インソール

初めてインソールが走りにいい影響を与えると確信したのは93年、24歳のとき。
マチュア最後の年で大阪駅構内にあったギャレ大阪のサイクルワールドで昼間にアルバイトをしていた。
京都府城陽市の実家からたまに自走で行き往復約80km。そして晩には近所のラウンジで夜のアルバイト。
もうお金も底をついていたし、がむしゃらに渡航するお金をアルバイトしながら活動をしていた。
自転車の用品もロクに買えなかったとき、同じギャレ大阪にUP(ユーピー)スポーツさんという、スノボやパラグライダーなどを取扱いしていたお店があり、そこの店員さんと意気投合、よく仕事中なのに行き来していろいろな話をしてもらっていた。
その時に「一度使ってみる?」と勧められたのがシダスのインソール。パワーの伝達がよくなるんじゃないかと。


93年シーズン、インソールを使うと体感的に5%ぐらいスピードが上がっていた。
毎日日記を書いていたし、同じようなルートを何度も走っているルートで平均的にスピードが上がっていた。
当時は何のノウハウもなく、店員さんもなんとなくの熱整形だったが、そのうちシダスの取り扱いをされている当時は三井物産のシダスの担当者を紹介された。
それが今のシダスジャパンの杉山代表。
さすがに東京まで頻繁に行くわけにもいかず、と紹介されたのが富澤さん。
ベルギーでのプロ生活、2000年以降使用していたインソールはすべて富澤さん作成のもの。
富澤さんの凄いところは、指先で確認しながらシューズの内側とインソールの形状をはさみとやすりを駆使して動かないぐらいきっちりと作成してくれる。
これにより、さらにパワーロスの少ないインソールと出会い、それ以降手放すことはできずにいる。

富澤さんのインソールにしてからと言うもの、足の裏が攣ったりする症状はなくなったし、足の指で何かをつかむような感じでトルクが入りやすくなった。
現役時代は比較的重いギヤで速く加速していくタイプだったので、その時には足の指で掴んで走るような「ケモノ足」みたいなタイプ。力が抜けるとあのギヤでは走れないと思ったことも何度かあった。


今日は来年のブルベで使用するインソールを作成していただいた。
少し硬めのものと少し柔らかめのもの。
どっちが相性いいんだろ??
来年のブルベが今から楽しみだ。



富澤さんは自身もサイクリストで、お世話になっている八尾のつうばいつうさんにも出入りされている。
シクロクロスヒルクライムが好き!という北海道出身の富澤さん、実は昔スキー選手だったらしい



こんな感じで足の裏の形をとる。
なんでもオレの足の裏の土踏まずのアーチは相当あるらしく、自転車選手レベルではなく・・・ケモノらしい(笑)