2018.03.31 今年もフレッシュに挑戦

masahikomifune22018-04-02



人生3回目のフレッシュにチャレンジしました。
いつも関東でお世話になっている仲間、サポーターズクラブの人たちとランドヌ東京さんの主催されたフレッシュ、山梨県の石和(いさわ)温泉がナイスプレイス。
今回は新横浜駅前をスタートし横浜市の北側を通って大和から厚木、大磯あたりから国道1号線に合流し、そのまま伊豆半島一周。富士市から身延町甲府盆地へと入り込むルートで370km。
360kmから380kmあたりまでは修正可能なルート。伊豆半島のアップダウンがどのように影響するのか・・・


フレッシュとはロードでいうとチームロードのようなもので、5人1チーム(最低3人)で定められたサイズプレイスを目指して走っていくというもの。
今回は石和温泉健康ランドだが、そこが走行のゴールである必要はなく、集合地点である。
なので我々は富士川駿河湾から進んでいき中央市でゴール。そこからナイスプレイスへと約15km進んでいった。
フレッシュとはフランス語で「矢」とか「矢印」と言う意味で、各地からナイスプレイスへと矢のように突き抜けてくる、集結してくるというのが本意だろうか。

ルート上の注意ポイントは、前半の信号祭り、小田原から東伊豆の渋滞、南伊豆〜西伊豆にかけてのアップダウン、西伊豆のナイトラン、甲府盆地までのナイトランん&寒さ対策だろうか。


今回の装備は

  • エディメルクス・ムーラン69(2017年仕様)
  • ホイール:カンパニョーロ・ゾンダ
  • タイヤ:MASSA T2601(インナーチューブ:パナレーサー・ブチル)
  • ライト:キャットアイVOLT1700x2
  • ラファサドルバッグ・アピデューラ
  • ドイター・エナジーバッグ
  • ヘルメット:OGKカブト・ゼナード
  • アイウェア:OGKカブト・

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  • ブルべジャージ半袖
  • サーモアームウォーマー
  • プロチームビブ
  • メリノウールレッグウォーマー
  • ブルべソックス


朝が早いので前日に新横浜へ移動。当初は横浜駅界隈スタートの予定だったがホテルが取れず、他メンバーの協力で新横浜駅界隈に変更してもらった。おかげで乗り換えも少なく楽だった。
輪行していくのでなるべく負担になることは避けたい。実際使用バイクも今年のもので走ろうと思ったが、輪行することで細かな傷が入る可能性は増えるし、ダメージや傷を軽減しようとすると荷物を増やす。
一応は今年のメインバイクではない昨年使用していたムーラン69でスタートしたのはそういう経緯。そして稀だが(過去にあったが)移動中にバイクトラブルを生み出す可能性もある。2011年のPBP前に新幹線輪行で静岡のブルべに行った際、新幹線最後尾尾席の後ろ側のスペースに輪行袋を入れておいたら、なぜかエンドが曲がっており(自分ではきっちりと当たらないように置いたのだが)山岳コースの600kmなのにローギヤ使えず他のギヤも不調で苦しんだ記憶がある。


前夜は同じようにホテル滞在している参加メンバーと懇親会?明日に備えて早めに就寝する。

朝7時半に新横浜駅近くのコンビニをスタートに向けて20分前にはコンビニ終結。簡単な確認作業ののち7時30分のレシートを取得しスタート。
前半はとにかく信号と交通量。スピードメーターに表記されるスピードなんてあまり参考にならない。信号に引っかかっていけば平均時速はみるみるうちに低下していく。まさにウサギとカメ、ゆっくりでも進んでいる方が速い。


最初の九地点である小田原のコンビニ。60kmほどで3時間。アベレージ20キロ。これはこのコースで考えれば遅くはない。ただこの先も天気がいいので渋滞でスピードは上がらないだろうし、交通量が減っていけば今度はアップダウンが平均時速を削いでいく。
休憩はバランスよく停車時間は多すぎず少なすぎず。そしてこの停まっている間に次の区間までの準備や1列走行のために十分でないコミュニケーションを図ったりしておく。

小田原から伊東までは予想通りの交通量多め。脚に余裕がありアップダウンも激しくないのに交通量の影響で平均時速が低下していくのは非常に辛い。しかしこれはポジティブに考えて、ここは休憩区間なのだと考えるようにしている。スピードを上げようとしても空回りするばかりだ。


伊豆高原でラーメン休憩。ランドヌ東京さんの300kmブルべの折り返し地点付近で他のメンバーにはなじみがるお店か。みんなメニューも把握していたし(笑)

基本的には先頭固定。ゴールまでのペース配分を考えて走っていく。一つは上がりすぎないようにすることと、装備的に足りないことを避けるために今回はサドルバッグを装備。ナイトラン用の防寒着、ゴール後には輪行で移動するための輪行袋、そしてなぜか仕事用にシステム手帳・・・などなど。他のメンバーがバイクを持ち上げようとすると、かなりの重さで持ち上がらなかったようだ。


