丸岡の件 一日経過し

まずは昨日のブログに対して意見を書き込んでくれた方々、どうもありがとう。
aさんの書き込みにもあったけれど、報道規制のようなチームや連盟から特に書き込みへの規制はなかった(はず)
でもこの問題にまったく触れず、他の話題を埋めてスルーしてしまうのは俺的には何か違うし、問題と向き合わないことは選手としてよりも人間として「違う」と感じている。思い込みかもしれないが・・・

今でもそうだけど、俺は別に亡くなられた方や大会関係者、それに他に参加されていた方に対して責任云々を問うつもりはないし、誰の責任とかじゃないと思う。
俺がゴールラインで意見したかったのは純粋に選手として丸岡のレースは素晴らしいレースの一つだし、このような形でなくなったりして欲しくないと咄嗟に思っただけ。
それは亡くなられた方にしてもすべての方々が望んでいないと思うんだよね。
この大会に参加されている方が一番良くわかっていると思うけれど、丸岡の人たちは本当に温かいし、また来年参加したい、遊びに行きたいと思うレースだよね。それは俺だって同じ。応援も嬉しいよね。
優勝したこともあるから格別の思いをこのレースに持っている。
ただ最初に言った部分と若干矛盾が生じるかもしれないけれど、誰にも責任がない、けれどもしかするとすべての人、それは俺も含めてのすべての人に何らかの問題があるんじゃないかな、って漠然と感じている・・・
今の実業団のシステムは門戸が広くて競技に入りやすい反面、フォーミュラーカーレースと同じぐらいのスピード感、そして危険度があるにもかかわらず、「選手」になるという部分での教育は一切されていない。
ママチャリ乗れる人がお金出せばフルカーボンの最高級車が買えるわけで、買ったらそのまま皆でレースに出て楽しみましょう!!ってノリが多い、はずだ。現行のシステムだとライセンスも登録に審査はない。
でもフォーミュラーカーなんかでそこまで軽い人はいるのかな・・・ルールを把握できていない人が一緒にレースに出ようものなら、確実に死傷者が出るだろうし。
今後ライセンスを取得するときに、まずはスポーツバイクに乗って競技をするというための講習、エンジンである人間の心肺機能云々のメカニズムの勉強、最低限の機材の勉強はした方がいいと思っている。
月曜から金曜までフルタイムで働いている人がウィークエンドだけ「選手」に変身するのは非常に無理があるはず。
肉体的にリミッターがかかる状態を把握しておかないと、心不全などのトラブルが必ず起こるはずだ。
機材は万が一何かおかしいと感じたとき、何がどうおかしいのかが感覚的に掴むことができれば、最悪の事態を回避することも出来る可能性もあるからだ。
これは現時点で俺の個人的な意見だし、このことで議論をされても困る。
最終的には各実業団チームや実業団連盟、それにもっと多くの選手や各方面でのスペシャリストの方が形を作っていかないといけないだろう。
スポーツには危険はつきもの。
だからと言って今回のような事態が終わったことで片付けられちゃいけないはず。
もう一度みんなが真剣に考えてもいいと思う。だからそれが今までなされていなかったと言う意味でも、皆に責任はあるように思える。

丸岡のレースへの移動中、会場まで俺だけ車で移動したけれど、多分BR-3かBR-2に出場する某クラブチーム系の実業団選手が自転車通行不可の高架道路、そしてそのあとも信号無視してスタート地点へと向かっていた・・・
これは決してやっちゃいけないことだろう。地元の人もこんなの見たら興ざめだろうし。
暴走族の集会を開催してもらっているんじゃない。
もし彼が
強い=交通ルールは無視=実業団のトップはそういうものだ
的な考えだとしたら、そんな非常識が常識化しそうな世界を修正して来れなかった俺たち実業団のトップにも幾ばくかの責任は存在するのかなぁ〜〜って思うことがある。
これはきっと子供を持つ身になって、社会を見る見方が変わったのかもしれない。
子供のしつけが出来ていないのは、親の責任なんだろうし。
都会で信号無視しないと練習にならないって人がいるけれど、それなら田舎に住めばいい。
少なくとも俺は、ベルギーから日本へ戻るときにそれを考慮して今の場所に住んだし・・・
そろそろ何か修正していかないといけない時期なんだよ、きっと・・・

問題が問題なだけに俺のブログも重い内容が続くが、付き合ってくれた人たち、どうもありがとう。
うまくは言えないが、なんとなく同じ趣味というか自転車を愛する人たちに伝えたいと言う気持ちだけなんけど。

最後に少し明るいニュースを
京都府自転車競技連盟さんの方で、ジュニアの育成事業のお手伝いをすることになった。
(こちらを参照)
まだどこまで、何が出来るかは俺自身も未知数だけど、これからの未来のトップアスリート、日本を背負っていく若者たちの育成に少しでも力になれればと、昔からお世話になっている京都府自転車競技連盟の坂井田先生からの依頼には二つ返事で承諾させていただいた。
こちらの方もご興味ある方は、是非よろしくお願いいたします。