アレッ!ルドッ!

マサヒコミフネドットコム・サイクリングチーム主催のクラブラン。
およそ1週間ぶりの自転車。
この数日はたくさんの自転車を見てきたが、乗るのは久しぶりと不思議な感覚。
タイヤが俺を前へ前へと進めてくれているけれど、軽快ではない。
ちょっと体を「元の」俺に戻すため、ちょっと仕事を押さえめにして、いろいろなイベントなどに反応するようにしておくか。
今回の台北ショーではいろいろな人たちに会ったが、その中で一番の驚きが
ルド・ディレクセンス
俺のトニステイナー時代のエースで、その後ロット、ランプレと渡り歩き、ランドバウクレジットで引退した。
後半勝負
とミーティングで監督が話をしても自分を抑えきれずにスタートと同時にアタック。
捕まっては逃げ、捕まっては逃げ…
それで逃げ切ったりするからたちが悪い。
何度チーム内で「監督とのミーティングは一体なんだったんだ?」
と、手に負えないルドの話で唖然としたものだ。おかげで何にもすることがないから仕方なくスプリントして着に入ったり。
夏ごろのレースで俺に対するルドの評価がすごく良くなったらしく、ドイツのLUKカップ以降はやたらとホテルでルームメートだったり、移動でも同じ車だったり。
レース前日の練習にも2人で行って「俺が来年ロットを選んだのには理由がある」と語り始めた。


30歳を越えてプロ入りしたルドの目標はただ一つ
ツールドフランス
そしてそこで活躍すること…

98年にはロットで活躍しヴェルタ出場。
99年にはランプレへ移籍し、確か100回記念だったかで史上最も過酷なベルギー選手権に設定され、アシストがフェルストレーペンのみだったからか序盤から逃げ続け、捕まっては逃げ…のルドらしい走りで優勝。
そしてベルギーチャンピオンで出場した初めてのツール
コニシェフらの有力選手を振りちぎり、見事に夢だったツールで区間賞をあげた。
俺はテレビを見ていて自分のことのように吼えてしまった。誰に吼えたのか未だに謎だが。


今回の台北ショー、たまたま商談中に振り向いたらルドが!
そりゃ驚くだろう。
そしてLUMAで商談中にも横にルドが。
そりゃあとで一緒に写真撮るわな。

ルドから
「また一緒にチームになるかもな。いつベルギーに来る?一緒に飯でも食うか」
と誘われた。
う〜〜ん…仕事を作らねば。
?飯だよね?飲みじゃないよね?
ちなみにルドと一緒に飲みにいくと、ロクなことがない。
LUKカップのレース直後、すきっ腹できっついビールを3杯一気飲みさせられ、ドイツからルクセンブルグに入るまであまり記憶に残っていないもんで…


ベルギーの英雄だった彼も、台湾じゃ誰も知らない。
俺だけか?こんなに熱いのは・・・