TOJを終え

東京ステージでは多くの応援いただきありがとうございました。
大阪ステージでの落車以降、全然体に合っていないバイクでの走行で正直かなりきつかったけど、東京はそれでもあきらめずに勝ちを意識して挑んだけど、結果には結び付けられなかった。
でもチームメートの橋川、そして日置が先行グループの中で頑張ってくれ、橋川が3位でフィニッシュ。彼の力をいかんなく発揮できれば勝てる能力もあるから決して3位で上出来というわけじゃないけれど、所属するチームの戦力などいろいろなことを考えると十分評価に値する結果だったと思う。俺も最終的に集団で4番だったことを考えると、仮に追いついていたとしても、勝てなかった可能性のほうが高かった。
今大会、マトリックスは決してニッポやシマノのように海外で活動して華々しい扱いを受けるようなチームでもないし、成績もなかった。
けれど根性論だけでカバーできないギャップを俺自身や橋川、若手たち、そして安原監督の熱い気合いで最小限に詰めていると思う。
チームの総予算を考えた場合、ぶっちゃけ海外で活動するようなトップチームやトップ実業団と比べると給料も含めて雲泥の差だ。それは国内外のチームを渡り歩いた俺が言うんだから嘘でも謙遜でもない。
でもそんな格上チームを相手に、東京では3位に橋川、8位に日置、そして俺も14位と十分健闘したし、大阪でも俺自身4位だったし。
まさグリーンのマトリックス列車が堺を走るとは多くの人が想像していなかっただろう。レース後多くの人に声をかけてもらえたことが嬉しかった。
今年のマトリックスは去年と比べても十分飛躍したし、今後もまだまだ進化していく可能性を秘めているし必ずそうなると信じている。
今回のツアー・オブ・ジャパンは区間で表彰台の頂点を目指して戦い、けれどそれは叶わなかったけれど、十分感触はあったと思う。今後のレースでもっともっと進歩していきたいと思っている。