台北ショーで妄想中です

台湾2日目終了です。明日の昼便で帰国します。
台北ショーですが、今年が一番会場での人の数で言うと少なかったかもしれません。
10年ほど前、101の横で開催していたころの方が、台北ショーで作るビジネスチャンスが、社運も、そして人生も揺るがしているのではないか?という熱いものを感じましたし、出展社の人たちが人を選別しているような対応が、遊び半分で冷やかしでお金もないのに来ても無事に帰れない場所じゃないのか?なんて、大げさかもですが、そのぐらい真剣勝負のピリピリ感がありました。会場で食べ物を買うのも躊躇したし、何より美味そうでもきれいでもなかった。それが逆に、ビジネスしてる時に、座って美味しいもん食ってる場合ちゃうやろ!と、勝手に妄想していました。


今はまるで既に決まってしまった(来年のプランが)感が漂っており、まるで同窓会をしているような、各国ディーラーさんや製造元さんも、人のつながりだけしか期待していないのかな?と感じてしまいました。
(あくまでも私感です。もしかしてそもそも根本的な部分で見る能力がないだけかもしれません)
何よりも食べるところがきれいだし美味しそうです。カフェではネットに繋がり、スマホやPCでずっと席に居座る人も多いです。あっ、オレも結構座り続けてますが(笑)

新しいものを持っているけれど、明らかに隠し玉にしているような雰囲気も出展社に感じられず、しいて言えば電動アシスト内臓の、嫌な言い方をすればいわゆる「機材ドーピングバイク」というカテゴリーが、いくつかのブランドから真剣にプロデュースされていたのが印象的でした。


一般車で大容量バッテリーが必要だ、ということで当然ですが、すごいボリュームです。
MTBスタイルもありましたが、個人的にこんな重いものを下りでコーナーのGがかかった時にコントロールできるのか?ブレーキが耐えうるのか?加速できるのか?
仮に禁止されているけど自分だけこっそり使うとして、音はどうなんだ?とか、ついつい気になってしまいました。

何が言いたいかというと、シクロクロスの世界選手権でベルギーの女子選手が機材ドーピングに違反したということは皆さんご存知の通りですが、ちょっと尋常じゃないと感じることが多かったので、正直今でも違和感があります。
あくまでも自分がベルギーの期待を背負って代表になったベルギー人だとして、あの悪天候の足場の緩いゾルダーのコースで、重い電動ユニットの装着されたバイクを使うかな?と。担ぎですげぇ遅れるし、滑りやすいコーナーで重いユニットは無駄なGを発生させて疲れるし、ラインは必ず数?動いていくのではないか、と。あれだけ轍にはめないと曲がれないコースで、数?ずれたら、落車です。
自分だったら監督や連盟に脅迫されない限り使わないでしょう。いや、それでも使わないかも。


何で使ったんだろう・・・未だに感じます。
幸い??ロードシーズンに入って違反者はいません。
取り締まる側が、もし本気で参加選手、参加チームカー、レース途中で沿道より機材交換するかもなのでチームトラックや、あちこちで抜き打ちでBBを分解してユニットの確認をしたとしたら・・・多分レース開催できないと思います。
1台に5分、20台用意して100分。20チームで2000分。検査官を数人体制でも2〜3時間/一人の検査官。夜中にメカニックがすべてのBBを分解して、再び指定トルクで締め上げていく・・・絶対できないです。
検査官の給料、検査のための経費・・・そこまではできないでしょうし、できないだろうからとチームが使用していたら・・・
だったら、その前に魔女狩りのように一度釘を刺して、チームをけん制すれば可能性は減るんじゃなかろうか・・・と、そんな妄想を考えていました。
はい、あくまで妄想族です。


今はもう選手じゃないので、一度使ってみてどんなものなのか体験したいですね。
しかし、その結果
「これむっちゃええやん!!もうやめられへん!!」
ってなるのが機材ドーピングよりもコワいので、各ブースの前で写真撮影だけで終わりました。


何年後にクラッシックレースに耐えうる出力、持続時間、静粛性になってくるのでしょうか。
春のクラッシックで、BBから煙を噴いたり、内臓されたリチウム電池が爆発して、先頭グループが吹っ飛んだ、というニュースが出ないことを祈ります。

そして一日も早くシクロクロス世界選手権の機材ドーピングの真相、納得できる結末が知りたいですね。


MTBのスタイルだと、なんだか「それもアリだよね」って感じてしまった(笑)



バッテリー、デカっ!!
シクロクロスで担ぎの多いコースだったら、まず肩まで上げられない!っていう竹下景子さんに有り金全部賭けますわ・・・



それなりの大きなトルクだと、やはりアルミなどで、このぐらいの強度は必要なのでしょうか。
と考えると、適当にBBにユニット内臓するのは逆効果?



ホテルの近所の道路には、スクーターが多数駐車
減ったと言えど台湾だなぁ〜と感じます。