中学の頃に修学旅行で訪れた宮島を右手に見ながら進んでいく。
岩国、もうそこは山口県
京都から24時間走り続けて山口県
当たり前の話だが、走り続ければ道が続いている限り自分の力でどこまでもいける。
人それぞれスピードは違うが、走り続ければ誰だって出来ることだ。

まだ朝は早いというのに気温は高く太陽の光が痛い。
おまけに不快指数は異常なほど高い。
それだけでも十分スピードダウンなのに、股擦れで急にペダリングに支障が出始める。
台風が影響しているのは間違いない。


どんなに優秀なパッドを採用しても、汗や水分を吸収できなくなった時点ですべての生地は剃刀のようになってしまう。
他にもインナーシャツが汗でビショビショに。
この影響でインナーシャツの下側とヘソが干渉し、ヘソの下あたりが剃刀で切り刻んだように切り傷が入り始める。
気温が上がると多少はウェアのべたつきも解消して収まるかと思ったが、ますます不快指数が上昇するばかり。
周南へと向かっている途中、後ろからリカンベント車に抜かれる。
よくみると見覚えのある・・・
何度かサイクリングイベントで走り、山岳GF吉野でもリカンベントで参加されていた方だ。
今回もさんいん1300にリカンベントで参加され、呉に泊まられている間に抜いたようだ。
後ろに続こうとするが、なにせ疲労諸々や股擦れ以前に空気抵抗が違いすぎる。
平坦や下りでは話にならない。
登りではなんとか喰らいつけるが、勾配が緩いと話にならない。

信号で追いつき、を繰り返しているうちに平坦や下りでペースをあわせてもらう。
それでもさすがに周南の街でこちらはオーバーヒート気味になり、予定よりも30分ほど早めの昼食。
もう少しついていければよかったのだが、これ以上は体力的に無理。
コンビニの脇、ほんの少しの軒下で日陰を見つけ、昼食にする。
今日はさすがに暑い。
体もボォ〜〜ッとしているし集中力が切れそうだ。
山口県に入ってからは国道2号線はますます自転車に非常に不親切。
走っていてもそれが自転車走行可なのか不可なのかわからない箇所が続く。
防府のコンビニ休憩。
すると後ろからリカンベント到着。
昼食を取られていたそうだ。
少し情報交換をし、先行して待とうと思ったらどうも道に迷われたのか会えなかった。
防大橋から下関へ向かう。
ちょうどこの日は下関の花火大会、小野田のあたりから交通量は多め。
スピードは遅いがずっと横に車が渋滞しているのは走りにくい。
そして下関市の看板を越えたあたりから激しい夕立。
平坦路に出たところでハンガーノック熱中症の症状で自転車に跨っていられなくなり、もうゴールまで10kmほどだがダウン。わき道にへたり込む。
食べるものや飲むものがあるわけじゃない。
15分以上へたりこんでいたが動き出し、何でもいいから店を探す。
コンビニ発見。
結局1時間ほどそこから動くことが出来ず。
かなりペースを落としてしまったが下関についたときは30時間を越えてしまっていた。

くりらじでお世話になっているBJが下関のチェックポイントのコンビニへ来てくれ、そのまま家に泊めてもらう。
体力を削がれたので夕食は焼肉!
レースだったらカーボローディング主体の食事になるのだが、これだけカロリーを消耗し(京都からで13000キロカロリーを越えている!)また明日からも体力を消耗することを考えると、しっかりとお腹に残るものでも十分消化できてしまう。
明日も早い。寝られる時間は限られている。
少ない睡眠時間で回復し、今日遅れてしまった時間を取り戻したい。