大きな収穫

masahikomifune22007-03-08

今日は午後から花園高校自転車部のコーチの日。
周山街道で周山へ。
今日はいつも最初に千切れる2年生の末松君が後半まで粘って楽しませてくれた。

今春3年生になる末松。
高校入学後はじめて見た時、正直小学生かと思ってしまうほどに小さく幼い顔をしていた。
しかし見かけ以上に努力家で、面倒を見るようになってからの半年でようやく「走れる」ようになってきた。下級生もそうだが、俺の周りにいる高校生からしても、お世辞を120%使っても「弱っ!」の範囲だった。
しかし最近1年生はなかなか強くなってきたし、面倒を見てきた甲斐があるってもんだ。
そんな中、末松だけが「う〜〜〜ん・・・・」と言う感じだったんだけど、このテスト期間中も家に帰るまでの間に登りをこなしてから帰宅したり努力をしていたようだ。
そして今日の練習では、いつも負けている連中を負かしての気迫の追従を見せてくれた。やれば出来るじゃないか!!と、俺は声には出さないが興奮していたのだった。

冒頭のように末松は背が低く小さい。これはかなりのハンディだろう。
小さいよりも大きいほうがいい。単純に出力勝負できるからだ。小さすぎると出力も小さいし、登りでも最低限の出力は必要だ。
でも、ハンディがあるからってやれば出来ることはまだまだある。まずは目の前の壁をすべて越えてから考える問題。
よく身体障害者が壁を乗り越えて凄まじいパワーでスポーツに取り組んでいたり、社会に貢献していたりする。それからすれば、末松の小さなこと、そして俺なんかも大きいからって甘えちゃいけない。
俺なんか大きいってだけで仮想敵国ならぬ、ただの「敵」にされたり、何でも出来ると思われたり。俺は俺なりに悩みやコンプレックスもあるのだよ。
だいたい小学校6年生で、いきなり自分のオカンに「あんた白髪多いなぁ!お父さんに似て禿げへんやろうけど、高校ぐらいで全部白髪になるんとちゃうか!」と言われて超ブルーならぬホワイトだったし。
そりゃキムタクの顔だったり、福山雅治みたいな白い歯でさわやかな笑顔だったらいいだろう。俺はどこに行っても、日本語喋っても「ハロー!」って言われるし。

背が低いことは問題じゃないしどうしようも出来ない。
でも努力で超えられることもあるはずだ。
今日の末松、壁を越えてちょっとだけビッグになったように感じる。
そう、ちょうど工具箱ぐらいだけど・・・