奈良の裏話

ツアー・オブ・ジャパン第1ステージにて落車に巻き込まれ、そのままホイールは全損。ゴールするまで気付かなかったが、フレームも亀裂が入って全損だった。
そのまま大阪ステージ終了して奈良に移動。そこで初めて割れているのに気付いたんだけど(かなり派手に割れていたのに気付かなかった)奈良のフレームビルダーであるイリベの入部正紀氏が奈良ステージまでの間にフレーム入れ替えを引き受けてくださり、なんとか第2ステージDNSにならずに済んだ。もし入部さんが助けてくれなかったら、奈良からそのまま帰宅だった。感謝である。
ちなみに入部氏とは20年来のお付き合いで、アマチュア時代はほとんどがイリベのフレームだった。
「どうせ1年乗ったら乗り換えるし、仕上げは適当でええですよ。走ってさえくれたら」
というアマチュア時代の俺のリクエストもまったくもって無視、もう頬ずりしたくなるほどの仕上がりで、いつももっと手抜きしてくれていいのに、どうせいつもまけてもらった挙句に納期も無理言ってるから・・・って思ってたんだけど、何本作っても芸術品だったし納期も強烈に速かった。

ここ数年なかなか会えずに申し訳ないなって思っていたけど、春に奈良の高校生練習に参加したら入部さんとともに子供さんに再開。
正太郎くんは現在高校3年生。全国でもスーパー高校生の一人として、多くの大会で大活躍。
昔よく入部さんの家に遊びに行ったときはまだ赤ちゃんで、たまに抱っこしてあげたり遊んであげたり・・・いまじゃ練習で俺が好き放題あそればれてますが・・・親子で手抜きしてもらえないです・・・手ごわし!

しかし入部さんが組み替えたフレーム、国内に俺のサイズのフレームがまだ入荷していなくて、急遽大きな橋川用フレームを使用することになった。
俺の脚が短いのがいけないのだが、俺には1サイズ(3センチも)でかい。
もうひとつ言い訳させてもらうと、橋川の脚が長すぎる
ヘッドチューブが長いせいでハンドルは高いしトップも長い。おまけにステムの予備がなくて長いまま走りきった。
ぶっちゃけ美濃のゴールで伸びなかった時に、ヤバイなぁ〜〜〜って感じた。自分の中では東京まで辿り着いたのは奇跡だぁ、って思っているけど、ほかの人はそうは見てくれない。
若い選手に負けちゃったね、登りも全然走れてないね・・・って。もう俺が小さくなってしまいそうだから、ますますバイクがでっかく感じたよ。

TOJから帰宅し、ドイツから俺のサイズのフレームが到着。
さっそく今日の晩に組み始め、先ほど組み替え完了。
関西地方は通り雨が激しく降っており、さすがに夜中に濡れながら乗ってチェックしようとは思えず、明日の練習が楽しみです。
でもやっぱええわ。見ているだけで寝る時間が減っていく。

ちなみに明日は花園高校コーチで走った後、財団法人京都地域医療学際研究所・スポーツ医科学センターでのイベントに参加します。
参加される方には、大塚製薬さんよりダブルアミノバリューとSOY JOYがもらえるそうです。


今日の写真はTOJ奈良ステージ。
組み替えてもらったバイクにぶっつけ本番走っているとこ。
撮影はこちらもいつもお世話になりっぱなしのエクター・プロトンのビルダー橋口清氏。
その丁寧な仕上げ、そして直感的にフレームの味付けを形に出来る能力が素晴らしく、俺のオリジナルブランド「MASSA」のスチールフレーム製作をお願いしています。