2018.02.12 BRM212近畿200高知


十分な睡眠とはなんだろう。
自分的にはライドが連続しているときは寝ても寝ても寝られる気がするし、永遠に「十分な睡眠を得られた」というレベルには辿り着けない気がしている。
「睡眠不足」という非常に危険で何かあったらすべての責任をかぶってしまいそうなこの単語が好きではないが、足りていないということは不足しているということなのだろう。じゃあ10時間寝ても「眠く感じて」のタイミングで何かあったら「睡眠不足が原因」となるのだろうか。
だが不足と言っても起きられないほど、寝不足で何もできないほど、という不足レベルでなければ、仕方ないというか、まだ正常範囲内ととらえてもいいのではないか。今朝の目覚めは睡眠不足ではあるのだが快適。起床後1分で買っておいたジュースやパンを食べ始める。


スタート地点に行くと・・・少ない!この数年のブルべの中で、岡山の少なさは澤田代表の魔術なので含めないとして(笑)こんな少ない参加者のブルべは見たことがない。
とさにっき3日間。3日通しでエントリーしている人は10人弱?初日に走って2日めに観光?して最終日に走って帰る。これはある意味健全なエントリーだろう。
そして2日めの400のみ参加。これも3日間の連休を有意義に使えそうだ。考えれば考えるほどに3日連続で走るということが一番まともそうで一番まともじゃないことも理解できる。
理解できるが納得はできない。走れるんだったら走ろう。そういう性格なんだし永遠に納得できるはずもなく・・・


どうやら400エントリーでそのまま200も、という人はほとんどが昨晩からの寒さの影響かゴールに辿り着いていないようだ。(200スタート後にゴールされたみたいだが)

雪で白い高知をスタート。今日は初日と同じく大きなサドルバッグにマッドガードなどフル装備。考え方の問題だが、初日と最終日はあくまでも
400kmのブルべに参加するために、徳島から高知まで自走で来た。
そう思えば、正直気持ちは楽だし楽しい。
身体はきつい。だけど楽しいと思えることは別の話。楽しくない気持ちで走るよりよほどマシだ。


交差点や橋では、降雪と低温の影響であちこちで凍結している。自分の中ではもちろん「安全に」だが、凍結しているところで「危険だから低速へ」→「ブレーキング」という流れは、間違いではないかもだが100%正しくもない。凍結ヵ所でブレーキをかけるぐらいなら、自転車の挙動を安定させて、まっすぐと凍結区間を通過するほうが安全「な」場合もある。
凍結している橋の都度にスピードを上げることはないが、意図的に落としてブレーキングを多用することもない。


高知市郊外に出ると太陽が上がり始め、思いのほか暖かくなる気配。
それまで寒さでレインジャケットを上下ともに着用していたが信号に止まったところで脱ぐことに。
一緒に走っていた山本君には先に行ってもらう。
レインウェアを脱いできちっとたたんでリュックやサドルバッグに収納。ここで焦ってきちんと収納しないと、結果的に抵抗になったり、トラブルの原因になることもある。
止まってからスタートするまで3分。後続から誰か合流するかな?と思ったが、12kmで3分止まっても誰も合流してこなかった。

独走で県道14号から国道55号へ。太陽の光を正面から浴びて体がどんどん温まってくる。
マイペースで時速30km/h前後、マッドガードや大きなサドルバッグ、そしてデイパックを背負ってのライド。けっしてロードのように「羽が背中に生えた」ような軽やかな走りはできない。その中で可能な範囲、無理のない範囲内でのファーストランを心がける。
そのうち山本君が見えてきた。


今回のブルべの目標タイムは約9時間。15時にゴールしたい。
10日の徳島を出発するときに友人である正部くんに車を預けていて、車をゴール地点に持ってきてもらうのでちゃんと決めた時間に行動したい。さすがに長く待たせたり、逆に速く着いたからよろしく!も避けたい。15時と言えば15時。
多分追い風基調で移動できるから、可能なら日和佐あたりの道の駅で昼食をしこたま満喫したり、足湯なんかも入ってインスタ映えも狙おう!という目論見ではいたのだが・・・この後に日和佐の道の駅満喫プランを吹っ飛ばす“事件”が起こるとは思いもしなかったのだが・・・(笑)


