Hello〜〜〜〜!・・・?

masahikomifune22006-01-13

携帯って基本的には持っている人が必ず出るものだ。家の電話や会社の電話のように
「もしもし、三船と申しますが○×さんおられますでしょうか?お願いいたします」みたいな煩わしさがない。
仕事中は携帯に出ない、てところもあるけど、部署によったら携帯でも仕事がらみがあるからか、普通に対応してくれるところもある。そうなると待たされて(特に長距離電話は)ブ〜〜〜!ってならないし便利。
しかしその携帯で予期せぬ人が出てしまったら・・・かなり焦る。
今日は仕事で香港に電話をしていたのだが、その電話から出てきたのはなぜか女性・・・相手は男性のはずだ。
俺は間違ったと思って「Sorry」と電話を切って再びかけ直す。しかしやはり同じ相手。
どうやら電話番号が変わったのか?俺は別の香港人らに電話をかけまくってみたが、やはり合っている・・・どうしょうか。もう一度女性の出た電話番号にかけて、事情を説明してみるのがいちばんいいか・・・
そう思っていると、俺が間違ったと思っていた番号から携帯電話へ電話がかかる。俺はパソコンを使って電話をしているから携帯にかかることはない。やはり合っていたのか。
電話をしようとしていた相手は本当に忙しい人で、あまりにも忙しいときは仕事を手伝っている女性が出ることがあるらしい。

その相手はルイスという香港人デザイナーで、現在はマカオのホテルのデザイン、そしてマカオのカジノのカーペットデザインなども手がけていて、そして自転車のデザイン、ウェアのデザインまでこなしてしまう。
ルイスは根っからの自転車好きで、儲かったお金はすべて自分の立ち上げたCMSサイクリングチームや、香港の自転車に関わる人たちに還元している。車も乗らない、家も買わない。趣味は自転車と自転車に関わる人と夢のある人を応援すること。ルイスと一緒にメシに行って、彼以外が払ったのを見たことがない。
元々は香港のナショナルチームの一員としても自転車に乗っていたが、それが親に大反対され、親と縁を切ったそうだ。
なんでも一生遊んで暮らせるような大金持ちの親を持っているらしいのだが、本人はまったく援助もしてもらわず、自分の生きる道を進んでいる。

大人になって家を飛び出し、無一文でカナダへ。
そして絵を描いたり夜の街で働く女性に刺青風のペイントを描くことで香港に帰る頃にはチケット代を捻出していたらしい。
ルイスは俺よりも若干上なのだが、俺と同じく仮面ライダー世代なのだ。
知らなかったが香港でも仮面ライダーを放送していたらしく、やはり学校ではライダーごっこが大流行。
しかしルイス宅では教育に悪い!と一切見せてもらうことが出来ず、下界に広がる一般的な香港人家庭(ルイスの家は高台の別荘みたいな家だったらしい)を双眼鏡で除き、仮面ライダーを見ている家のテレビを双眼鏡越しに見て、そして想像でライダーになりきり、そして学校でのライダーごっこで「変身」していたらしい。
ルイスに今の仮面ライダー響鬼と言って、俺もビデオに撮って子供と見ていて、俺が子どものときには・・・って話しをしたら大興奮!
夜の香港の夜景をバックに、二人で変身しそうな勢いだった。
写真は、ルイスの手がけたホテルです。