京都市の最南端に位置する淀(京都競馬場があるところ)をスタートして国道171号へ。国道171号は通称「イナイチ」と呼ばれている。
長岡京市から大阪に入り高槻、茨木、箕面から池田と、比較的交通量は多め。特に高槻〜茨木は慢性的に渋滞していることが多く、スピードを上げることは期待できない。
イナイチで2号線にぶつかり、そのまま南下して国道43号に出るまでは基本的にインナーでスピードをあまり上げないようにしていく。


高槻へ
天気は徐々に回復していくが、まだ雨はやまない。
渋滞の横を抜けるときは細心の注意で。どうしても通るのが厳しい場合は歩道のほうへ回るようにする。
名神高速・茨木ICからは徐々に登り基調になる。
渋滞で雨、時速25キロで走り続けるのも楽ではない。
荷物を持たずに調子が良ければ時速30キロほどで登れる程度の登り坂だが、今日は少し余力を残し、20〜25キロで上っていく。


ピークを超えて下りに入るところでコンビニ休憩。
まだ交通量は多めなので、無理をしても仕方が無い、神戸までは信号も多くインターバルがかかってしまう。
心拍を確認しながらの走行。
このあたりに来ると雨もやみ、車の走っているところは乾き始めているようだ。
多分10分も止まれば自転車の走るところも乾き始めるだろう。だから今急ぐ必要もなさそうだ。
それに街の中に入りきったところでコンビニで長居をすれば、バイクが盗難にあう可能性もある。
ここでボトルの補給、パン、軽い補給食を買い込んで出発する。


イナイチを終え、そのまま南下して国道43号へ。
国道2号線はアップダウンと信号の多さを考えると交通量は多いが43号線の方が走りやすい。
信号が少なくて(もしくはインターバルが自転車に都合よくて)交通量が多ければ、通過する際に追い風になる。
アウターに入れて負荷をかけすぎないように走行していく。
神戸市内は信号にどんどん行く手を阻まれる。
ここも気持ちを切り替えて、インナーでゆっくりと走る。


西明石からは国道250号へ。
片側2車線で中央分離帯があるため、反対側からの右折巻き込みなどの事故は未然に防げる。
ただ自転車は高架を走るのも危険なため(路肩もほとんどない)、交差点を通過するたびに信号に引っかかりスピードが落ちていく。これだったら2号線を直進するほうがよかったか・・・

姫路を過ぎ、ようやく自分のペースを作れるような信号のペース、交通量に落ちつく。
姫路の市街地終えたところのコンビニで早めの夕食。
スピードが上がったところで止まってしまうのはもったいないから、今のうちにさっさと夕食を済ませる。ここからは信号が減るので、うまくいけば5分以上は止まる必要がない。


岡山県との県境の登りでは、ガードレールの切れ目に鹿がいてお互いにビックリ。
鹿がビックリして道路側に出ようとしたので、お互いの鼻先が当りかける。
気をつけて走らないと・・・
というか、41年生きてきてはじめて野生の鹿と当たりかけた。
チェックポイントのコンビニまで約1kmほどの公衆電話ボックスで、周りに民家も車もないのに人が入っていて寒気が走る。
多分「人」だと思うが、見に行く時間がもったいないのでパスした。

やっとPC1のコンビニ到着。
ここまでの200km、いろいろとありすぎて距離がすごく長く感じた。
まだ折り返しまで400kmほどある。
脚が重いわけじゃないが、気持ちはあまり軽くない。
まずは10分ほど、完全にシューズを脱いで休憩モードに入る。
ここで起床してから12時間。
本格的なナイトランに気持ちを備える。