去年に引き続きのさんいん1300参加。
今年の目標は、昨年までの最短時間を更新することだ。
このイベント自体、ファーストランではあるがレースではない。
だが自分のスタイルは、あくまで「何か」と戦っていく。
目標タイムは過去最速の81時間を更新する80時間以内が最低ライン、そして願わくば75時間以内というのが自分の設定した「ライバル」のペースだ。

京都から下関までは国道9号線の端から端でおよそ650km。
山陽ルートを通る国道1号〜2号ルートのほうが約50kmほど短いが、信号や交通量を考えると多少起伏があっても山陰ルートを通るほうが速い。
33時間以内に下関で、6時間ストップ、帰りも33時間で松江で5時間休憩。
これで78時間。
75時間で走るには、休憩よりも走行時間を減らす方向で詰めていく、そんな感じで作戦を立てた。
今年はスタートを12日(第1日目)の正午に設定。
最初こそ暑さできついかもしれないが、山岳コースに入る頃には夕暮れになり、日が暮れた頃に鳥取の単調なコースを走行、夕方に下関なら28時間で到着する計算。


しかし
台風4号が山陰地方に急接近。
このためルート変更を余儀なくされる。
毎日のように天気予報をチェックするが、どう考えてもスタート時に影響がなくなるということはない。
そうすれば当初の予定を大幅変更し、山陽ルートと言うことも考慮しなければならない。
スタート前日は天気予報を常にチェック、あまりにも土壇場まで予定が決まらないため、気持ちも落ち着かない。
いろいろ考えているうちに
「今年はスタートせずにやめようか」
とか、他にもいろいろとネガティブなことも考え出す。


前日
台風は徐々にスピードを上げているようだ。
やはり山陰を走るルートには不安が残る。
スタートまであと15時間ほど、とりあえず気持ちは山陽ルートで固まるものの、信号を考えると気乗りしないのも確か。
岡山県を12日中に脱出するペースで走り、13日の夕方には下関到達と言う予定だ。
そしていよいよ当日を迎え・・・
台風はなんとか舞鶴よりも東へ抜けたようだ。
これで大きな天気の崩れはないだろう。
今降っている雨がいつ止むのか、そして少し希望の見えてきた山陰ルートに進路を向けるのか、それとも山陽ルートにするのか・・・


今回はくりらじで走行中生中継も検討していたが実現しなかったため、何かしらでこのさんいん1300走行中を伝えたいと考えていたとき、ツイッターでのライブと言う答えに行き着いた。
その流れでスタート前から多くの人に参加してもらい、走行予定ルート上に住む人たちから生の声をもらうことで、天気予報以上にリアルな情報をいただくことが出来た。
その情報を最終的に検討し、山陽ルートに決定した。
「した」と言っても、本当に決定したのはスタート直前。
スタート地点に考えていたのは京都市西京区のコンビニだったが、京都市上空は分厚い雨雲のため、京都市最南端になる伏見区淀の競馬場前のコンビニでスタートしようと決定した。
11時51分、コンビニでレシートを受け取る。
この時間がスタートの合図となる。
焦らずサーモの大ボトル2本にスポドリと水を補給。
ポケットにも少しだが補給食を放り込み、国道171号へ。
ここから南下し神戸を目指すことにする。
まだ雨は少し降っているがいずれ止むだろう。
インナーギヤの軽いギヤで様子を見ながらはるか遠い下関を目指して走っていく・・・