神とは

ふと振り返るとWBCにフォーミュラー1、日本が活躍したこの数日間だった。
イチローはやはり天才。人間なのか神なのか・・・
こんな話を自分なりに突き進んでいくと、神は人間自身ではないのか?と・・・
どちらにしろ運を運び込むと言うことは非常に難しく、努力の先にきっと運を運び込む「何か」があるのだろう。
それはフォーミュラー1でも同じだったし。
(個人的にはトヨタの3位のほうが快挙にも感じるのだが)
スポーツで多くの人を魅了するとき、どれだけ神がかっているのか、そしてそれが神がかっているということを多くの人に伝えることが出来ているか、俺はそのあたりが意外と重要なファクターじゃないかって思う。
(この辺は人それぞれだけど、あくまで俺の主観)


フランドルを占う意味で一番大きなファクターであるE-3では、ボーネン(クイックステップ)の勝ちパターンのようだったけれど、結局ポッツァート(カチューシャ)が勝利。
元チームメートと言うことでやりにくかったろうね、それも一番ボーネン自身の弱点を知っている選手なはずだし。
クイックステップ時代にはポッツァートやナイエンス(ラボバンク)がボーネンの脇を固めていた。
逆に言えばボーネンの弱点を補ってきたからこそ、今では一番攻めどころを知っているはず。
ポッツァートなんかはキレのあるスプリント力を武器に、きっちりとボーネンの背後を奪いイグリンスキーの存在を利用してくるあたり、策士の気配を感じるね。
その点ボーネンは絶対的破壊力を持ってはいるけど、たまに「穴」を感じる瞬間がある。


先日俺のブログでもプッテ〜カペーレンを取り上げたけれど、あの時はラスト600メートルぐらいで当時チームメート同士だったジョアヒムとボーネン(USポスタル)が、なんとなくスプリントの確認か何かでコンタクトしようとした瞬間、俺はその瞬間にスプリントを開始。それも二人の間の微妙な隙間を狙って・・・
お互い顔を見合わせる状態で走れば、左右どちらのアタックも見逃さないけど、隙間が大きかったので敢えて間を抜けてみた。
案の定あっけにとられて後ろにはつけなかった・・・これが優勝候補ボーネンが勝てなかった要因だった。
向かい風がきつかったために俺自身がラスト100メートルほどから失速してしまい、ゴールまであと50メートルで集団に捕まってしまった。
もう一歩で俺も神様ボーネンを撃沈した「策士」、「神」と呼ばれることになったろうが、結果的には「無鉄砲」な人間どまりだったが・・・
(ボーネンには勝ったんだけど、オムロープ、センチェンス、ガルデインにやられて4位と敗北だった)


WBCでのイチローの最後のインタビューで、ここで打てたら的な発言を聞いたとき、正直イチローに「人間」を感じることができて、ホッとしたような同じ人間なのか・・・神でいてくれないと俺たちの立場がないぞ、とも思えてしまった。
俺がまだまだ神から程遠い、ただの人間たるゆえんである。
(きっと)

来週にはフランドル。
俺の解説が神がかってくれることを、私自身は望んでいますが・・・
乞うご期待