全日本実業団ロード そしてミヤタ解散のニュース

栗村監督

全日本実業団ロード、今まで5回ほど出場しているけど、今回がはじめてのリタイヤじゃないかな・・・と言って相性がいいわけじゃなく、10位以内にも一度も入っていないし、どちらかと言うと縁のないレースなんだよな、これが・・・
今日のコースはすこぶるハードで、俺の場合は下りで何とか帳尻を合わせて走っていたけど、札立峠の入り口で脚に力はほとんどなかったし、ちょっと痙攣気味だったので大事をとって無理をせずにメイングループから離れた。
1回目の千枚田のあと、下りでアタックし、急坂に入ってクライマーたちにパスされる。そして頂上で1分半以上あったのを下りで挽回し単独でメイングループに復帰。ここまでは良かったけど、ちょっと北海道に向けての練習疲れか、あと一歩が踏ん張れてなかったかな。
でも地味にスプリント賞獲得(監督も気づいていなかった)、下りはそれなりに調子良い(ふつうの選手は登りの話だが、なかには下りのことを語る選手がいてもいいのではないだろうか・・・ちゅうことで俺が語る)何よりも落車が多かった今日、無事に帰宅できたのが良かったね。

9月になり俺の古巣でもあるミヤタレーシングが長い歴史に終止符を打つことが発表された。
日本に帰国してからの4シーズン(近年最も長く在籍した契約選手じゃないかな)を黄色いシャツで走らせてもらったし、チームを離れたいまでもチームには愛着もあるし、他人事には思えず非常に辛い。
別にこの世を去るわけじゃないけど、ミヤタチームをすばらしいチームに育てた名監督である栗村監督と今のようなスタンスでレース会場で接することもあと数回だと思うと、熱いものが込み上げる。
今日のレースでは去年まで一緒に戦っていた中村や増田、そして山下と言った若い力が奮起し、団体優勝を勝ち取った。今は敵として戦っているけど、弟分として面倒を見てきた選手でもあるし公の場じゃ喜べないけど、静かに心の中で嬉しかった。
黄色いミヤタ軍団が今日は一番非常に強かったし、そして何より一番輝いていたと思う。そしてそれは皮肉にももうすぐ幕を閉じるというところで・・・
そして表彰台に登った彼らを台の下から撮影していた栗村監督を見ていると、逆らえない多くの出来事はあるのは理解しているけど、なんとか逆らう方法はないのか?と・・・
普段は他人の表彰を見ることはないけど、今日はなんとなく最初から見ていたいと感じた。

06年クリテリウム南紀のレース後。栗村監督と。これが栗村監督への最後のプレゼントになってしまった