喜怒哀楽

外国での生活をしていて思うのは、日本人は感情を余り表に出さず。要は喜怒哀楽があまり表に出ない、と。
でもそのくせ喜怒哀楽という言葉があるのは、面白いよね。きっと昔の日本人には喜怒哀楽はもっともっとあったに違いない。
生後6ヶ月を越えた次男は、ようやく目が合うとケラケラと笑い出す。そして何かを懸命に伝えようと喋り(唸り?)続ける。この年齢だと回りから受ける影響がないから素直に喜怒哀楽が現われる。
自転車選手のゴールシーンを見ていると、勝利のポーズや敗北の悔しさ、いろいろと喜怒哀楽が伝わってくる。
ヴィランクが勝利するとき投げキッスしようが何しようが「俺なんだよ!一番はよぉ!!」のポーズは、ある意味苦しんで勝利し、しかし自分の自尊心の高さも感じられる。スポーツ選手という視点で見れば一番分かりやすい。
スプリントになれば当然のように勝利していたチポッリーニは、勝つのが当たり前的なポーズで、負けたときに見せる表情の方が印象に残っている。ミュセウの勝利のポーズは重みがあり、俺が常々思っている「最後のカンピオニシモ」と言う例えも、きっとみんな納得してくれるだろう。

土曜日のミラノ〜サンレモ、誰がどんなポーズで勝利するのか楽しみだ。