2014BRM614中部600 全部乗せ 03


諏訪湖湖畔のPC5では中部600以外のブルベ参加者が目も前を通過していく。
青葉400も諏訪湖を通るようで、コンビニで食事をしていると何人かが目の前を通過していく。
広瀬代表との談笑もひとしきり盛り上がり、30分近く止まったのちスタート。

途中で青葉400に参加されている参加者に追いつくと、なんとリドレーユーザー。
13年モデルのヘリウムに乗られていて「頑丈なので安心して使えるのが気に入ったます」とのこと。
去年13年モデルのヘリウムにも乗っていたが、ブルベでも一度使用したけれど非常に軽量でそしてタフで本当にいいモデルだった。
ほんの少しの時間だが言葉を交わし、お互いの健闘を祈って別れた。


茅野から杖突峠へと突入する。
八ヶ岳をはじめ信州の山々を望みながら徐々に高度を上げていく。
野麦峠のように1,500m超級の登りではないが、300kmを越えてから1,200mの峠は十分なパンチ力だ。


峠のピークを超えると長い長い下り坂。
高遠へ向かうにつれて徐々に日が傾いていく。
当初の予定では諏訪湖はナイトランかもと思っていたので気持ち的にはかなり楽だ。
そして高遠の町に入る頃にはライト点灯開始、完全に闇の世界へと突入する。

伊那のPC6では火山峠そして飯田へと向かうルート上にコンビニはないのでしっかりと補給をする。
コンビニどころか信号もほとんどない。もし何かあったら・・・と考えると、やはりここはきちんとリセットするべくちゃんと止まって補給したいところだ。
火山峠は過去に他のブルベで通過したことがある。
名前ほどビビる峠じゃない(ちなみに火山峠は「ひやまとうげ」でかざんとうげではない)
ただ完全に真っ暗で闇の中。満月があたりを明るくしてくれているが、しかし暗いものは暗い。

K18を南下。森の中を走るルートではライトの明かり以外まったく見えない。
この区間は道も狭くとても県道と言えるレベルじゃないほどに荒れている。
キャットアイ・VOLT1200もオールナイトモードからノーマルモードへと変更して明るさを確保する。


走っているうちに満月が左側にあったのに、突如右側に移動した。
自分の進路が変わったことを意味する。ん?ちょっとおかしいな・・・
キューシートを覚えているというよりも、地図を大まかになんとなくで覚えている。
そしてルートがどの方向を向いているかを漠然に覚えるようにしているので、方位磁石で自分の方向を確かめて走っているが、真夜中の場合はキューシートの確認も遅れるし方位磁石の確認もままならない。
そんなとき月の位置はすごく役立つ。
その月が突然位置を変えた。
ということは自分が突然進路を変えたということだが、確か伊那までは天竜川沿いに基本南下、小さく進路を変更するにしても500mと完全に月の見える位置が左右逆転するということは、それは間違っている可能性が高い。
Uターンして手前交差点で道路確認、するとやはりK18は右折するようになっていた。
真っ暗で常に看板などに集中しないと、つい行き過ぎてしまう。


飯田が近づくにつれて徐々に民家が道路のわきに連なり走りやすくなってくる。
飯田からの国道151「遠州街道」は、何気にアップダウンが激しく、はっきり言って嫌いだ(笑)
そしてダメだしにこれまた大嫌いな新野峠が待ち構えている。
頂上だと思ってからまだまだ登っていくのが中途半端で嫌いだ。


アップダウンをこなして下条村のPC7へ。
予想に反して14日のうちに到着。
野峠をもっとも寒い時間帯、4時〜5時には走らないようにと考えていたが、よほどのことがない限りその時間にはならないだろう。
身体の芯から冷えて大変ということはない。日付をまたいで寒くなっていくのは否めないが、まだまだ大丈夫だ。
暖かいグラタンを食べて眠さ対策でガムを買う。


まだアップダウンは続いていき新野峠へ。
長いトンネルを抜けると山を這いつくように登っていき最後にループで標高を稼いでいく。
真夜中、睡眠と戦いつつ頂上を目指す。
一度目のピークを越えて新野峠の頂上へは午前2時前にたどり着く。
ここからの下りは何度も下ってだいたい道を覚えている。
標高1,000m級の峠を真夜中にダウンヒル。急に出てくる獣には注意だ。
いつもと同じように下っていくが、さすがに体も冷えてきて睡魔が徐々に増してくる。
無意識に足が止まっていたり、ふと睡魔が全身を包んでびっくりする。
ガムを噛みつつ集中して中設楽からの登りへ。

狭い道でくねくねと登る、個人的には新野峠の10倍大好きな峠だ(笑)
頂上に向けて少し勾配はきつくなりトンネル。
トンネルを抜けて峠を下ると、ようやくPC8設楽。
朝4時。もうすでに周りは明るくなってきている。
ほっかりと朝のコーヒー、これは朝のお約束。
さぁ、ナイトランは終わった。ここからは暑さとの戦いだ。
残り距離はあと115km、集中してゴールを目指す。


ようやく300km諏訪湖
諏訪湖まで来ると本当に走ったなぁ〜と実感
そしてまだ半分・・・



蓼科山八ヶ岳杖突峠より望む



杖突峠頂上
特に見通しが良いわけではない



夕焼け
周りが山に囲まれている地形なので、暗くなり始めるとつるべ落とし、一気に暗くなる




これだけ月が明るいと、行き先を記す道しるべの役割を果たしてくれる


野峠頂上へは2時ごろ到着
まだそれほど寒くない
標高1,000以上の新野峠で4時〜5時ごろだと寒さも半端ないが、この時間だとまだまだ余裕だ



トンネルを下ると設楽