2016BRM213近畿200 松阪 


今年2回目のブルベはBRM213近畿200。
三重県の松阪スタートゴールで志摩半島をぐるっと回る小さなアップダウンの連続するコースで、個人的には好きなコースプロフィール。
獲得標高で言うとそれほどのアップダウンではないが、のこぎりの歯の先のような小さなアップダウンの連続、そして鳥羽へと抜けるパールロード沿いの県道750号は、道幅が狭く苔が生えて滑りやすいため、登りでも下りでもスピードはあまり上がらない。どれだけ慎重に集中力を切らせないようにするか、その中でリスクを負うような「攻め」の走りをしないが、しかしどれだけスムーズにスピーディに突き抜けるのか。このあたりは個人的に一番ツボにはまる、走っていてどんどんスイッチの入っていく楽しみを感じる。それが1時間ほどできるのだから楽しくないはずがない。
今回は春の嵐、週末は大荒れの天気と言われていた。その中でどれだけちゃんと走れるのか。そして昼以降雨と言われた天気の中で、どれだけ雨に濡れずに走れるのか・・・


朝7時に松阪駅の前をスタートする。200kmのゴール時間だったら朝8時でもええやん、それならホテルで朝食も食べられるのに。
前日に仕事を少し早く切り上げて、京都市内から松阪までは高速道路を通らずに一般道で移動しホテル代を浮かせる。極力車中泊を避けて前日はきちんと休みたい。そのためならば移動を少し早めてでも高速を使わずに経費を抑えたいと考えている。
普段自転車でよく通るルート、宇治から宇治田原、R307とR422で阿山(現上野市)そしてR163で久居、松阪へのルート。
交通量も少なく夕方には到着した。

起床してまず最初にホテルの窓を開けて外気と湿度、空を確認する。それを基準にその日の装備などで変更することがあれば変更してしまう。
スタート前に知り合いを何人か発見。雨が降る前に進めるところまで行こうと話し、装備チェックを済ませてさっさとスタートする。


このBRM213近畿200は、比較的キューシートはわかりやすい。
序盤はR42とR260のほぼ一本道。賢島まではそれほど難しくはない。そして横山展望台のあとは県道750号、そして鳥羽に出てからもメインの道路をフォローするので、本当に難しい区間はない。県道750に入った直後の県道47号が、キューシートのみで走行していると、本当に正しいのか不安になるような細くて車の通らなそうな、というか通れなさそうなルートに感じることだろうか。

序盤から4人ほどのパックで順調と思っていたが、先頭に出てきたと思ったらそのままペースアップ。ついていけないことはないが、一緒に行こうかと言っていた知人はあまりの速さに後退。
ちょっと協力しようというペースでもなかったし知人を待つ。しかししばらくして彼に機材トラブルがあり停止。ここからは後続を待たず一人で進む。

山際のためかガスの中を進む。
水滴がウェアにつくが弾かれているのをみて、ラファ・シャドージャージってすげぇ!と感動。寒くないしなかなかの優れものだ。
最初のチェックポイント到着時に入れ違いで先頭は出発。約3分ほどの差か。
ここからは100?ほど補給がないという考えなので、パンケーキを走りながら食べてボトルにはスポーツドリンク、ブラックサンダースニッカーズを補給食にして、缶コーヒーを一気に飲み干して6分弱のストップで再スタート。
国道260号は紀伊半島一周600kmで走った記憶はある。
トンネルとアップダウン、そして睡魔の記憶だが、さすがにまだ午前中で睡魔はない。
アップダウンのコツは、下りで乗ったスピードを登り返しで有効に使うこと。
登り返してはトンネル、を繰り返す。
南伊勢で先行していた一人に追いつき、PC2の前で単独になる。
県道750号の苔の生えたアップダウンとコーナーはスリリング。
景色はいいのに走りながら見るには路面状況が悪すぎる。
チラチラと景色を見つつ先を急ぐ。

鳥羽からは信号もやや増える。ここは無理にペースを上げずに走る。逆にここで上げておけば、かなりの好タイムだったに違いないのだが・・・
伊勢の外宮付近で雨が降り始めレインジャケットを着用。気温も最初は雨でも最高気温18℃と言っていたが、そこまで高くは感じない。
その雨も玉城の最後のPCを出発するころには止み、レインジャケットを脱ぐ。
途中で7時間半以内ペースだなと思っていたが、100kmからはアップダウンや信号、交通量などでそれほど速く走ることはできなかったが、しかし十分にスピーディに走ることができたので十分満足だ。

ゴール地点の会議室は16時以降に・・・とスタート前に聞いていたので、建物の前で少し和んで・・・何時ごろに到着するのだろう?と電話をしたら、既に到着していてビックリ。
7時間40分を切るタイムでゴールには到着していたが、オフィシャルでは7時間42分でゴール。
ゴールまで、ほぼ雨に降られることなく、ウェアをウェットにすることなくゴールできた。
そしてゴールしてからは駅前のパーキングまでさっさと移動。ここまで来たらバイクを車に積み込んで着替えるまで雨に降られることなく終えたい。
無事にドライコンディションのうちに帰り支度をし、松坂を出発。帰宅も一般道で移動したが、津を過ぎて関へ向かう途中から雨が降りだし、予想をしていた以上の天気がもってくれたことに「俺って“もっている”んじゃない?」とまんざらでもなくいい気分で、疲労を感じることなく家路へのドライブも楽しむことができた。


次回のブルベ予定は、月末のBRM227松阪300そして翌日のBRM228名古屋200。
今回のように天気にも風にも恵まれるような、楽なベルべばかりじゃない。
どこかで泣きの入るようなブルベもやってくるだろう。
そのときは「ああ、松阪で運を使っちゃったしなぁ」と思うようにしよう。


走行データはポラールのデータをご覧下さい。
(今回はハートレートデータは記録していません)





雨の予報、そして気温はあまり寒くない。
と言うことでラファのシャドージャージを試してみる。



ブリーフィング
ブルベ初参加の人もチラホラと
やはりブルベは今ブームなのだろうか


東吉野、大台ケ原といった険しい山々の東側と言うことで、雨の降り始めが遅かったのかもしれない。
標高150mほどの場所でもガスがかかってきており、相当な低気圧だったのだと思う。



ガスの中、路面がウェットなだけで、まるで神秘的な別世界を走っているような感覚になる。



雨が降る前に、どこまで行けるのだろうか・・・



7時間42分でゴール地点へ
路面は大半しっとりとしたウェット。水滴が跳ね上がるほどじゃなかった。



今回のバイクは「4号車」リドレー・フェニックスSL
マッドガードはSKSのX3。お尻、腰が濡れないだけで疲労度合いは全然違う。