ロードトゥルーべより

渋谷アップリンクさんで行われたトークショーに来ていただいた皆さん、どうもありがとうございました。
足元にまで皆さんが迫ってくるほどの満員御礼でした。

今回ロードトゥルーべで一番感動したのはオグレディの放った「passion」という言葉だった。
そしてそれを字幕では情熱と訳さずに「夢」という訳し方をされていた。
それが余計に俺の気持ちの中に響いていた・・・
俺がずっとずっと持ち続けていた夢はドリームだったのかパッションだったのか...
間違いなく俺は「パッション」だったろう。
オグレディのように突如として少年の頃から持ち続けたパッションが、リアルになろうとした瞬間。
俺の体内でその気持ちは一気に膨れ上がり、鳥肌となって体外へ弾き出ようとして、そしてまた体内でフォースとなってパッションが増幅していく・・・
ドロップハンドルの下を握り、ただただ自分のパッションをリアルにしようとしていた。
もしかしたら勝ちたいとか風を切る気持ちよさとか、そんなものはどうでもよかったのかも知れない・・・

今こうやって当時の自分とは似ても似つかない渋谷の街の真ん中で、通り過ぎる人たちを見ながらパソコンのキーを叩いている。
自分の歩んできた道がはるか昔に感じる、まるでモノクロの世界。
そしてあの時の自分がすごく大きなパッションを持ちながら進んでいたと感じる瞬間・・・

時代は流れて共通点が徐々に薄れて点となっていく。
続いている空さえも・・・
このロードトゥルーべで知ったこと。
それは自分のいた世界ってもしかしてすごいところ?
って。
だって自分に出来たことは誰にでもできる。
それが俺の周りの人みんなが俺に言ってきたから本気でそう思っていた。
俺の高校の頃のライバルたちが、もし皆本気で自転車を続けていたら、俺はきっとこんなに勝ったり注目はされなかっただろう・・・と。

でもみんな続けられなかったし、俺に勝てなかった。
それは俺には俺の周りの誰よりも大きく強いパッションがあって、みんなにはドリームしかなかったから・・・
もしもう一度10年前の俺に戻れるなら、とことんパッションをリアルにするための努力をしてみたいな、もう一度・・・

そんな気持ちになれたロードトゥルーべ、大阪でも上映するようです。
西日本エリアの人たちも是非観てください。

って、ちょっときれいにまとめちゃってすみません。