2013 BRM608青葉600天城越え


初めて関東のブルベに参加しました。
今回は「BRM608青葉600天城越え」に走ってきました。
関東でのブルベ熱も聞いていたし、一度は走ってみたいな、と。

今年は仕事のタイミングからなかなか600kmの開催日程にエントリーできなかったため、どこかで600をクリアーしたいなぁ〜とスケジュールとにらめっこしていると、今回の青葉600へのエントリーに至った。5月はホント自分が自転車に乗るということがほとんどできなかったからね。
それに
本格的な梅雨に入る前、日の長いタイミングでSR600も一緒に片づけられる。
(交通費を浮かせられるという意味で)
そんな理由で青葉600にエントリーしたのだった。


問題はこのブルベ以前にも仕事が忙しく、なかなかキューシートに目を通すことが出来ない。
元々GPSを使用してブルベをしないので、徹底的に頭の中にコースをインプットし、そしてキューシートそのものもだいたい頭の中に記憶してしまう方法を採用している。
それは小学生の頃から地図を見るだけで遊べる性質だったので、いつの頃からか大まかな地図は頭の中に入り込んでいる。
前夜に一夜漬けでコースを覚えるも、やはりスタートの京王閣横から碓氷峠のあたりまでは難しい。
東京西部、埼玉県秩父あたりは、多分一番地図がインプットされていないエリアだ。
序盤はまだ参加者もそれほど大きくばらけないだろうから、わからないところは他の参加者と一緒に走れるといいのだが・・・

今回は応援していただいているサポーターの方がホテルからスタート地点まで送っていただけるということで恐縮ながらお願いした。
(藤井さん、ありがとうございました!!)
朝5時にホテル出発と早朝のピックアップに関わらず、本当にありがたい。
ホテルから会場までに朝食、そしてコンビニへ。
しばらく温かいものを食べられないから、朝は暖かいご飯とみそ汁が欲しい。
温かいものを食べると体の中から熱がこみ上げてくるようで元気が出る。


少しは早めに到着し参加者の方たちとも談笑する。
そして朝7時スタート。
さすがは都会!キューシートもどんどん進んでいく。
信号のタイミングがわからないから、ペースを上げれば通過できるのか、はたまた通過できないからペースダウンしていっても大丈夫なのかも見当がつかない。
地元の方たちと一緒に走りながら信号待ちなどで喋りつつ、PC1に到着。
PC1ではおにぎりを一口、そしてドリンクと補給食を補充しすぐスタート。

ここからはようやく脚質の合う人と一緒に走りだし、冨岡、そして松井田妙義のPC2に到着。
さぁ、ここからは碓氷峠、一度は走ってみたい峠だ。
標高差500m以上はあるのでボトルの水を満タンにして、ここからは一人で走行開始。


碓氷峠は3日後にSR600でも通過するので、下見の意味を兼ねてイージーペースで走りつつ峠を覚えていく。
勾配やコーナーなど。そしてそれに基づいてペース配分。
勾配自体はきつくない。
コーナーも時々イン側を走ると急勾配に変身するものの全体的にはそれほど険しいと感じる峠ではない。
頂上に着いて記念写真。
さぁ!気合い入れて下るぜ!!と思ったらここは東からは峠だが西側は軽井沢で標高差はほとんどない。
そして軽井沢郊外から佐久へは延々と下り。
そして小海、野辺山へは延々とダラダラ登っていく。


全体に向かい風気味の中で体も少し疲れてきているのかスピードは上がらない。
小海のPC3では食べ物、そしてドリンクを再補給。小海から野辺山だとまだ400mは登ったはず。
無理をしないスピードで野辺山を目指す。


野辺山からの下りはスピードが思った以上に出るので、少し心にゆとりをもってコントロールすることを心掛けないと、取り返しのつかないことになってしまう。
下りきって長坂からPC4までの区間で地元のロード乗りが「どこまで行くんですか?」と声をかけてくるも、この付近の地名もわからず「天城越え」と答えると、まったくもってチンプンカンプンな感じだった。
そりゃそうだ、もうすぐ暗くなろうとしている韮崎付近で、今から天城越えするやつがいるなんて想像もつかないだろうから。


PC4に到着。
富士川までは下り基調なので、ここで走りながら食べることが出来るものを購入。
止まって食べるよりも時速5キロででも動いている方がロスは少ない。
どうしても止まってじゃないと食べられないもの、補給できないもののみをPCで摂取する。
富士川沿いまでの下り区間、太平洋から谷間を抜けて強烈な向い風の影響かスピードは失望するほどに遅い。
時速25キロを出すのがやっと。
ふと思えばここまでほとんど向かい風だ・・・
可能であればなるべくナイトランになるまでに前に進みたい。
しかしペース配分を誤ると後半にダメージが大きい。
特に600kmは失速したら最後、ペースは取り戻せない。

富士川沿いに出たところでアイウェアのレンズをナイトラン用にクリアレンズに変更、そしてライト点灯。
そしてPCではないが身延のコンビニで一度食事補給。
ここから先、R1に合流するまでは真っ暗闇。
コンビニがないわけじゃないが、あちこちにあるわけじゃないし山間部で停止すると体も一気に冷える。
そう考えるとなるべく早いうち、身延町で補給をしていくのが賢明だろう。
ここでカレーライス、久しぶりに温かい食べ物を口にした。


