峠へ
登り始めからとにかく汗をかかないよう、そして無理をしないように強度は低めで登っていく。ほとんどインナー×ロー(41Tx25T)。汗をかいてしまうと下り、そして高山からの夜中走行がきつくなる。
ライトの光だけを頼りにひたすら孤独にペダルを回していく。
たった通時間前にひたすら下った数河峠、もうそろそろか?と何度か感じようやく頂上へ。
ダウンヒルは真っ暗でスピードは出せない。ライトの光を頼りに道路の穴や亀裂に気を付けて下っていく。


飛騨古川から高山までの平坦区間、異常な睡魔に襲われる
ぺダリングをしているのに目が開かず何度か意識を失いかける
多分だがほとんど食べずにここまで走っているのでハンガーノック、そして低温での走行で体から熱が出ていない。それが余計に睡魔を誘っているようだ

高山を前に急にお腹が減り始める。ハンガーノックで動けないというほどではないが、力に満ち溢れているわけではない。
市内に入ったところのすき家でカレーライス大盛り、味噌汁、そして食後のコーヒーで20分ほど休息
ヘルメットを脱いで濡れたグローブを脱ぐことができただけでも心地よい。
これで濡れたウェアーが少しでも乾いてくれ、体に熱が戻ってきてくれたら、と・・・


PC4でゴム補強の入った軍手を買う。
グローブは2ペア用意し、1ペアはボロボロのもので高岡で処分
そして乾いたゴアテックスのものにしたが、それでも数河峠の雨などで一気にびしょびしょ、手がふやけすぎて痛い。
すき家でひとまず手も少し回復、多分乾いた手袋をしていれば大丈夫だろう


高岡を出発しようやく雨が上がり路面が乾いているところが出始める
そして宮峠へと突入した・・・

つづく