シマノ茂木

シマノ茂木で優勝することが出来た。応援してくれた多くの皆さん、ありがとうございました。
今シーズン春先から本当にチームの雰囲気が良く、今までのシーズンで最も高い次元でまとまっていると感じられている。もしかすると自分が一番役に立っていなかった?って感じ。でもこの2週間ほどは気温も上昇し、脚の調子も違和感がかなり薄れ、練習でも思ったとおりのイメージで走ることが可能になり始めてきていた。だからスタート前に監督からは基本は(鈴木)真理で勝ちに行くということを話をしていたけど、それは俺の調子云々じゃなかったし、自分でも十分勝てるレベルに戻ってきていたのは長い競技生活で実感できていた。
途中監督からの無線が聞き取りにくくて、最後のスプリントで俺なのか真理なのか、本当に冗談みたいだけどそこだけ聞き取れなかった。ただ自分では真理と決めていたけど、ラストの真理のアタック、そしてその後の逃げを潰す段階で真理が動いてくれ、ようやく「今日の俺の日だ」って。ラスト2キロぐらいで気合いのチャージ完了。
集団に埋もれかけたところで高野が素晴らしい動きをしてくれ、最終コーナーを回るときには「あっ、俺勝ったな」って。最後の周回だけホームは以上にきつい向かい風に変わったし、そして11Tに入れて踏み出した瞬間に「もう俺には誰も勝てないでしょ?」って。

今期チームの状態は良かったけれど、常に表彰台に乗っているのに高いところにたどり着けなかった。今年からチームのすべての体制が変わったことで、キャプテンとしても焦りはあったし、本当勝ててよかった。
そして自分の話に戻っちゃうけど、脚を怪我してからようやく復活をアピールすることができたね。寒い時期のレースは、脚が回復してからの動きを優先するため、あえて張りがあると思ったら無理をしなかった。どこがどう張っているのか、どこの筋肉は違和感がないのか。それを確認するためにきついのは分かっていたけど修善寺のレースにも顔を出したし。まぁやっていたことが報われたというか、間違っていなかった。だから俺の話しだけで言えばキャプテンとしても、選手「三船雅彦」としてもアピールは十分出来たと思っている。
そして俺を信用してお膳立てしてくれたチームメートには感謝している。真理なんかも十分勝つことが出来たし、若い選手も自分を100%試すことも出来たと思う。その中でチームとしての動きをパーフェクトにしてくれたことは本当に感謝している。ホストチームのシマノ、そしてブリジストンなどに対して勝利したことは、今後のレースでも活きてくるんじゃないかな??

今年はナショナルチームのメンバーとして海外遠征も本気で考えているし、あとは自分はまだまだ「走れる」って言うのをアピールして、代表に選んでもらえるよう頑張るしかないね。
これからもまだまだ貪欲に自分と戦っていきたいね。