山本くんに追いついて合流。荷物は重いので登りは厳しいが平坦と下りはそれほど遅いわけではない。お互いに「共同戦線」な考えで前に進むなら、うまく分け合ってベストな方法を選択すればいい。
土佐湾を離れて徳島側へ。
実は恥ずかしい話、長らく土佐湾から室戸岬を越えた徳島側はずっと徳島県だと思っていた。東洋町までが高知県、何気に高知県は長い。早く徳島県に入りたいな、気分はもうここは徳島県なんだよ〜と思っていた矢先に山本君がパンク。おっと!
まぁ今日は急がないし、そして海が太陽の光できれいだし、彼がパンク修理終わるまでぐらい待ちますか。で自撮りしたりSNSのチェックをしたり・・・
が、パンク修理が終わらない。なぜだ?遅い!遅すぎる!!
なんだかいろいろと苦戦している。20分以上待つもまだ時間かかりそうなので先に行かせてもらう。
待つ「必要」などは存在しない。あくまでも利害一致したうえでの共同戦線。
お互いに、楽に、速く進みたい、というところでしかつながっていない。
もちろんエントリーのところから「一緒に走ろう」というのであれば違うだろうが。


ペースを落として待つ、というのも難しい。もしかしたら「もう来るだろう」と思って出発したものの、実は重大な何かでそのまま再スタートしていないかもしれない。なのでペースアップをすることはないが、意図的に落とし過ぎることもない。


県境を越えて徳島県へ。海南のアップダウンでパンク修理中に抜いていった参加者をパス。まぜのおか付近は過去にイベントで来たことがあり、なんとなく理解している。アップダウンでは荷物の重さがあるので疲れすぎないように走る。そうしていると山本君が合流。
この時点で予定のタイムスケジュールより30分遅れ。さて日和佐はどうしましょ、と思っていたら、そもそもランチタイム過ぎて大渋滞。道の駅の中の小さなラーメン屋?で昼食を済ませる。
徳島と言えば徳島ラーメン。実はっけっこう好きだったりする。


ここからゴールまで風向きは向かい風に変わっていく。
と、ここで山本君が漢牽き。3日間主にペースを作って牽いてきたので最後は牽いてくれるという。なんとありがたい。こちらは明日から1,000km。本音は楽してとさにっきシリーズを終えたかったので非常にありがたい。おまけに荷物満載だし。

爆風の中を風を切り裂いてくれ8時間47分でゴール。
20分以上停止しラーメン食べてなので、これなら十分速い。
やはり高知〜徳島間の国道55号は、県庁所在地付近以外は信号が少なく、そして大きな起伏も少ない、そして季節等にもよるが、基本は追い風基調と言うことも影響しているのだろう。
車を預けていた正部君とも合流。このブルべの認定の手続きも終了、3日間一緒に楽しんだ山本君ともお互いの健闘をたたえ合い、無事にとさにっき3日間を終えた。


徳島市のナカニシサイクルさんにも少しお邪魔し、そのまま徳島市から車で松山市へ。
とさにっき3日間は終了したが、実は今回のタイトルにもしている「四国満喫道中記」はまだ半分も満たしていない・・・


そういえば
今日のスタート時に徳島市内は真っ白の雪景色。ゴール時にはすっかりと溶けていたがずっと寒波が居座っているような状態。
この2月に四国のブルべを選んだ最大の理由の一つが「温暖」
しかし今回は下手すると関西よりも悪劣な環境だった。
そしてスタート時、徳島自動車道は積雪の影響で通行止め・・・四国全体がフリーザーの中のような状態。
ゴール時には通行止めは解除されたが夕方からは再び降雪のようで、あまりゆっくりもしてられない。
足早に徳島を後にして、次の目的地、松山へと向かう。
晩には松山県庁の方たちと打ち合わせを兼ねて食事。オレの四国巡礼はまだまだ終わらない。


銀世界の中でブリーフィング
これから走るということがイメージできないほどの銀世界



高知郊外に出ると凍結もなくなり寒いものの走りやすくなってきた。
太陽の光が嬉しい



太陽が土佐湾に反射して眩しい。が、なんだか気持ち良くテンションも上がってくる。
やはり太陽の光は、特にこの時期は無条件に欲しい。



山本君パンク
今のうちに海を満喫〜〜!\(^o^)/



こんなにいい天気の青空の下でパンク修理なんて・・・