疲労か睡魔かあまりスピードが乗らない。
向かい風の中を頑張りすぎたか脚にも余裕がない。
そういえば以前にこのルートを走ったときも同じだった。
少しバテながら興津のPCへ。
ここでも再びしっかりと食べて、そのまま天城越えを目指す。
予想に反して静岡県に入ってから路面はウェット。
雨予報はなかったはずなのにブルベ中に少し天気が変化したようだ。
直接的に降られることはなかったが、きっと振った後で湿度が高く路面がウェットと言うのは辛い。
特に峠の下りなどではスピードが乗らないからだ。
新富士界隈は路面はウェットだし交通量は夜間なのにそれなりにある。
そして沼津から再び強い向かい風。
現役時代の頃に何度も訪れた修善寺界隈を走り、いよいよ天城越えへ。
真っ暗闇の天城越え、いったいどれだけの距離があるのかわからない。
次のPCまでの距離から考えると、それほど長くはないはず。
しかし真っ暗闇の中で走っているとスピード感がなく、漕げども漕げどもそこに立ち止っている感覚だ。
どれだけ漕ぎ続けたのか、ようやく頂上へ。
標高を確認し、どのぐらい下るのかを把握しておく。
約600mの標高差。それなりに険しいだろうと判断して下っていく。
体感的には10%ぐらいの勾配で下っている。そして右コーナーに入ったと思ったらループ。
2回転?3回転?
真っ暗なのでなんとなくそのぐらい回転していた気がする。
そうしているうちにPC6
みたらし団子を食べたが、みたらしがうますぎる。
そして缶コーヒーでシャキッとさせて水の補給をしてスタート。

予定時刻を大幅に遅れてしまった。ざっくりと3時間ぐらいは遅いか。
なるべく早くゴールはしたい。しかしSR600にはあまり疲労を持ち込みたくない。
ゆっくりでもいい、ペダルを踏む。
当たり前だが自転車はペダルを踏まなきゃ前には進まない。


稲取付近で夜が明けはじめる。
予定では真鶴前後だったので相当予定よりも遅いペース。
そして伊東ではまだまだ早朝なのに気温が高い。
飲み物は何とか最終PCまではもちそうな量。
アップダウンが続き真鶴へ。
稲取から小田原まではミヤタ時代に何度か合宿やイベントへの自走で走った道。
コンビニの位置も把握している。
しかしコンビニへ行くとコンビニがない(-_-;)
駅前か?見落としたか?
そう思い高架下までUターン。しかしない。
確かミヤタ時代に行ったことのあるコンビニだよな??
もう一度気を取り直していくが、途中で歩いている人に聞いてみると
「5月いっぱいで閉店しちゃって。残念だけど」
と今までだったらローソンで買い物をしていたであろう主婦が買い物袋をぶら下げて汗ばんで歩いていた。
主催者に電話を入れて報告。補給は必要なので近くのコンビニに立ち寄る。朝7時15分真鶴をスタート。
朝7時とは思えない日差しだ。


小田原からは国道1号。そして国道134号へ。

ここもミヤタ時代に何度も走ったがサーフィン渋滞か、走りづらい。

藤沢からはいよいよ横浜〜川崎〜稲城の都会ルート。
はたして迷わずに走れるのだろうか。
キューシートをひとつひとつ注意深く確認しながら走る。
一つでも間違ったら命取りだ。
スムーズなスピードで走ることも重要だが、とにかくミスをしないことが最重要だ。

かなり交通量も多く、そしてアップダウンや信号と走りづらくなり、軽く熱中症か?と思えるほどボォ〜っとしてくる。
コンビニですぐに冷たいジュースとアイスクリームを食べて再スタート。

ルートはミスすることなく28時間43分でフィニッシュ。

膝もあまり調子よくなく、あまり追い込まなかったことが良かったのか、痛みは途中で止まった。
目標よりも約3時間遅い。しかし序盤にルートを把握していない、そして向かい風、論面がウェットで下りはスピードが出せず、後半は都会の中で信号と暑さ、そして登りの影響でスピードダウンしたと思えば、イージーペース主体で走ったわりにはいい方なのかもしれない。

これで今年もSR取得。
特にSRへの深い意味もないが、まぁできれば嬉しい。
野球のピッチャーで言えばシーズン10勝、バッターで言えば200本安打。続けていくことに意義がある。(と個人的に感じている)

ゴール地点のコンビニにスタッフの方がおられ、少しだけ談笑。
やはりブルベの最中はあまり人と喋ることがないので、ゴールしてから誰かと喋れることは楽しい。
冷たい飲み物で体を冷やし、そして少し小腹が満たされた後、ホテルへと自走開始。
実は一番不安だったのはキューシートのない、そして地図のない、このゴールからホテルだった



スタート前のブリーフィング
これも地域性があるのか、団体ごとにブリーフィングのノリも違ったりする



今回もリドレー・ヘリウムSLをチョイス
軽量で高剛性、そして乗り味も快適、そして何よりも各メーカーのハイエンド価格帯の中では群を抜いて安いw
今回は久しぶりの手組みホイール。
ターゲットは11日からSR600だ。



よく「GPSは持たないのですか?」と驚かれるが、オレ自身があまりGPSに頼る走りをブルベではしたくない、というか興味がない。
多分国内のファーストランと割り切っているランドヌールたちの間では唯一?GPSなしで走行しているのではないだろうか。
基本はスピードメーターハートレートモニター2個
(両方ともスピードセンサー対応なのでメーターは3個という計算だ)



さぁ、スタート!
と思ったらいきなり点滅信号の順番待ち(笑)
要領が悪くほぼ最後尾に・・・



荒々しい姿がいつも気になっていた妙義山
間近で見ると本当にダイナミックだな〜



碓氷峠に入るとめがね橋が
11日のSR600ではここで写真を撮影しないといけないんだよね
ちょっと撮影の練習w


今回は後半まで体力温存作戦
登りではHRをむやみに上げない