加東ロード&未来トップアスリート事業講師

加東ロード、3位というのは自分自身まったく納得していないし、ここで勝つつもりでシーズン後半のピークをもってきていたし。
チームメートやスタッフ、そして応援してくれていた人たちにも申し訳ない気持ちでいっぱい。
純粋にシーズン後半で、先週のいわきとこの加東ロードが自分の中でも一番狙っていたし向いているレースだと思ってここに挑んだから・・・
最終コーナー手前で飯島・山本雅ラインに切り込まれ、それで最速ラインが完全にふさがれる形になって、最終コーナーを抜けたところで失速状態からのスプリント。
完全に前がオープンになったのが登りきって最後の50メートル、あまりにも距離がなさすぎた。50メートルで3位に浮上し、真理に対してもほぼ並んでいたから・・・

これで国内で走るロードレースもあと2つ。
輪島もジャパンカップも冷静に見れば勝つチャンスと言うのは、それこそビルの上から糸をたらし、階下にある針の穴に入れるぐらい難しいだろう。
でも最後、自分では後悔するような走りはしたくないし、マトリックスチームとして勝利するチャンスがあるならば、自分の生命力を削り落とすつもりで勝負に絡んでいきたいね。

加東ロードが終わってチームメートの向川、そしてチームコルナゴの森山くんの3人で京都向日町競輪場選手宿舎へ。
今日月曜日に開催された京都府未来のトップアスリート育成事業のスタッフとして参加するため。
自分が現役にここまでこだわってきたのは、多分自転車競技が好きだから。
そしてもう一つは走ることで次世代、そして自分の得てきたことを、本当に必要にしている人たちに走ることで伝えられると思ったから。
俺自身喋る方はプロじゃないし、それこそスキルシマノの栗村くんやキッズスクールでおなじみのスキルシマノの選手ほど教えるのはプロ級じゃないと自覚しているけれど、きっと俺自身しか見えていないこともあるだろうし、今まで自分が歩んできた道のりは、そういう一流選手たちには見えてこなかったからわからないこともあるだろうと思う。
これからの未来のトップアスリートたちには、自転車競技が楽しいってこと、そして安全に走るって事が速く走れるって事、そこを重点的に伝えたいって思っていた。
敷居が低く競技の世界に誰でも走れるようになってきている反面、それこそ普通免許取得と同時にフォーミュラーカーでレースをしているような現実、ある程度の緊張感と責任、そして集中して挑まないと取り返しの付かないことになる。
子供だからことはない、大人でも子供でも危ないものは危ない、そして楽しいものは楽しい。
そして俺の歩んできた道、今まで得てきたものをこれからの世代がバトンタッチして、俺が進めなかったここから先の道を、代わりに歩んで欲しい。

一応はアスリートとして残り80日ほど。
ゼッケンをつける回数も減ってきたし、きちんと選手としての練習日記をつける回数も減ってきた。
昨日の加東ロードの表彰式までで見た夕陽、そして今日の帰宅時に見た夕陽、俺にはすごく感慨深いものだったし、きっと一生思い出すようなきれいな夕陽だった。

今週はきっと琵琶湖一周をしません。
これは自分への「罰」です。
でもきっと来週はジャパンカップ前に、自分への「にんじん」として、最後の、本当のアスリートとして最後の琵琶湖一周をしてくると思います。
今週はとりあえずイージーウィークだね。