おっさんパワー

昨日の天気予報では朝から降っても不思議じゃなかったけれど、結局昼過ぎまでは日差しが強いほどの天気。日曜日の秋田で行われる全日本選手権個人タイムトライアルに向けて最後のポジションなどを調整。
ロードと違ってクランクも長めにしているし、DHバーを使うことでいつも以上に上半身の力を使えるのだけど、その分からだの消耗も大きいような・・・今日は昼食後にそのまま2時間ほど昼寝してしまった。
というか、もしかしてただ単に歳食っただけか。
西日本実業団トラックでは、俺もおっさんパワー炸裂エリミネーション優勝したが、同じ日に行われていた高松宮杯では俺の友人である小嶋敬二がこれまたおっさんパワー炸裂で優勝した。
俺はロードタイヤで優勝、小嶋は最終コーナーはホイールが壊れたままで優勝。若い連中頑張れよ。
しかし俺が思うに、おっさんが頑張るということは若手にも絶対良いことだ。
俺は一時期勝てるうちに引退しようかと考えたが、それは勝てない若手に失礼だと。頂点が勝てないやつらで占められると、どんどんレベルダウンだ。それじゃ俺たちが築いてきたものの意味がない。
若手を育てるということ、手取り足取り教えることも方法だけど、俺はそうじゃなくて実戦でしか教えられないことも方法論としてあると思う。

96年のツール、リースがウルリッヒに散々アシストさせていたが、その結果チームを動かす、レースを覚えるということを吸収できたに違いない。
今回のジロでクネゴは思いのほか成績が良くなかった。
けれど彼が優勝したとき、彼はある意味お膳立てされた環境で得た勝利のため、本来ならもっと経験していくであろう過程を、そのままスキップした感があるのは俺だけだろうか。

小嶋は昔から強かったけれど、本当に強くなったのは30代だろう。
少しずつ経験を積んでいき、それを理解する能力があるからこそ、30代後半でも十分勝利をもぎ取れるのだと。
そしてそれを見た若手が、またそこから「何か」を得なければ、おっさん小嶋の存在する意味がない。それは俺とて同じだ。
小嶋おめでとう
ということで、昔の写真ですがおっさんパワー対決のときのもの。
小嶋と並ぶと俺なんかつまようじみたいなもんです。