ヨーロッパ Day9

kampen

オランダに来ての1週間は若干時差ぼけ気味であまり何もする気が起きなかった。
昨日は日本にも進出しているけど家具のIKEAへ。
ここから車で30分、ぶらぶらとチェックしてから、何か食べようと思っていたら突然電話が。
北オランダのRuiter Dakkapellenチームの監督からだ。
彼らは先日の台湾に出場していたチームで、監督であるパウル・タバックはひょうんなことから数年前に知り合いになり、それ以来の友人である。
彼からの電話は
「今からチームのプレゼンテーションがあるから遊びに来いよ」と。
120km離れているのに…日本じゃ絶対こんな誘い方はしない。
2004年だったかモンテネグロで行われたステージレース、俺は今まで数々のチームとジョイントしてきたが、モンテネグロでは全く言葉が通じないルーマニアのチームとジョイントすることが決まった。
しかし治安の悪いモンテネグロ、普通の旅行代理店ではチケットすら検索できないし発見のめどが立たない。おまけにルーマニア語はわからないし…埒があかない。こりゃモンテネグロ行きは無理だな…
と諦めていたら、モンテネグロ行きをコーディネートしてくれていたイギリス人が紹介してくれたのがパウルだった。
結局チケットを手配してくれ、デュッセルドルフの空港まで連れて行ってやるよ、と言うことで彼の家に一泊させてもらった。
その後もイギリスのセミクラッシックにミックスチームで出場が決定、ベルギーまで迎えに来てくれ、一緒にドーバー海峡を渡ってイギリスへも行った。
台湾では久しぶりに再開し、オランダに着いてからメールで連絡待ち。まさかいきなり電話がかかって、今から来いよ!となるとは思わなかったが、ここでもスタッフが迎えに来てくれると言うことで行って来た。
チームの前身であるアルカメリア・ヴィクトリクスは北オランダ州の名門チーム。アルクマールというチーズ市で有名な街を本拠地としているが、自転車選手にはアルクマール自転車競技場といったほうがわかりやすいかもしれない。オランダでは唯一の屋根つきの250mバンクで、安原監督らもここに遠征経験があり日本人には馴染みがある。

チームプレゼンは大盛況で、アルカメリア・ヴィクトリクス時代には元PDMスティーブン・ルークスも在籍しており、昨日も出席していた。

そんな超イレギュラーな出来事のあと、今朝は嵐のような強風と大雨に目が覚めた。
日が昇ると天気は回復し、今までで一番走りやすそうな天気。
(でも恐ろしいほどの強風だったけれど)
ここから60km離れたKampen(カンペン)と言う、アイゼル川に面した昔ながらの要塞都市というかお城みたいなというか、とにかくそこまで走っていく。
今日は滞在するホフさんファミリーの3兄弟のレース。
結局長男のレースをチラッと見て帰宅したけど、子供のレースは顔は大人みたいに獣みたいだけど、走りがお子ちゃまで可愛いね。

明日からサマータイム。今晩は意味も無く睡眠時間が1時間削られます。


チームのクラブハウスで開催。ちょっとした倉庫を改造して使用。トレーニングキャンプのときもここで寝泊りできるらしい。ちょっと羨ましいね。


チームの集合写真


Ijsel(アイゼル)川から見るKampen(カンペン)の街。
インターネットでカンペンを調べると、かなり歴史のある街なんだね


子供を見る大人のまなざしが真剣なのは何処の国でも同じ。
この中から将来ビッグレースで活躍する選手が出てくるかな??