ツールド熊野、楽しんできました

ツールド熊野、監督として同行してきました。
チーム総合14位、個人では大塚の64位が最高位でした。
全員が社会人として練習時間もままならない状態で、UCIレースでコンチネンタルチームや各国のナショナルチームと一緒に戦うというのは、正直なところ酷な話だと思う。

自分が現役の頃、そういう選手に負けると感じたこともなかったし、負けるなんてことは絶対あってはならないことだった。
そんな中で上記の成績は、決して悪いものではないと感じています。
(良いかと言われると「良い」とは言い切れないけれど)
少なくとも同じような環境でレース活動をしているクラブチームではトップだったし、コンチネンタルチーム以外で3人以上完走したチームは2チームしかありません。
今回(も)このレースはそれだけ選手を生業としている人以外には非常に厳しいものだったから、素直に良く頑張ったとは思ってます。


今回の結果が次のレース、そして各選手の今後の生活、活動においてプラスになってくれればと思っています。
この世界、決して甘いもんじゃない。
選手という職業でメシを食うのは大変だと思う。
だからこそ全力で頑張ってチャレンジし、それでダメだったとしても頑張ったことは必ず今後の人生で活きてくるはずだしね。
そのために自分も含めてチーム、そしてチームを応援してくれている各スポンサー企業やサポーターの方々が一緒になって応援できるよう頑張れればと思います。
またいろいろな方にこれからもお世話になりますが、ひとまずチームはシーズン前半の山場を越えたということで。
ありがとうございました<(_ _)>


しかしもちろん小休止があるわけではなく、週末は実業団栂池に全日本選手権タイムトライアル。
そして実業団富士ヒルクライム全日本選手権ロード、実業団は西日本クラッシックと続きます。
選手としての活動を選ぶ以上、うちの選手だけじゃなく他のチームの選手も大変、みんな大変。
だけど自分から進んでいる道、きついことも含めて楽しまないとね。
みんな頑張ってくれ!
(あくまでも基本は他人事ですんでw)


久しぶりの熊野、今回は奈良大和高田から十津川、そして本宮から新宮へと車で移動したけれど、まだ一昨年の台風12号に起因する「紀伊半島豪雨」の影響があちこちで残っていて・・・
見慣れた景色がすごいことになっていて、頭で理解しきれない。
もう1年以上も経過しているのに・・・

現役の頃からシーズンオフによく熊野地域は遊びに行っていたので、選手時代は心のふるさとみたいな地域だったから余計に複雑。
ちょうど第1ステージのゴール地点さつき温泉の宿泊施設も、自転車チームで最初に合宿で宿泊に使用したし、それこそ自宅から新宮まで自走していた。
雲取温泉の高田グリーンランドは毎シーズンオフ必ず遊びに行くシーズンの疲れを癒す宿だった。

大塔村から和歌山県まで、まだトンネルがほとんどなかった時代だったから今回土砂崩れになった地域をずっと通って行ったんだよね。


自分たちがレースに行くことで復興のきっかけになるほど大きな事はしていないし出来ないけれど、その姿を見ることで被災された人たちの気持ちが晴れてくれるなら選手も関係者も行く意味があるんじゃないかな。
人からもらえる元気って強いからね。
まぁそんなことぐらいしか俺にはできないけれど、まぁこれを機に仕切り直して俺も更に頑張ります。
その前に週末からブルベ再開。
自転車を、そしてそんな人の力じゃ何もできない強大な地球を楽しんできます。