最後のレースを終え オランダ滞在あと1日

オランダの空

ヨーロッパでの最後のレース「Luttenberg」は多分30位ぐらいでゴール。
1周4キロ弱のコースを22周。
1キロほど勾配はきつくないが常に風の当たる登り。そしてそのあと400メートルほどで一気に下り、しばらくすると700メートルほど状態の悪いレンガ道。
これを22回で80キロってアムステルゴールドレースみたいなインターバル。それにコースはオープンだから常に風がきつく、120人出走でゴールは40人ほどだった。
昨日のレースで、それこそ歯が欠けるって思うほど久しぶりに歯を食いしばって走っていたら、6年前の走り方、日本で走るにつれて忘れていたものが徐々に記憶に蘇ってきた。
やっぱ風のきつい石畳(レンガ道はこちらでは石畳とは言わないけれど)はいい。
今この瞬間を走っている俺こそが俺なんだ!と…
最後はなんかうまく説明できないけれど、スプリントしようって言う気になれなかった。
少し横風で危険なスプリントと言うこともあったけれど、それだけじゃない。

今回のレースで思い出せたこともあったし、それにコラテック社を訪問し、片言ながらサンニーノ氏と自転車談義に花が咲き、最終的に彼からの提案が意外な答えを含んでいたり・・・
皆さんに支えられた4週間、あと一晩寝たらスキポール空港から日本へと旅立つ・・・


ヘーレンフェーンの町へと行くとき、必ず通った道。
今も昔も景色は変わらず、運河にはボートハウスが浮かぶ。
俺も昔と基本的には何も変わってはいなかった、かな。
でも年月を重ねるにつれ、上からいっぱい沈殿物が被さっているのか、すべてにおいて自分をうまく出せていなかったかもしれない。
尖っていたよな…
でもそれでもいいんだよきっと。
なんかすっきりと沈殿物を取り除き、生まれ変わった気分だ。
帰ったら俺、尖ってまっせ〜〜!!



22年ぶりに袖を通したオリンピアヘーレンフェーンのウェア。
ありがとう、オリンピアヘーレンフェーン・・・