環境

今日はチームマサヒコミフネドットコムのチームトレーニング。来期へ向けて徐々に動き出し、体制も決まりつつあるが、体制も大事だがまずは選手自身が大事だ。
俺自身95年と96年、イギリスのマエストロと言うチームで走っていたが、プロチームだと言っても間違いなくミヤタスバルの足元にも及ばないほどでたらめなチームだった。
体制も何もあったもんじゃない。もしランドバウクレジットの後に加入していたら、きっと腐って1ヶ月でこっちから辞めていたかもしれない。しかし現実は俺も他で拾ってくれるチームがあったわけじゃないし、考え方次第ではいいチームだった。

俺の実家の近くに生活排水の流れるような(汚水じゃない)ため池みたいなのがあった。そこはヘドロが溜まっていて、俺が成人したぐらいのタイミングで埋め立てられたけれど、そこにはずっと金魚がいた。それも巨大だった。
金魚なんて水槽できれいにして飼わなくても、どんな環境でも大きく、そして生きていけるんだと実感した。まさにマエストロ時代の俺はそんな感じか。
きっと監督がスタートマネーをポケットに入れまくっていたから、レース前日にマクドビッグマックメニューだけ、ってときもあったし、ホテルもフランスのホテルフォーミュラー1のダブルベッドに2人で簡易ベッドに1人なんて言うのはざらだった。補給食もなかったり、メカニックがビラージュでコーヒーとクロワッサンをがっついて、バイクの空気も入ってなく、洗車もされてなくってスタート30分前に自分でチェーンを掃除して空気を入れてスタートしたステージもあった。少なくともミヤタではそんなでたらめな事は、まだない・・・
でもそのマエストロ時代、俺はパリ〜リュッセルで33位だったし、サーキット・デミーンでもステージで入賞したりしていた。要は本人の気持ちだと思う。

チームマサヒコミフネドットコムのメンバーは、実業団レベルで見ても強くはない。これからだろう。
体制もミヤタや愛三、それに他の上位の実業団チームと比べてもまだまだ何もない。でもみんな頑張ろうとしている。
俺自身、特に何も出来ないが、せめて自分で立ち上げたチームである以上は責任を持って稼動させていきたいし、そして何よりみんなに強くなってもらえるような環境は作りたい。しかし最後の最後に必要なのは、本人の努力だろう。

これから毎週1〜2回の頻度でチーム練習会を行っていく。

しかしあの溜め池の金魚、すべて埋まっちゃったんだろうなぁ〜〜