遠い世界

2001年ベルギーにて

来月公開される「ROAD TO ROUBAIX」(ロードトゥルーベ)、アップリンクにおいて4月12日にトークショーを行います。
是非みなさん来て下さい。

上映に先駆けてみました。見直しました。
何度も…
俺は思わず泣いてしまった。
多分この気持ちは理解されないだろうけれど。
パリ〜ルーベには出場していないけれど、少なくともそこに近い場所にはいたし、いてもおかしくないと言い切れるところまで辿り着いていた。
だからこの映画から感じる多くのことに痺れて涙していました。
こうやって離れたところから見ると、俺のかつていたあの世界は、すごく遠くて神秘的で、そして俺はあそこで戦っていて、リスペクトしあえていただろうと感じあえる時間を再び感じ、本気で涙しちゃいましたね。ドラマ見ても泣かないけど…
40歳で何やってんでしょ、と思いましたが。まぁ、ね。
でもこれだけロードレースの内面に触れてもらえるようなことを、ようやく日本でも取り上げていこうという時間に立ち会えるのは、もしかして俺の進んできた道、そして選んだ生き方はすべて良かったんだと思えます。
今月20日に発売されたサイクルスポーツでは引退した選手たちの特集があって読み入ってしまったけれど(おかげで昨晩は3時まで映画と雑誌で…)、俺の場合あまりにも近くに行き過ぎたのかな、最近選手を感じても感動しない。

昨日のミラノ〜サンレモ
まだ俺が走っていた頃の若手が中堅どころとなって頑張っているけど、複雑な気持ちであるのことには変わりない。
でも俺はもうそこにはいないし、いくことはない。
だから醒めてしまってる自分がいたけど、この映画を見てしばらく忘れていた「匂い」「温度」を感じました。



2002年のプッテ〜カペーレン。
スタートから攻め、ラスト500メートルで飛び出すもラスト100メートルで失速、ゲールト・オムロープ(翌年ベルギーチャンピオン)に抜かれて、センチェンス、ガルデインにも抜かれて4位に終わった。
5位ジョアヒム、6位ボーネン。ファンヘースウェイクやクナーフェンも。
間違いなくこの日は俺は一番強かった。そう言い切れる。
今でも