引退

良くも悪くもドイツ人。俺の中じゃチューラオとダブったまんまに引退である。
ウルリッヒはチューラオと違いツールにも勝ったしアルカンシェルにも袖を通した。ヴェルタにも勝ったし地味にチューリッヒやハンブルグにも、そして国内選手権にも勝っている。
でも本当に地味だ。
アームストロングのような派手さはない。
ツールには勝ち続けたが、ウルリッヒのようになんでも勝ちそうな匂いはなかった。そんな派手なヤンキーと同時期に戦ったもんだから･･･これだけの成績を残しつつも、彼の才能からすればチューラオ同様、才能は発揮できずに終わったと言っていいだろう。

もう一部の人は知っているだろうけど京都新聞のインタービューで引退時期を明確に発表したつもりだ。まぁまだ時間はあるけど引退宣言と取ってもらってかまわない。しかし俺はウルリッヒ以上に地味だな･･･

高校から競技を続け24年ペダルをこぎ続けてきた。再来年の１月で30代とお別れ。ここまで好きな競技を全うできたことは素直に嬉しいし、自分でもビックリだ。大きな怪我をすることなくここまで競技をやり続けられる俺を生んでくれた両親には感謝するし、妻や子供、そして俺を応援してくれるサポーターの人たちにももちろん感謝している。でもだからと言って一生涯選手を出来るわけじゃない。
競技をすることが今の俺の人生そのものだが、競技をすることだけが人生じゃない。
実は俺の中では結構前から2008年いっぱい、って考えていた。
でも辞めるから、今は余計に残る時間は無駄にはしたくない。
それまでの間は今まで以上に集中し、今までの最高のパフォーマンスを維持して去りたい。
若い選手たちには俺を超えて行って欲しい。でもそう簡単に抜けると思うなよ。俺は最後までウゼぇオッサンでいてやるぜ！

今日の練習、天気予報に反して午前中は結構大雨。
ゴアテックスのレインジャケットで出動。競技選手としての残り日数を考えると雨だから乗らないのはもったいないよな。どうせ引退したら雨の日は乗らないだろうし(多分)2月には行っているタイヤテストはつつがなく。そしてテストを行う俺もつつがなく･･･