伊豆高原から南伊豆〜西伊豆はアップダウンが増えてくる。下田を過ぎると太陽が傾いていることを感じる。アップダウンのナイトラン。普段見る景色もナイトランになればまったく違う景色となり、ときには景色の美しさ素晴らしさにハッとすることもある。しかし普段は見れる景色や道路状況なども暗くなってしまうとまったく見えないことに驚くこともある。
石廊崎を過ぎて徐々に夕焼けが始まっていく。


ブルべをしていて、普段走り慣れていない「アウェー」な地域を走ることは、新しい景色と出会えていいのだが、まったく土地勘がなくて窮地にたったり不安になることもある。

伊豆半島も東は河津まで西は土肥のあたりまでは知っている。がそれ以南は初めてだ。
松崎や西伊豆、そして南伊豆と位置もわからない。時にはそんなスリルがたまらないのだが。


ナイトランになると下りの難易度は一気に増す。まして知らない土地だと。
キャットアイVOLT1700を2灯にしたのは道路状況を把握していない、先頭を走り続けるので自分の光が後続に対して情報提供できる、そんな意味合いもあってVOLT800を2灯にしようと思っていたが急きょ1700をチョイスした理由だ。
おかげで難しいダウンヒルも、コーナーの先までしっかりと状況が把握できる。ぎゃくに状況を把握できないダウンヒルはリスキーだ。
自分ひとりだったら登りで遅れた分を下りで少し取り戻し、というスタイルで進んでいくが、フレッシュの場合は一番遅い人にあわせなければいけない。

登り、下り、休憩時間・・・要するにペースを上げることは難しい。だからこそ全体のマネジメント、無理のない計画等々が要求される。
今回登りでかなりペースを落としてしまい、完走に黄色信号がともっていた。
後半に向けてどう立て直していくか・・・


伊豆半島を北上するまでは好天のために向かい風基調、しかし北上になれば追い風基調。そして沼津からは向かい風では?と言う予想は当たった。
ナイトランで疲れた体で追い風は助けられているような気分。ただし湾内では風が舞うので喜んでいると1秒で奈落の底に突き落とされる気分。
2回目のフォトコントロールである富士山ビューポイント西浦江梨では、あまりの爆風にビビってしまった。

眠い時間、スピードは上がらない。アップダウンを予想していたよりも時間がかかったために仮眠できる時間を確保するのが難しい。追い風区間で少しペースアップし富士市マクドナルドで食事後30分ほど仮眠。これでメンバーみんな復活したようだ。


富士から国道52号に合流し身延へ。
意外と富士川東岸は勾配きつめのアップダウンが続くので避けたルートにしたのだが、じっさいは勾配こそ緩いが東岸よりも大きな登りがあるのでどっちがいいのかわからない。
メンバーの一人が国道52号に入ってペダルクリートが破損。スペアがないのでそのまま走ることに。登りはその影響もあり相当スピード低下したが、それでもかなり頑張り22時間のチェックポイントにはきっちりと到着。
ここから先は当初の予定していたコンビニにするのか、はたまた順調なのでもう少し先を狙ってみるのか。
状況を見ながら先を狙ってみることに。
甲府盆地に入ったところで、思いのほか追い風が富士川から入ってきてくれていたことも要因だ。これなら楽に進んでいくことができる。
2時間で最低25kmを進んでいなければならないが、25kmを通過したところでみんな安堵。だが、ちゃんと24時間地点の証明がないといけないので、前に進むということは決して安心はできない。場合によってはトラブルがあると認定すら確保できないからだ。

朝7時半、24時間の証明レシートを予定している中央市のコンビニへ。
検討を称え合い、もう時間には追われないので余裕をもって朝食。ここからナイスプレイスの石和温泉まで約15km、イージーライドでのトランジット。


今回は最終的に385kmでの認定。予定よりも約10km以上先に進むことができた。
石和温泉健康ランド内で懇親会。お風呂に入って1時間ほど爆睡していたのでビールも美味しい。

フレッシュは速さだけではなくマネージメント、皆のコンディション、そしてもちろんその時の天候などのコンディションも影響するので簡単ではない。
だからこそ達成したときは格別だし、またチャレンジしよう!と思えてくる。

フレッシュは元々イースターに合わせて開催されるので時間は4月の中旬。今回のように3月末ではないので多少寒さも和らぎスタート地点も柔軟に考えられるし荷物もより簡素化できるだろう。

来年もまたフレッシュに参加したいなぁ。



3月31日7時半。
横浜駅界隈のコンビニをスタートする



富士山が遠くにはっきりと見えている。いい天気だ



伊豆半島をぐるっと時計回りに
一番奥から少し進んだところでフォトコントロールポイント


駿河湾にうつる夕陽が最高にきれいだった



2回目のフォトコントロールは富士山ビューポイント
しかし真っ暗で見えないが・・・


ナイトラン。今回のポイントはみんなのためにも安全確保優先でVOLT1700を2灯。
常識的なスピードでのダウンヒルでは、明るさが確実に身を守ってくれていることを実感する。



さぁ、甲府盆地に入った!
予定よりも少し進んでいる。ここは思い切って予定よりも先に進んでみよう