2013 BRM621岡山600

masahikomifune22013-06-23



週末は「BRM621岡山600」走ってきました。
何か変でしょ?
ブルベに参加していてスケジュールを日々チェックしている人にはわかるんだけど、BRMの次の数字は日付。
普通は週末か祝日の日付が来るはずなのに、6月21日は金曜日。
このブルベは金曜日中にスタートするんだよね。
そして早めに岡山に入ってゆっくりしようと思ったんだけど、雑誌のインプレ撮影が急きょ入り、ブルベの前に朝から撮影(-_-;)
そしてなんとこの日は(も)台風の影響で、それもなんとこの日に岡山に最接近!
台風が抜けてからも湿度、雨と台風の影響が続いて過酷なブルベの幕開け。


なによりもこのコース、中国山地のアップダウンをこれでもか!というほどに走るコースで、主催者の澤田さん曰く主催者の設定時刻通り通ってもらったら、すごく景色のいいところを楽しめますよ、って。
とてもこのコースを楽しいって感じられる人はいないでしょ!ってツッコみを入れたくなるほどに難易度の高いコース。
景色を見て写真を撮っていたら、きっと即タイムアウトだぞ〜(笑)
大山、三瓶山、備中高梁からのループ、それに三瓶山から三次への高原、庄原から東城、備中高梁へのアップダウン・・・
そして何よりも強烈だったのは松江から出雲へのアップダウン。
信号がないと言えど、消耗度はハンパない。


スタート前にちょっとトイレに行って帰ってきたら、もう誰もいなかった。
落合君を待たせるのも、と思っていたらまったく追いつかない。
相当飛ばしているようだ。
ここからは自分のペースで走行開始。
R428は吉備高原をダラダラと走るルートで、決して簡単じゃないけれど走りやすい。
下加茂へと向かう最初の登りの頂上付近で落合くんに追い付きパスするが、ペースダウンして待つ。


旭川湖からはK30へ。
旭川湖は朝方なんかだと霧が出ていてすごくきれいなところ。
ワインディングのコーナーリングが結構楽しい。
落合まで出ると「地元」みたいな場所。親類が落合町にいるので小学生のころからよく遊びに行っていたし、高校以降で自転車ででもよく遊びに行っていた場所。
それにこのあと首切峠を過ぎた信号角のガソリンスタンドも親類のところだし、ここから湯原に行く途中がオヤジの実家だ。

真夜中のR313、R181は車の通りも少なく快適。
蒜山高原へと向かうルートに入ったところで尾灯の調子が悪く触っているうちに尾灯がホイールにタッチし、左中指を一瞬ホイールに触ってしまった。
幸い大けがにはならなかったが少し切ってしまった。
蒜山高原から大山へのスカイラインも、高校の頃に走りに来たりしていたところ。
急勾配ではないがダラダラと続く峠道。
できることなら下りは夜が明けてくれないとダウンヒルが危ない。
ペースメーカーになって登っていく。
残り距離からするとまだ20時間、ペース配分的に上げないようにしなくては・・・


ダウンヒルかぁ〜気を付けないと、と思っていたら一度下ってここから大山わきを通るヒルクライム・・・いったいどれだけ登るんだ・・・
明るくてよかった。
標高1,000mをライトで下ってくるのは危険だし、キューシートの確認と曲がるポイントをライトで注意しながらリスキーすぎる。
夜が明けていく中での大山、かなりきれいで感動もの。


通過チェックには朝4時51分到着。
今回の通貨チェックはチェックポイントを写真撮影してくるという条件。
携帯の写真でもいいけれど、明るくない場合にきれいに撮れないからあえてデジタルカメラで。

写真撮影後、今度は境港を通って松江へ。
国道ではなく宍道湖北部広域農道へ。
地図を見ている限り信号などはなさそうだけど、見るからにクセのありそうな・・・
予感的中
平たん路がない。
ずっと10%ぐらいのアップダウンが続く。それも20kmほど。
この区間でかなり消耗はしたかな。とにかく下りの勢いをあまり殺さないままに登れるところまで登る。


290km地点の大田。ここがおおむね折り返し地点的な場所。
ここまで来ると気温湿度ともに意外と高い。
ここから給水などが難しくなるから、荷物が増えても水分を余計に持って走る。

この大田から三瓶山へのルート、高校の時のインターハイで通っている。
はじめて登ったときに、あまりの長さに叩きのめされて走りたくなぁ〜って思った場所。
最初はここだったかな〜?と半信半疑だったけれど、急坂が延々続くポイントで
「ここや!!」って思い出した。
ずっとインナー×ローで無理をせずに登っていく。
登っても登って終わらない坂を登り続けて、ようやく通過チェックポイント。
三瓶山って標高はあまり高くないのに、かなりきつい印象だね。


R184はしばらく国道と思えない。
三次から北上すると出雲街道と石見銀山街道が被っている主要街道なんだろうけれど、赤来高原から石見銀山街道はK186だし、出雲街道はR54。
国道的には「一本道」なのに、走ってみると完全に枝道的な扱い。
赤名峠を降りて三次へと下ると湿度がハンパない。
そしてK39で道の駅たかのへ向かうルートで一緒に走っていた落合くんが熱中症かペースダウンしたので励ましながらペースダウン。庄原でカレーライス。ここまで温かい食べ物を一切食べていなかった。

庄原から呉峠、帝釈峡、東城ルート。
まっすぐいけないことはないルートを組み合わせるあたり、主催者の愛を感じる(笑)
帝釈峡から東城へは、このあたり一帯晴れ予報なのにここだけ雨雲・・・
激しく大雨。

そして岡山県に入って吹屋街道と、もう十分お腹いっぱい(笑)
真夜中の細い下りも十分に神経をすり減らすしね。
今回下りではメインライトキャットアイHL-EL530を2個だったけれど、下りだけキャットアイHL-EL625RCに変更。
東城からK50〜吹屋街道などは、もう真っ暗すぎてライトの性能は高ければ高いほどいい。
特に下りで

ハンガーノック状態で目が回り意識が遠のきかけていた頃、ようやく備中高梁
しかしまだここから最後の登りが(*_*)
ループで山の上まで駆け上がっていく。そして吉備高原に出てからもアップダウンの連続。
最後まで本当に登った印象しかないコース。
そりゃ600kmで7,500mって、ね(笑)
ループから先は落合くんにペースアップされて置いていかれちゃった。さすが600kmを22時間は桁が違う!

最後はハンガーノックで気分悪く、胃の中は空っぽなのに吐きそうになりながら26時間32分でゴール。

ホント出涸らし。
こんなに最初からずっと頑張ったブルベは久しぶりだね。
ギヤもローギヤを25Tで挑んだので、後半はそれなりにきつかったかなぁ。引退してからは明らかにケイデンスを高めで走ることが多いから。

とにかく無事に帰ってこられてよかった。
まだブルベを初めて一度もDNFやオーバータイムはないからね。
とにかく楽しく自転車に乗ること、当然だけど事故をしないということ。
やはり事故をしてしまっては元も子もないからね




スタート前



大山を下って通過チェックその1



出雲大社の前を通過したが、あまりにも登りの印象が強すぎて記憶に残っていない(笑)



次の通過チェックは三瓶山
標高のわりに涼しく感じられた



道の駅たかの
この直前からかなり湿度も暑さも厳しい
一緒に走っていた落合君は軽い熱中症?顔が真っ赤になっていた



国内最速ランドナー落合くん
300kmを10時間、600kmだと22時間台で走り切ってしまう走力の持ち主だ