俺が勝つ

コラテックカップとなったリッツクリテ、マトリックスチームとしては絶対落とせないレースだったし、俺自身結構プレッシャーは感じたけど、チームの作戦どおりに優勝できたし良かった。
応援して下った方々、ありがとうございました。
実は丸岡のあと、橋川が優勝できたことはチームとして初優勝できて本当に手放しで嬉しいことだったんだけど、でもそれは俺や橋川と言った「完成品」の勝利で「ヤスハラチルドレン」の作り上げた勝利じゃなかった。
そしてその不甲斐ない走りは急遽ミーティングとなり、監督はじめ今後残るシーズンをどう戦うかをさっそくディスカッションし、今日のレースに向けて挑んだ。
俺もレースの戦略や戦術を指示する立場として、どうすればいいかをこの1週間ずっと忘れることはなかった。

自分の中のスタンダードな気持ちはみんなにとってスタンダードとして存在しているのか?というのは常に自問自答しているテーマでもある。それは2003年に帰国してからずっとだ。
チームの中でも理解されていないな、って思ったこともあったし、それはどんなチームでもどんな形で走っていても感じることだった。
ベルギーでディレクセンスやソレンセンらと走ったとき、彼らの考えていることを俺は理解しているのか、そして彼らだったらどう思うのだろうか、どうするのがいいのだろうかと常々考えながら走ってきた。
ヨーロッパのスタンダードは日本の非常識。そう考えたことは何度もあった。
でもそこで俺がコミュニケーションを諦めてしまうと話は終わってしまう・・・
だから今日は厳しいかもしれないけど
「俺が勝つ」
そのための走りを細かく指示してレースに挑んだ。

実際はあっけなく序盤にレースは俺たちの支配下に置かれ、中盤以降は日置・向川・辻の4人に。
もう少し苦しんだほうが俺自身の作戦を考える猶予があったかもしれないけれど、勝つということは辛く難しいこと、そしてその方程式を解くキーワードがわかるようになってくれば、あとはまったく勝てないと言うことは脱していくはずだ。

今日はちょっと難しい話だけど、まぁ終わってみれば・・・という感じですかね。
今日のレースの模様は、秋のサイクルショーだったかでダイワさんのコラテックブースで放映予定。
もちろんそんなプロモーションビデオで他チームには負けられないよね。