愛媛強化練習を終えて

愛媛県強化合宿
初日は講義の講師として
久々にがっつりと1時間半ほど喋りました。
今の高校生は俺がプロになってから生まれた世代、それこそ生まれてからずっと携帯電話がこの世にある世代。
そんなギャップを埋められるような、俺のことを少しでも理解してもらえれば今からやろうと思っている練習の意味が分かるのではと思い、自分の高校時代の話、それにみんなが生まれる前の話なんかも踏まえて喋りました。
これを競技をする上で生かしてもらえればいいかなと思うし、自転車を離れても何かで生かしてもらえればいいかな。
午後はあいにくの天気で練習は中止だったけれど、その代り連盟関係者と共に愛媛国体のロード予定コースである大三島へ視察。
翌日は大三島で練習
このコースは1周約40kmで前半は平たんで風と戦い、後半は標高こそ低いものの勾配のきつい登りがある。
基本的にはスプリントになりそうだけど、ラスト10kmの急勾配(16%ぐらい)で攻撃し、そのまま少人数で逃げを試みて、最後の数kmにある登りで再度攻撃を仕掛けられる体力そして精神力のある選手に向いているのではないだろうか
俺的には現役の頃に走ってみたかったコース、好きなタイプのコースの一つだね
ちょっと大三島気に入ったので、今後個人的にこちらへ走りに来ようかな(笑)


周知の事実だが(とそれほど大袈裟な語り口調もいらないことだが)愛媛県民でもないし愛媛出身でもない。
たまたま縁があって愛媛国体へ向けての外部コーチとしてお話をいただき、仕事として愛媛県が愛媛国体で成績を残せるようにするという契約を結んでいるに過ぎない。

なので成績的に残すことができない、選手やコーチから良い印象をいただけなければ来年以降はない。
6年後の国体を見据えつつも現時点でも結果を残せるように選手の育成、そして彼らを取り巻く環境を少しでも改善するお手伝いをするのみだ。

その愛媛県との最初のきっかけを作ってくれたのは日本食研トライアスロン部を長年選手そして監督として引っ張ってきた陶山氏だ。
実は2000年前後に日本食研の水「酸素100倍」(今は酸素プラスとして販売している)とバランスデイト、サプリメント「アミノ元気」(現在は絶版)のサポートをしていただいていた。
当時はベルギーに住んでおり、わざわざベルギーでの活動用にデュッセルドルフの支店を通じて陸送で届けていただいた。
帰国後も商品のサポートを継続していただき、今に至っている。
当たり前だがエンデュランススポーツと酸素の結びつきは重要。酸素プラスを飲んで運動をすればわかるが疲労しているときの心拍数が変動している(高くなる=酸素運搬量が上がっている)
帰国してからは日本食研トライアスロン部のバイクトレーニングでアドバイザーとして一緒に走らせてもらったりしていて、その都度「愛媛県とかで何かできればいいですよね!!」と話をしていて・・・

2009年の引退1年目、陶山氏から県の連盟関係者を紹介していただき、そのまま愛媛県の方で指導できればということで進んでいき、今に至っている。
その陶山氏とも久々に再開。
昔から非常に献身的で、もっとガッツリといこうや!って思うほどに自分よりまずは選手ありき。
俺は選手が強くなるまでは甘やかさないうえにどちらかというと放任主義だけど、彼の場合は真逆で、どんなに強くない選手に対してもきっちりとケアしていく。
会社に対してどんなに嫌な役をこなしてでも選手のために活動の場を作っているし。
俺が選手の時に陶山氏のような監督の元で活動してみたかったな・・・

現在はトライアスロン部を離れているが、今一つ成績が伸びていないことを考えると陶山監督でもう一度やるか、もしくはどこかで新しいチームを立ち上げるというのもアリだと思う。
この際うちのチームで雇ってしまおうかな・・・


実は彼も元々広島出身で愛媛県民じゃない。
そんなお互い県外出身が熱く愛媛県の強化について、愛媛のオイシイ海の幸で語り合ってました。
また今後どうなっていくのでしょうか
予定では今年度の愛媛県強化事業絡みのお仕事はこれがラスト
また来年度、より上を目指して愛媛県と共に頑張りたいと思います。


初日の講義
久々にガッツリと喋りました




2日目は大三島
愛媛国体ロードコース開催予定地だ