野茂引退

野茂秀雄が引退を表明した。
「悔いが残る」
その野茂の言葉に俺はすごく共感する。
そう、きっと悔いの残らない選手なんていないはず。
自分自身ヨーロッパでプロとして走ってきたことは充実したし、自分自身との戦いにも十分満足行く結果は残せたと思う。
最後までヨーロッパにしがみつき、もしジロやツールに出場して区間賞を取るところまで突き進んだとしても、きっと俺はやめるときに後悔したと言い切れる。
それはどこまで行っても終われない、アスリートとしての妥協を知らない性格を自分が持っているんだから仕方がないと思っている。
あと160日で選手を辞める。
今まで自分の進んできた道は、必ず道は常に続いている、道があるものだと思っていたけれど、今はなんとなく「この道、そろそろ終点だな。とりあえず終わりまで行ってみよう・・・」そんな気分だ。
話は少し逸れたが・・・
野茂に対しても桑田や清原に対してもだが、俺は進んできた道がなくなったとき、お疲れ様って言葉は似合わないと思う。
少なくとも俺は疲れてはいなから。やっぱりその生き様に勇気をもらっているんだから「ありがとう」だろうね。
疲れてやめるんじゃないってことは、きっと同じ穴の狢だし理解している。
ただ他の人よりも努力して、たくさん歩けるようにしただけ。
誰よりも好きなだけ。しんどいことなんてこれっぽちもしてない。それに付き合っている人のほうが、よほどしんどいに決まっている。

ここにきて、少しヨーロッパ時代を思い出すようなスケジュール。、俺としては少しウキウキだ。
今日金曜日は打ち合わせを兼ねて東京へ。
そして明日石川ロードのある福島県石川町へと移動して日曜にレース、翌日には地元とも言えるけいはんなロードに出場するのにすぐ帰宅する。
そして翌週はツール・ド・新城、翌日にグランフォンド吉野に出場と、この暑いのに自転車三昧だ。